こんにちは!
 
話題の 劇団四季の新作ミュージカル
ゴースト&レディ」 観劇、3回目はキャスト変更を見越して、別キャストで見たいと先行で確保した1階A席でした。
A席はやっぱりリーズナブル、土曜マチネのピーク料金でも10500円。
同行の友人にも「安い!舞台も近いし、こんなに安くていいの?」と喜ばれました。
 
以下、物語のネタばれ極力なしで私の感想を綴ります。
演出にはちょっと触れています。
 
初回観劇時の感想はこちら👇
ネタバレなし。
ネタバレなし。
公式のintroductionより👇
 
劇団四季が新たに贈るのは、劇場のゴースト グレイと令嬢フローが深い絆で結ばれ、逆境に立ち向かって信念を貫こうとする姿を、史実を織り交ぜながら描いた大作です。
原作は「うしおととら」「からくりサーカス」で知られる人気漫画家 藤田和日郎氏の代表作「黒博物館 ゴーストアンドレディ」。
 
 
この日のキャスト
 
フロー 真瀬 はるか
グレイ 萩原 隆匡
ジョン・ホール 野中 万寿夫
デオン・ド・ボーモン 宮田 愛
アレックス・モートン 寺元 健一郎
エイミー 町島 智子
ウィリアム・ラッセル 長尾 哲平
ボブ 菱山 亮祐

【男性アンサンブル】
ハーバート戦時大臣 飯村 和也
フィッツジェラルド安田 楓汰
フローの父 澁谷 智也
メンジーズ 白石 拓也
計倉 亘
権頭 雄太朗
渡部 斗希也
緑川 諒人
田邊 祐真

【女性アンサンブル】
フローの母/ヴィクトリア女王 鳥原 ゆきみ
フローの姉 菩提 行
レディエリザベス あべ ゆき
シャーロット 松山 育恵
大岡 紋
村田 繭菜
清水 智紗子
馬場 杏奈
黒柳 安奈
 

今週の初めにキャスト変更があり、真瀬はるかさんフローと金本泰潤さんグレイに変わっていたのですが、昨日突然の変更発表で、本日からまた萩原さんのグレイとなりました。

 

 
 

 

席、こちら、1階中ほどの列の最上手。

思っていた以上に見やすく、「ウィキッド」ほどの見切れは感じませんでした。

セットの両端に設置されているバルコニー、上手側はほぼ視界に入らず、そこで俳優さんが演技する時だけ、ちょっと頭を向けて確認しないと見えないかな?

でも俳優さんは乗り出して演技してくれるので、まるっきり見えないことはなかったです。

 

 

以下、あくまで個人の感想です。

勘違い思い込みたくさんあると思います。
 
 
これから1階席で観劇予定の皆さま、開演前に後方の壁あたりから
「コツコツ...」という、靴音のようなものが聞こえるという噂です。
劇場に住み着いているグレイの歩く音、という演出ではないかと。
私たちも10分前に入場したのですが、わからなかったのよね、友人と喋っていたし。
気づいた方、いらっしゃるかな?
 
幕が開くとすぐの神秘的な演出、これは欧米の劇場で裸電球をオフの劇場で灯し続け、「観客の熱気が劇場にとどまりますように」という願い「ゴーストライト」の慣習を盛り込んでいると思われ、作品の世界観と見事にマッチ、劇場好きにはたまらない掴みです。
劇場が舞台の中で大きな役割りを担っているのも、この作品に愛を感じてしまうひとつの要素。
 
前回の感想にも書いた、1幕最初のドルリー・レーン劇場のパネルの観客さん達、昨日は昨日のアンサンブルさんのお顔に変わっていました。
昨日はゆきみさん、田邊さんのお顔確認しましたが、あっという間にスルッと捌けちゃうので、素早くチェックよろしくです。
プリントなのかプロジェクション投影なのかはやっぱりわかりませんでした。
 
グレイ役の萩原さん、予定外の 出演だったと思われますが、声の張りからアクションから、何なら先週拝見した時より細やかな表情に台詞回し、さらに深いグレイを見せて下さった。
かなりこの回、萩原さんグレイの要所で笑いが起きていて、もうさすがです、さすがとしか言いようがない。
 
フロー役の真瀬はるかさんをとても楽しみにしていました。
やっぱり真瀬さんの演技の力、素晴らしかったです。
フローは、誰もが知っているナイチンゲール女史という偉人ですが、生身の人間です。
その苦しみや挫折や幸せな瞬間を、演劇的に表現できる方なんだなと思いました。
グリンダの時のような、カリカチュアされたキャラクターとしての振舞いに蓋をして、一人の一般女性としてそこにいらした。
裕福な家に生まれ育ったフローの上品な佇まいや、志ある者の毅然とした態度は、素の真瀬さんの持つエレガントさに通じるものがあり、人間として美しいなと惚れ惚れと眺めてしまいました。
丁寧な抑揚ある台詞、目配せ、繊細な指先の使い方、すべてに意味があるようで見逃したくなかった。
 
