私自身、市役所からの出向ですが、
今の地方創生推進室のスタッフとして
自治体の方とお話しする機会があったり、
業務外であっても名刺をおわたしすれば
「あ、地方創生の……?」
といったお話になることがあります。
そんなときに結構多いのが、
「○○という制度は使いにくくて……」
とか
「○○の制度の担当者の対応が……」
なんていうご指摘やご助言です。
中には
「国の制度が○○だから、○○ができない」
といったようなお話もあったりします。
こういうご指摘やご意見はありがたいことで、
私自身で出来ることはあまり無いのですが、
一つひとつ真っ直ぐにお聴きしております。
ただ、それとは別の気持ちもあります。
それは、
「で?どうするの?」
ということ。
国の制度や役割が十分ではない、
というのは私も市役所での仕事で
いろいろと実感する機会がありました。
制度の話ではありませんでしたが、
国の役割の不十分さを捉えて、
本省の課長補佐に延々と説教したことも(笑)
国の制度の活用を検討するとき、
大切なのは地域として何をしたいのかであって、
その制度で何ができるのかでは無いと思うんです。
そして、地域としてやるべきことがあるなら、
その道具として国の制度を使うべきであって、
国の制度に合わせて地域でやることを
調整するというのはちょっと違うのかなと。
国の制度に合わせて地域での事業を曲げるのは、
国の影響を受けまくっているということ。
国が十分な制度を用意しなかったら、
地域を良くするのを諦めるんですか?
ということです。
国の制度や役割に対して、
どんなに文句を言ってもいいとは思いますが、
それで地域は1ミクロンも良くなりません。
国の制度が善いか悪いかは
「影響の輪」の外側のこと。
それよりも、これからの地域は、
そして地方自治体の職員や組織は、
国の制度がどんなにヘッポコだったとしても、
地域のために良策として活用すること
が求められるんだと思うんです。
国の施策が愚策 → そのせいで地域がますます衰退
国の施策が愚策 → それでも良策に変えて地域活性化
受け身で前者を選ぶか、
主体性を発揮して後者を選ぶかは、
地域に委ねられています。
はたして国の制度がイマイチだったら
地域を良くすることは諦める
のですか?
皆さんは、いかがお考えですか?