中山神社参拝 令和元年9月8日(日) | しこくあるく

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四国霊場歩き遍路の記録を中心に、寺社巡りや城郭探訪など旅の日記と徒然の感想を書き連ねています。

午前中で道仙寺様の護摩が終了した。久しぶりに美作国一宮、中山神社様を参拝することにして車を西へと走らせた。中山神社様は津山市街の北端にある。
1時間ほど走り、津山市内のコンビニで昼食を済ませ1時半頃、到着した。

大鳥居脇の駐車スペースに車を駐めて境内へ入った。大鳥居は中山様式といい、この神社唯一の形式である。両柱を支える貫が柱から外へ出ていない。


中山鳥居とムクノキ

大鳥居を抜けると大きなムクノキがある。樹齢は推定500年だそうだ。


参道

玉砂利の参道を真っ直ぐ進むと両脇にユニークな狛猿が居る。

狛猿 阿形

狛猿 吽形

『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』では祭神は猿神と記載されているため、狛猿なのだろう。
橋を渡って門を抜ける。この四脚門は津山城から移築された旧津山城の遺構である。

津山城遺構の神門

現在は檜皮葺きになっているが城にあった時は瓦屋根だったと推察される。

門を抜けると門と玉垣に囲まれた社殿が姿を現す。拝殿の奥に本殿があるが本殿は出雲大社様と同様に妻入りとなっている。しかし、出雲大社様は切妻なのに対し、中山神社様は入母屋となっており中山造と呼ばれている。

拝殿と本殿(国の重要文化財)

本殿は戦国時代、尼子晴久が美作攻めの際に敵が境内に陣取ったため焼き討ちした。そして合戦の後、晴久が再建した。何とも律儀であり信心深かったのだろう。現在、国の重要文化財に指定されている。

神社紹介
神社名:中山神社(なかやまじんじゃ)
所在地:岡山県津山市一宮695
主祭神:鏡作神
相殿:天糠戸神(あめのぬかどのかみ)、石凝姥神(いしこりどめのかみ)
旧社格:延喜式名神大社、美作国一宮、国幣中社
文化財建築:国の重要文化財(本殿)、津山市重要文化財(四脚門、惣神殿)


更に奥には猿神社様があり、こちらに猿神様が祀られている。

猿神社の鳥居

参道

猿神社

子宝の神様で安産祈願の猿のぬいぐるみが奉納されている。

御朱印を頂き、帰途についた。

南無日本国中大小神祇
弥栄