四国別格霊場巡拝 いざり松延命寺 平成31年4月6日(土) | しこくあるく

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隆徳寺様から四国不動霊場第二十五番の睍寿院(けんじゅいん)様までは20分ほどである。隣町の四国中央市だが旧土居町なので旧自治体でも隣の町になる。

ナビで確認すると別格霊場のいざり松延命寺様からほど近い。時間にも余裕があるので延命寺様に立ち寄ることにした。

駐車場に車を駐めると小川を渡り境内に入る。山門は無い。

境内の北端つまり向かって右にある大師堂かと見まがうお堂が本堂である。燈香読経し大師堂へと移動中、歩きの男性が境内に入ってこられたので挨拶した。

大師堂内でお勤めを行っていると先ほどの男性も入ってこられた。こちらがお勤めを行っていたので先に納経所に納経帳を差し出されていた。ルールをわきまえて居られる。お勤めが終わって輪袈裟を見ると四国霊場の先達さんだ。見習うべき行動をなさる。

納経印を頂くとご住職からどうして大金剛輪陀羅尼と弥勒菩薩真言を唱えるのか訊ねられた。大金剛輪陀羅尼は講話会で唱えるよう勧められたと答えた。弥勒菩薩真言は何時だったか大師堂で唱えると良いと聞いたことがあるが、弘法大師は衆生を救うため弥勒菩薩様と一緒に来られるためと答えた。
このお寺では御本尊はお地蔵様なのに「弘法大師」と墨書される。なお御寶印の種字は「カ」でお地蔵様のものである。伺うと元来からの御本尊は弘法大師で江戸時代になってお地蔵様が来られて御本尊となったという経緯があるとお教え下さった。
先ほどの先達さんも加わり3名で暫く話した。男性はNさんといい、広島の方だ。もう13度目の徒歩巡拝だそうだ。凄い先輩もいらっしゃるものだ。徒歩ツアーの先達もなさっていたとのことだ。飄々としたそのお姿に自分もあのように巡拝出来ると良いと憧れを持った。
大師堂を出て納札をお渡しした。生憎、Nさんの納札は見つからなかったので、輪袈裟の名札でお名前を確認させて頂いた。

道中の無事をお祈りして別れた。

南無地蔵大士
南無大師遍照金剛