ニュー・スタンダード・オブ・J-POP | スガ シカオという生き方 ~history of his way~

スガ シカオという生き方 ~history of his way~

1997年デビュー、2011年フリーランスとなった音楽侍スガシカオさんの記録。
本名:菅 止戈男。戈(ほこ)を止める=争いを止めることが「武」の本義であるという孔子の著から取られた名前に込められた思い、それに恥じない生き方の足跡。

2004年5月発売
「ニュー・スタンダード・オブ・J-POP 300」
名曲選定委員会が選んだ名曲カタログ300選



「今日的ソウル風な音作りが新鮮」

スガシカオ「黄金の月」

これ、日本のニュークラシックソウルと呼びたい。

酸っぱい現実を描写しながらも、救いのあるこの歌詞は何度聴いてもぐっとくる。

プログラミングされた音と生楽器を組み合わせた今日的なソウルの音作りが新鮮。

そこにあのしわがれたボーカルである。

遅咲きとは言え、それが功を奏したスガシカオの才能は、ファーストアルバムから爆発している。

エロチックだったり、やや物騒だったりし、この人のラブソングは深い。

そこに家族の問題や、日常の些細な出来事を入れて現代の日本を描く。」








「愛について」スガシカオ

「暗くて深い川が男と女の間には流れているというが、スガシカオの歌は男のどうしようもなさを学ぶにはうってつけのテキストである。
しかし、こういうストレートなラブソングも作れるから女はしびれるのだ。
“もう少し愛についてうまく話せるとき”が、いつやってくるかわからなくても、こんなくどき文句を囁かれたらどんなダメ男でも女はいちころかもしれない。
“暗いラブ・ソングが多いから結婚式で歌う曲に悩む”と本人は話していたが、これは”唯一歌える曲”と言うのも納得。
ブラック・コンテンポラリーなアレンジも絶妙。
アルバムを通して聴くと、アルバムタイトルを痛いほど理解できる。」