はじめの一歩 | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

ボクシング漫画ではありません!


昨日、さいたま新都心の合同庁舎で、自治体向けの催事を開催するという仕事に携わりました。




そこで国の管理職クラスのひとが話をし、私は司会を務めさせていただきました。あんなに大勢の前で司会をやらせていただくなんて、なかなか無い機会なので楽しかったのですが、そこでのその管理職クラスのひとの話でちょっと私の心に刺さった言葉がありました。


それが、

1年目を始めないと10年目は来ない

という言葉。


多分、自治体側には「そんな10年かけて変えていくような話を拙速に進められない」というような意識があって、それに対して、その某氏が釘を刺すようにして話してたんだろうと思います。


大切なことだから、長期のことだから、すぐには決められない、どちらかというとジックリ考えたい。自治体の考え方としては、ごくごく標準的

しかし、長い時間かけて考えたからといって「正解」にたどり着けるわけではないし、そもそも「正解」があるわけではないのだから、ある程度の時間で方向性を導き出したら後は「修正主義」で行けばいい。


これを行政という組織に当てはめるのは困難が伴いそうですが、個人や小さなベンチャー企業などでは少しずつ浸透していると思います。


10年後にどのようになっていたいか。


そこに最短ルートで向かうのではなく、なんとなく方向として定めて歩き出し、途中で状況の変化などに合わせて修正していけばいい。(修正主義を採るなら。)
10年たった頃に、1年目に思い描いていた方向とまったく違った道のりを歩んでいて、まったく違った場所に到達していたとしても、それを面白がっていい。


だいたい、言わせていただければ、
私自身化学技師として入庁して、10年目に内閣府に出向するとか

思いもしませんから!(笑)


そんなの事前に思い描いているほうがイレギュラーであって、流れに流れ着いてしまったこの思い描いてなかった場所をどう楽しめるかだと思うんですよね。

私も、1年目に与えられた自動車公害の仕事をがんばろう!と思ったのがスタートで、その後「どんな仕事に携わってもそのつどその仕事をがんばろう、楽しもう」という考えを持てなければ、きっとここにはたどり着いていなかったはず。そういう意味で、まず1年目を、つまりは最初の一歩を踏み出しましょうよ、あとは「走りながら考えましょうよ」ということだろうと思います。


考えてる暇があったら、さっさと始めろよ!

なんて上司に怒られることもありますが、これからはさらに踏み込んで

ありもしない「正解」を探してる暇があったら、さっさと始めろよ!

ということなのかもしれません。