将来の夢 | 少女勅使河原の混沌たる日常

私には、将来の夢がない。
幼稚園を卒園するときの、園児全員に将来の夢を聞いていた映像?のときは
友達と一緒に、駄菓子屋さんって答えてた。
でも、もうそのときの友達とは、三年か四年も話してない。
幼稚園のときに仲がよかった友達で今も仲がいい人なんて、一人しかいない。
…いや、でもその人とも、これからずっと仲がいいかなんて、分からない。

小学二年生ぐらいのときは、さっきとは別の友達と一緒に、歌手になりたかった。
二人で歌手になろうねって、楽しく話してたな。
その友達とは、私のせいで、友達じゃなくなってしまった。
あのときのことは、私が100パーセント悪い。なんであんなことしたのかな。

あ、幼稚園のときも、歌手になりたかったっけ。
本当になりたくて、夜に弟とかが寝静まった後、母親の前で歌ってたな…。
なんか、今思い返してみると、なかなかに恥ずかしいものだな。

でも、残念ながら、私は歌うのが下手だ。
歌うのは好きだけど、下手だ。残念ながら。
なんで昔は、自分がめっちゃ歌うの上手いって思ってたんだろう…。
そんなわけないのに。

でも、歌うのを上手くなりたいな、とは思う。
というかそれ以前に、おなかから声を出せるようになりたい。
何回やってみても、上手くいかない。やり方がわからない。
歌うの、上手くなりたいなぁ。

歌いたい。
ここでは、歌ってたらおばあちゃんとかに聞こえるし、歌いたくない。
思いっきり唄いたい。

今「うたいたい」の予測変換の意味のところを見たら、意味が違うことを知った。
「唄いたい」だと邦楽とかで、「歌いたい」だと詩歌なんだなー。
初めて知ったヽ(*゚ω゚)ノ


将来の夢。将来の、夢。
将来の夢なんて、今の私には、思いつかない。

さっき「将来の夢」で調べたときに、出てきた言葉。
「何になりたいかじゃなくて、何をして生きていきたいか」…みたいな感じだったかな。

私は、何をして生きていきたいんだろう。
…あ。ひとつだけ、思いついた!
思いついたけど、ここには書きません。

思いついたこと、考えるだけで、想像するだけで、幸せな気持ちになる。
でも、それだけじゃなくて、私も何かをしないと、していかないとだめだ。


とりあえず、今は。
高校に入学するために、勉強しないといけない。
今まで(今も)、全然、というか全くと言っていいほど勉強していないけど、大丈夫かな…。

勉強、どうやってしていけばいいだろう。
一人で教科書を見ても、やっぱり分かりずらそうだな。
学校で先生の授業を受けるのが一番だけど、仮に今から行ったとしても、今までの分の授業を受けていないから、今までの分のところが分からないし。

幼馴染が勉強教えてくれるって言ってたけど、それだけじゃダメだよね。
母親に教えてもらうにしても、母親が仕事に行ってるあいだとか、仕事から帰ってきて、疲れてるところを教えてもらうとか、迷惑だから、毎日は無理だし。

うーん…。
どうすればいいのかな。

フリースクールに通うとしても、毎日行けるか分からないし、第一、お金がかかる。
「お金のことは気にするな」って、母親は言ってくれるけど、やっぱり気にしてしまう。

どうしよう。どうすればいいのかな…。
よし。誰かに聞いてみるのと、調べてみよう。
後で、母親にも言ってみよう。


今日は、行きたいと思っている一つ目の高校の、コース体験の日です。
しんどいの治ってるか分からないけど、だいぶ話せるようにはなってきたから、大丈夫でありますように。

声優とアナウンスのコース、何を体験させてもらえるんだろう。
アフレコ、させてもらえるのかな?
いや、さすがに最初からそれはないか。発声練習とかかな?

うぁあああ、緊張してきた…。
しっかり、今からでも練習していこう。

って言っても、何を練習していったらいいのかな。
分からない、どうしよう…。

なるほど。
今、今日行く高校のページを見てみたら、二年前の体験の日のことが書いてあるのを見つけた。

それによると、そのときは腹式呼吸法から始まって、実際にラジオで流されたCMの録音をしたらしい。
…うん。どうしよう、ちゃんと出来るかがすごく不安だ。

大丈夫、しんどいのはだいぶマシになってきたし、大丈夫だよ。
落ち着け、深呼吸だ。

昼ご飯に、ラ王の醤油味を食べていこう。
ラ王の力があれば、私は覚醒するはず。…多分。

というか、一番不安なのが、私が寝不足なことだ。
寝不足、ではないのかな。
昨日の夕方の五時ぐらいに寝て、今日の午前三時に目が覚めて、それからずっと起きたままだ。
やっぱり、寝ておけばよかったな。
寝ようと思ったけど、ずっと寝てたからあんまり眠くなくて、寝られなかった。
いや、寝ようと思ったら寝られたかもだけど。

えっと、朝ご飯を食べて、歯みがきして、シャワーして、前髪を切ってもらって、昼にラ王を食べて、歯みがきをして、いざコース体験へと出発。
よし、…よし。オッケーです。

じゃあ、そろそろ終わりにしようかな。
コース体験、頑張るぜっ!ぜっぜっ!


侮るなかれ、ラ王の力を――――