Mercedes Benz C Class BEV
写真を見て冗談か、どっかの馬鹿のAIの作品と思ったくらいびっくりさせられた New C Classが発表されました。
C400 4MATICエレクトリックと言う車名です。
とりあえず感想を。
SPEC
全長4883mm×全幅1892mm×全高1503mm、ホイールベース2962mm。
現行は全長4,785mm、全幅1,820mm、全高1,435mm、ホイールベース
2,865mmです。ほぼホイールベースが伸びた分、全長が大きくなりました。
全幅も72mm、全高は68mmも大きくなっています。
これぐらい変わるとクラスが異なると言っても良いかと思います。もはやDセグとは
言えない位に大きく育ちました。
航続距離は最大762kmとのことです。
最高出力は482ps、最大トルクは約800N・m、0-98メートルの加速は3.9秒。
猛烈に速いです。
車重はこちらの期待を裏切らず、2,500㎏で、小型トラック並みになりました。
めでたい。
いつも言うけど、これをEcoで地球にやさしいと宣う人は大ウソつきだと思います。
スタイリングの印象
Cd値0.22という優れた空力性能を誇るそうで、そろそろ限界値かも。
大きなグリルに1050個の光るドットが配置されています。
この馬鹿でかいグリルをどう評価しろってんだろ。
馬鹿デカグリルは知能指数に反比例するのではないかと思うくらい、派手で、センスがない。
ブランドと言われる服飾品は悪趣味一歩手前で踏みとどめて、ギリギリの線を狙ってくる所が真似できない
凄さでもあるのだけど、このC Classにはそのようなものを感じない。
フロントエンドのグリルはそもそもラジエターへのインテークが変化したものです。
同時にグリルの突き出しはフロイトの言葉を借りればエディプスコンプレックスの象徴とも言えます。
力強さ、威圧感、権威の象徴、男性の象徴であるとも言え、あまり褒められたものではないですな。
が、無意識にそういったものに気を惹かれるのは間違いありません。
そもそもBEVであるため大きなエアインテークが必要なく、グリルさえ必要ないのですが、
Mercedesを象徴する手段としてさらに大きく、目立つものにしています。
ChinaのBEVはどれもこれもグリルを控え、BEVらしい佇まいの車が多いですが、
彼の国でMercedesを象徴するにはこれくらい豪快に、派手にBrandを押し付けるしか
差別化をできなかったのでしょう。
反対にこれができるBrand力があるとも言えますね。
Mercedesは己をよく知っているという事です。
グリルの電飾なんてのはぶつけた際の修理代を全く考えていないわけですが、Mercedesに言わせれば
事故軽減装置が付いているので大丈夫とでも言いたいのかも。
でも物理の法則は越えられない。
2.5tの車が100キロから止まるためにどれだけのエネルギーの変換が必要なのか、考えただけでも
気が遠くなりそうですな。
それでなくともヘッドライトのLED化、各センサー類がフロントエンドに埋まっており、今の車は
とにかくぶつかってはなりません。
以前、G20 330iのバンパーの下側をこすってしまい、修理を行うか、交換するかで悩みました。
結局交換にしたのだが、40万という費用には驚きました。
今の車ならもっとかかるだろう。
(費用の内訳は交換費約4万、センサーホルダー類約4万、フロントグリル1.2万、塗装約10万、
配線、配管約1万、バンパー 約16万、メモリー消去、完成検査 約8千円、コーティング約2万)
まあ、これぐらいやらないと差別化が難しいのでしょう。しかし顔デカ。
顔のデカさが目立ちますが、クリーンなフォルムは結構洗練されています。ここまでBodyを仕上げるのはかなりお金がかかったはず。
見事です。
分厚いBodyには大きなグリルを配置し、フェンダー、ボンネットの厚みをボンネットのパテーションラインを
微妙な位置に置き、厚みを感じさせないうまい処理。
その幅広ショルダーはそのままハイライトになってリアに伸びていき、リアフェンダーと融合させる。
ドアの下端に斜め上後方へ延びるcharacterラインを入れて、軽快さと勢いを演出。
奇麗に、すっきりとまとめており、高級車にふさわしい質感を持っていると思いますね。
ドア下にはお約束の黒いプレートが貼られ、Bodyの厚みを軽減させています。
グリーンハウスは4Dr. Sedanというよりはハッチバック風で、背の高い車を完全な3 BOXの
