「琴線に触れる」の意味は「良いものや、素晴らしいものに触れて感銘を受けること」であるが、「怒りを買ってしまうこと」と間違っている人が約3割いるそうだ。
言葉の意味を間違えていることなど、私もしょっちゅうあるが、できれば減らしたい。
「琴線に触れる」を「怒りを買ってしまうこと」と間違えたのは、おそらく「逆鱗に触れる」とごっちゃになったのだろう。
間違いを減らすためには、できればここでもう一歩。「逆鱗に触れる」もしっかり調べておく。そうすると、自分より年下の相手に使うのは間違いだということも知る。
何かを間違えると、関連することも調べておく。こうやって、地道に知っていることを増やすしかないのだが、「琴線に触れる」や「逆鱗に触れる」を間違えたところで、ビジネスに直接響くことはたぶんない。
しかし、敬称のつけ方は、相手は口には出さないが内心で「アホだな」と思われてしまうので、すぐに勉強しよう。
今日、「〇〇事務所御中 〇〇先生様」と、敬称てんこ盛りのセールスDMが来た。
いやいや、そんなにたくさん敬称をつけていただくほど偉くないし、たくさん敬称をつけていただいたから発注しようかとも思わない。むしろ、逆だ。絶対に発注しないよ。
この郵便物のおかげで、10年以上前に付き合いのあった会社の社長を思い出した。
その社長は営業トークの中で相手の会社のことを「お会社様」と言っていた。最初に耳にしたとき、「カイシャ?」って何だろう。「お」と「様」がついているから、膾炙でも下位者でもなかろう。やっぱり会社なの?
「御社じゃだめなのか?」とは聞けなかったが、熱い思いは相手に伝わっていたのだろうか。