朝型社会でみんなハッピー!? | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

Facebookで友人がシェアしていた記事。

政府の夏の朝型勤務やフレックスタイム取入れ要請に疑問の声

確かに賛否両論あるでしょう。


記事によると

“安倍首相が、日照時間の長い夏の間は「朝早くから働き始め、夕方には家族などと過ごせるよう、夏の生活スタイルを変革する新たな国民運動を展開する」と指示。”

とあります。


では、具体的に私の場合。
今の平日の主な時間割は

 9時半    始業
 18時15分 定時終業時刻
 23時    退庁(終電のため)
 25時過ぎ  帰宅
 26時過ぎ  就寝
 朝6時半頃  起床


となります。


これがもし「朝型」として
始業が1時間早くなると

 8時半    始業
 17時15分 定時終業時刻
 23時    退庁(終電のため)
 25時過ぎ  帰宅
 26時過ぎ  就寝
 朝5時半頃  起床


となります。


あれ?何かヘンだと思いませんか?

お気付きでしょうが、
退庁時間は変わらないのです。


もちろん、終電の時間よりも
早く仕事を終えて帰る日もあります。

でも恐らくその割合は、
始業時間にかかわらず同じ


つまり、早く仕事を終えて帰る日は
始業時間にかかわらずあるけれども、
終電の時間で帰る時間も一定程度ある。

しかし、始業時間が早くなる分、
終電の時間で帰る日の
労働時間だけは長くなってしまう。

始業時間が早くなることで、
労働時間が短くなる日はありません


更には、仕事が早く終わる日には、
友人などと飲みに行くこともあります。

そういうときは、自ずと帰宅が
終電になってしまいがちですよね。

もちろん、これは自らを律することが
出来るかという問題ではありますが、
忘れてはなりません、
事業時間が1時間早くなっているので、
起床も出勤も1時間早くなっています。

これは辛いですね。


もう一つ。
我が家の事情で言えば、
長女の登校は私の出勤と同じ時間

今は一緒に出かけているのですが、
始業時間が早くなると
それも出来なくなってしまいます。

ちょっと寂しいですね。


でも、始業時間が早くなって
帰宅時間が早くなれば
子どもと過ごせる時間が増える!


と思うのは、ちょっと早計です。


何故なら、終業は17時15分。
定時で退庁することが出来ても、
帰宅は19時。

一方で子どもらが寝るのは
19時から20時
ですから、

子どもが寝ようとしている
こんな時間に帰ってこないでよ!

という妻の悲鳴が聞こえそうです。


つまり、始業時間が早くなることで
朝、子どもと過ごせる時間は
今よりも短くなってしまうのに、
夜、それが補填されるわけではない


もちろん、朝型社会によって
効率性が上がるなどの
一定の効用はあるのかもしれません。


しかし、私の個人的な事情で言えば、
それはなかなかに辛い結果を招きます。


始業時間の前倒しに併せて、
勤務時間の管理やそもそもの業務内容、
実績の管理などをもっと丁寧に行わないと
失うものばかりに目が行ってしまいます。

そして、終電の時間も
1時間前倒しにしてください。
早く退庁しやすくなりますので(笑)