志音さんの時もですが、真瀬さんフローも最初の歌唱でぐっと心掴まれてしまった。
初回観劇時からもうここでフローに引き込まれてるから、作品そのものを好きにならずにいられないわけです。
真瀬さんの歌唱は、目一杯MAXまで歌い上げるというよりも、技術に裏打ちされたコントロールされた心地良さみたいなものがあって、志音さんの劇的な歌唱を2回見た後はとても新鮮でした。
 
フローが変わるとこんなに読後感変わるんだ! と。
志音さんフローと萩原さんグレイ時に感じた、守護霊と護られ乙女の兄と妹のような関係性とはまた違った、大人のフローとグレイのリアルな愛の物語を見たようで、ドキドキしてしまった。
クライマックスのフローのアプローチも違っていたし、いや、早くフロー&グレイ全組み合わせ刮目したい!と熱が高まってしまった次第です。
 
そして、デオン、宮田愛さん。
多分、リピーター全員、デオン見たさ度1200%だと思うのですが、私もさんデオン、超楽しみにしておりました。
ああ、違う、デオンもまた演じる方が変わると違うものですね。
ずっしり重い存在感を作品に落としたド迫力の美南さんデオンに対して、さんデオンはいい意味でとてもライトでした。
まずビジュアルが華奢なので、原作のデオンに近い印象。
ダンスもフライングもとても軽やかで浮遊感を感じました。
万寿夫さんホールや真瀬さんフローと何だかとてもフィット。
いやこりゃ、デオンとフローとグレイの組み合わせも全部見ないわけにはいかないな!と熱が上がる一方です。
そして、やっぱりデオン見るならセンター席から!
 
万寿夫さんホールは期待通りの心底悪い軍医長官でした。
万寿夫さんの台詞回しの巧さもあるのですが、「キャビアの塩気が強過ぎる」という台詞に、このホールの下卑た品性が滲み出ていて、いいぞ!まっしゅさん!と拍手。
今後もどんどん悪親父道、加速していってほしいです。
 
寺元さんのアレックスは声が素晴らしく強くて、歌唱が際立っており、フローへの真摯な姿勢も相まって、ちょっと惚れそうになってしまいました。
エイミーとのくだり、いろいろ言われていますが、私はあっていいなと思ってる派です。
 
そしてあの歌唱力に定評のある町島さんが結構、曲に苦戦している気がして、エイミーの曲、意外と高低差激しくて難しいんですよね。
 
また、フロー一家強力で、楽しかった。
鳥原ゆきみさんが真瀬さんの母という世界線がまず楽しいのですが、あまりにも美母娘。
澁谷さんのいぶし味がまたスパイスとなっていて、菩提行さんのフロー姉もしっくり。
菩提さん、台詞聞いたの初めてかも。
今日のアンサンブルラインによるコーラスが本当に強くて昂揚しました。
気持ち良かった。
 
3度目ともなると、ナンバーがだいぶ自分に落ちてきて、耳に残る曲が多くなります。
やっぱり恋とジン♪のメロディが離れないし、酒場ダンス時のアイリッシュのステップが忘れられません。
センターで見たい。
 
やはり、2幕の畳みかけがあっという間だし、感動ポイントが多いので、この日も場内は後半からすすり泣きの嵐でした。
 
もう少しネタバレなしでと思うので、やはり演出には触れられず、キャラクターや俳優さんの事ばかりになってしまうのですが、3回目ともなると思う事も確信に至り、個人的に感じる演出や音楽のあれこれを話したい気持ちでいっぱい。
芝居好きの友人とも意見が合致する部分がたくさんありました。
今月末くらいにはネタバレ全開でいきます。
 
この回のカテコ、初、真瀬さんと萩原さんの組み合わせ本番舞台にして、カテコでしたよね。
ラストカテコ、全員でのご挨拶後、二人残った真瀬さんと萩原さん。
真瀬さんが萩原さんに人差し指でちょん、ハグいいですか? のアクション。
萩原さん、嬉しそうに腕広げてしっかり初ハグ!
真瀬さん捌け際に萩原さんに投げキッス、でもスルーされてカクッて、可愛いかった。
真瀬さんの萩原さんに対する尊敬が見て取れた、素敵なカテコでした。
 
帰りに、吉田社長が単独でエスカレーター前で「ありがとうございました」と送り出ししてらっしゃって、初めてその光景を見た友人もびっくりしてました。
社長に声をかける方もいらっしゃって、先日の「オペラ座」KAATでも同様で、本当に現場での遭遇率が高くて、毎度嬉しいですよね。
今や、社長の存在が四季が愛される一因ともなっているのに時代の流れを感じるのでした。
 
今日は席で斜めって座ってたせいかちょっとお尻が痛くなりました。