スタイリングにすると妙にリアが重くなりがちに見えるので、それを避けたかったのでしょう。
i3を見ればリアの重さを軽減するための苦労が感じられます。
リアに関してはこのハッチバック風な処理のため、トランク短く、リアオーバーハングもsedanとして
見れば極端に短い処理です。
高さがあるので容量的には十分かもしれませんが、実用性は少し劣るでしょう。
黒いパネルにリング状のランプ類はある国産車を思い出しますが、Mercedesなりの新しい
解釈と思いましょう。
ヘッドライトと同様にここでもスリーポインテッドスターがアイコンになっています。
メッキモールがバンパー下に追加されていますが、使い方によっては緊張感、引き締め感、高級感を
感じさせます。
この車にどれぐらいその効果があるか分かりません。
何となく、寂しいリアに追加しただけという印象があります。
リアはMercedesらしさが薄いですね。高い位置にリアコンビが置かれるので、その下の処理がどうしても乱雑になります。
リアの重さを軽減するために右往左往するんですよね。
インテリア
こんなのデザイナーがいなくてもできるじゃんか、と悪態をつきたくなります。
大きなLCDパネルを前面に置いてボタン並べて、エアアウトレットを適当に置き、アンビニエントライトを
適当に付ければOK。
後はグラフィックデザイナーに表示の仕方をお任せです
高級車を謳うのであれば、そろそろ新しい提案があっても良いかと思いますが、最も安易で金がかからない
方法で仕上げてきました。
手垢で一杯のLCDを毎日見せられることを考えたことがあるのかしら。
勿論使い勝手は考えていません。
そんなもの考えていたらCostも上がるし、商品性が低くなるという事でしょう。
国産車の方がこの辺は良心的です。
もはやドイツの車に論理的な思想は一切見受けられなくなりました。
デザイナー不在です。昨今のMercedesの流儀とは言え、あんまりにも安易です。
BMW共に使い勝手の悪さを競っているように見えます。
そろそろこのLCDの大きさ競争から脱却して欲しいものです。BMWは多少見直しましたが。。。
まとめ
MercedesはEQ Seriesが見事にこけて経営を圧迫したため、ICE車とBEVを同一プラットフォームに
変換することになりました。
EQEは日本市場からすでに消えています。
EUに引っ張られたとも言えますが、実はドイツ自身が電動化を望んだことです。
大きな間違いはインフラの問題、蓄電池がいつまでも性能が上がらず、Costが高く、儲からなかったこと、
そしてChinaの国を挙げての台頭です。
蓄電池を韓国、中国頼みという愚かな状況は自らの首を絞める結果になりました。
それでもBEV化を止めることはできません。
排ガス規制はまだまだ高い規制値を取り下げていません。
こうした中、仕方なく生まれた今回のC Class。
これが売れて儲かるなんてMercedes当人が思っていないでしょう。
BEVは儲からない、食っていけないのが実情です。
EUのみならず、多くの国のメーカーがBEV戦略を見直す中、体力とBrand力があるメーカーが生き残ります。
それ以外は結束するしか生き残る術はありません。
VOLVOやRand Rover、Alfa、Hondaが手のひらを返しましたが、Jaguarは
もはやお先真っ暗ですね。販売すら行われるのか。
但し、EUの規制見直しも更に行われるでしょう。
アメリカも共和党が政権を持っている限りBEVが優位になる事はありません。
Mercedes Benz C Classの本命はICE搭載車だと思いますよ。
懐かしのW114。1968年頃から作られた車。
S Classの下に位置するモデルで、今で言うとE Classみたいな位置付けかな。
BEV C Classを見てW114を思いだしたのはやはりグリルの大きさ。 このころのMercedesなんてのは権威の象徴であり、
このグリルの大きさから忌み嫌っていました。
そういった意味ではNew C Classは先祖返りであり、真っ当なMercedesとも言えますかね。
でも時代は変わるものであり、価値観も変わってきても良いかと思いますよ。
大人になったらクラウンとMercedesだけは絶対乗らない、と心に誓っていたものです。
が、杞憂に終わりました。(何より高いもんね。ただMercedesは乗れば良い車でした)
今の若い方も New C Classをみて趣味悪い、と思うのでしょうかね。。




















