こんにちは
東京都で9月に、関東信越厚生局東京事務所が行う集団的個別指導の通知が来た歯科医師の先生からお問い合わせがありました。
集団的個別指導は、前年、高点数医療機関になった医院のうち、上位8%に入ったところが受ける指導になります。
ですから、昨年のどこかの判定時期において、都道府県の平均点の1.2倍以上で、上位8%に入ったということになります。
このことは事実なので、いまからどうしようもありません。
問題は今後の対応なのです。
多くの先生方はそれを知らずに来年も高点数になってしまって、再来年、二年後に集団的個別指導の個別指導部分を受けることになります。
あるいは、指導のあとからすぐに点数を下げるために委縮診療になってしまいます。
診療報酬請求の点数が高いこと自体が、すぐに悪いことではないのですが、高点数医療機関の場合、往々にして高い割合で濃厚診療をしていたり、付増請求、振替請求などの不正請求をしていることがあるということです。
それで、高点数が基準になって指導の対象者の選定をしているわけです。
たとえ今後、個別指導になったとしても実際は何も指摘を受けることなく終わることもあります。
しかし、忙しい診療の中で治療は必死になって完璧を目指したとしても、事務手続きなどを完全に間違いや不備をなくすことも難しいです。
何より、指導を受けること自体も大変なストレスになります。
指導を受ける日は診療を休まなければならないこともあります。
ですから、できるだけ個別指導を受けることは回避したいのですが、指導の制度や仕組み、実態を知らないで対策をすることもできません。
対策をやるか、やらないかは別にして、指導の実態を知ればストレスを減らすことは確実にできます。
その上で、どのような対応が必要かということも明確になります。
知らないがために心配をしたり、不安に思ったり、憤りを感じたりするのであれば、まず、知ることをすれば大幅にストレスが減って行きます。
毎月、東京でセミナーを自主開催していますが、そのほかに地方でもセミナーを行っています。
http://shika-iin.info/shikakobetsushidou/
さらに、平成28年9月4日はメーカー主催のセミナーでもお話しさせていただくことになっています。
https://www.facebook.com/events/239417693124975/