今回は…
『モチベーションがすぐに下がってしまう』がテーマです。
モチベーション低下の原因は複数考えられます。少し挙げるだけでも…
学習に興味を抱けない。
分からない問題が多い。
勉強よりも楽しいことが多い。
周囲の誘惑に負ける。
資格学習に意味があるのかと疑う。
個人によって変わってきますが、共通しているのは、『学習初期の意欲がなくなること』ではないでしょうか?
学習前はモチベーションが高い状態です。合格後への期待もあります。資格取得してスキルアップ、独立や転職…。
しかしながら、
学習を開始すると、様々なことが分かってくるんですね。
『学習前に考えていた事とのギャップ』
それはある種、当然なことです。
映画でも小説でも、主人公は困難を乗り越えて成長していきます。何一つイベントが起こらない映画はありませんね。
資格学習も同じです。
学習前は楽しいと思っても、開始してみると困難にぶつかる。それは「なかなか理解できない」という壁だったり、「覚えてもすぐに忘れる」という壁だったり、または「学習時間が確保できない」という壁だったりします。
それらは自身のレベルに応じて、出される課題です。
同時に、乗り越えることで成長も可能なんですね。
例を出します。
「100メートルを9秒台で走れ」という課題はなかなか出されません。陸上のトップアスリートだけが出される試練です。
「武道館の観客の前でパフォーマンスを披露せよ」という課題もありません。大衆の支持を得ているアーティストだけが出される試練です。要するに…
【それぞれの状況に応じて壁は出現する】ということです。
もちろん例外はありますよ。
突発的な試練が訪れることもあるでしょう。しかし大概、あなただから現れている壁なんですね。このことに気付けば…
「なぜ自分だけが?」
という思いから解放されます。
私も以前は、そのように考えていました。全てを人のせいにしていました。しかし「資格を取得して人生を切り開く」と決意してからは、己の責任として受け入れるようになったんですね。
いま存在する壁は、あなたに相応しい試練。
資格学習も同じです。
モチベーションが下がる原因は多々ありますが、それは学習を始めるという選択を行ったからこそ生じる壁です。
周囲のせいではないんですね。
この心構えがはっきりしていれば、【モチベーションの低下】という試練に対して、能動的に立ち向かうことが可能になります。
「周囲は遊んでるのに、なんで自分は勉強してるんだろう…」
上記のような被害者意識を持つ必要がなくなります。
私は以前受験生から、「僕は勉強しても覚えられないし、理解もできません。あなたとは違います。自分はだめな奴なんです」と言われたことがあります。根底にあるのはやはり、被害者意識ですね。
覚えられなければ反復すればいい。理解できなければ、理解するための情報源を探していけばいい。
私は行政書士試験も社労士試験も、すぐに覚えた内容を忘れていました。翌日にはすっかり抜け落ちているのです。
『あれほど苦労して健康保険を理解したのに…。死に物狂いで行政法をやったのに』
絶望のどん底です(笑)
次の範囲に進みたくても、復習に時間を取られてなかなか進めません。その辺の話は後日のメールセミナーにも出てくると思いますが、要するに、
自分の壁は、自分で乗り越えなくてはならない、ということです。そして乗り越えることによって、成長できるんですね。
これが基本的な心構えです。
次に、具体的なモチベーション向上法に入ります。冒頭の例を覚えていますか? もう一度記しますね。
学習に興味を抱けない。
分からない問題が多い。
勉強よりも楽しいことが多い。
周囲の誘惑に負ける。
資格学習に意味があるのかと疑う。
上記はごくごく一部です。他にもモチベーションが下がる要因は多々ありますし、人によっても違います。試験直前に不安が押し寄せ、スランプに陥ることもあるでしょう。異性と別れて、全てが嫌になるかもしれません。
個人によって違いますが、それでもモチベーション回復の流れは同じです。
初心を思い出す⇒原因を探る⇒対策を考える
大切なので、もう一度書きますね。
初心を思い出す⇒原因を探る⇒対策を考える
まず、初心を思い出すことで、原因のいくつかが自然に潰れます。たとえば先ほどの以下の例。
【勉強よりも楽しいことが多い】
これは完全にマインド面の問題ですね。資格学習前は覚悟があったはず。少なくとも資格に合格したい、という思いはありましたよね?
それでも学習以外に気持ちが向かう。
この場合、再度初心を思い出します。資格合格への意欲が高かった当時に、時間を戻して下さい。学習を始めた当時に、意識を集中させて下さい。
これだけで、ある種のモチベーション低下要因を排除できます。
もし排除できなくても、初心を思い起こすことにより、高揚感が生まれるでしょう。「あの頃はワクワクしてたな~」という感覚です。合格後をイメージしていた自分。憧れの資格者を描いていた自分。
それがモチベーションを回復させる原動力になります。
原因を探る⇒対策を考える
この流れは一気に説明します。初心を思い返し、高揚感を復活させても、それだけで解決できない問題もあります。先ほどの例で特に顕著なのは…
【分からない問題が多い】
という悩みですね。
学習前はスムーズに理解できると思ったのに、実際学習を始めると分からない問題が多い。考えても解けないし、解説を見ても分からない。基本書にも載っていない。独学なら講師に質問もできない。もう勉強なんて止めようか…。
この流れです。
目の前に明確な課題がある場合は、「なぜ」を活用してください。
私が【矢印分析法】と呼んでいる方法なのですが、
分からない問題が多い⇒なぜ分からない問題が多いのか?⇒しっかり理解していないから⇒なぜ理解していないのか?⇒基本書に載っていないから⇒なぜ載っていない基本書を使うのか?⇒それが読みやすかったから⇒なぜ読みやすい基本書を使っているのか?
回答に対して「なぜ」で展開させます。その内に、答えのきっかけが現れてくるでしょう。上記で言うなら、「基本書と問題集の相性が悪い」もしくは、「基本書が合格レベルにない」という予測が出来ます。
その場合、基本書の買い換え、およびサブテキストで補うという方法が考えられますね。
原因を探る⇒対策を考える
そして解決されれば、自然にモチベーションは復活します。壁を1つ越えることになりますので。
他のモチベーション低下要因に対しても、同じように考えてください。
まずは初心を思い出す。それでもモチベーションが復活しなければ、個別に原因を探り、対策を考えていく。
これは資格学習に留まらず、他の様々な局面で使える方法です。
私の勉強法は、
心(マインド)
技(勉強テクニック)
体(試験戦略)
を三位一体に考え、高めていくという方法です。中でも心が全ての基礎になっています。土台の部分です。
効果的な記憶術、試験戦略、もちろん大切ですが、それ以前に学習に対してのメンタルが適切でなければ、試験勉強を続けることさえ出来ないでしょう。
メンタルと聞くと、『ただの精神論ですか?』と思われる方もいるかもしれませんが私は具体的なテクニックだと思っています。
初回から長かったですけどね。
その分、本気でお伝えしているので、何度も読んで吸収してください。