詩走り出したわたしを追いかけて来たのは冬の風たち止まり手をひらくとあなたの髪が指にからんで顔を近づけると安っぽい整髪料の匂いがして一本の髪の毛で薬指を縛ってだんだんと赤くなるのを見つめるいつしか降り始めた雪がひとひら指紋の真ん中にとまったけれど消えることのないこの結晶があまりに熱い