２０２０年、今年の最後
出雲に雪が降りました。
出雲在住のさやちゃんとちえちゃんがお届けものにやってきた時に
「こんなに降るのは久々だなぁ」って言っていました。
今朝は雪かきをしていて
富山出身のみちるちゃんは
慣れたもので、足元は普通のスニーカー！
小さく見えるスコップでも
山盛りにすくった雪を持ち上げるのは結構な重労働で
これは腰痛持ちの人にはきついかも…
みちるちゃんは、大丈夫だったかな。
雪かきって、
建物や道路や車だけじゃなくて
お庭にいた植物たちも雪をかぶってしまっていたから
そらさんから、
「鉢の植物の雪をはらってあげてね」って言われて
はらうっていうほど簡単にはとれなかったりして
「そっととってあげないと細い枝ごと折れてしまうよぉ…」って
なりちゃんと言いながら
２人とも手先は素手でかぶっていた雪をそぉっととっていました。
雪をかぶっているというと、
幻想的だとか、きれいとか
素敵な表現もできるけれど
命あるものには、
きれいでは済まされない現実がそこにはあって。
白い雪よりも、
こうして氷になって透明なほうがきれいには見えたりもするけれど
透明感がある方が固まってしまった氷だから
より植物にくっついて固まってしまっているから
なかなかとれにくくて…
氷のように美しいなんて表現は
そこに命があるという意識のない時の
人間都合のただのドラマ化でしかないのだなと感じながら
ひとつひとつの氷の雪を
指先で溶かしながら、解いていきました。
そらさんは、
寝室から玄関先に持っていったファンヒーターは
何の役にも立たないと書いていたけれど
私の指先に熱がないと
植物についた雪が解けにくくなっていくから
ヒーターに何度も手をかざすことができてありがたかったな。
冷たいと感じることが進んでいくと
痛くなってきて辛くなる。
熱を感じるって
冷たい、痛いという辛さが緩和されていって
熱を感じるって
生きてるってこと。
肉体的にそういうことだけれども
でも、ここ出雲バトンは
人を感じられる場で
想ってくれている人たちがいるということを感じられて
あたたかい気持ちになる。
私の中に人がいて
ただその人らしさを感じているだけで
とてもあたたかくなる。
ずっとずっとあたたかくいられる。
あたたかい気持ち
それがあれば
実際の体感としての寒さとか冷たさって
気にならなくなったりするのかも。
以前に紹介したダライ・ラマ１４世の著書の中に
実話として、書いてあった話を思い出します。
とあるチベット僧侶が
心肺停止になって医学的には死という状態であるにもかかわらず
２週間も体温が下がらなかったのだと。
それが意識の状態というものであり
相手を想う中にいるという肉体としての実例なのかもしれません。
あなたの中に
本当に想う相手がいたならば
体の状態に関係なく
あたたかくいられるということ。
私は
そんな人たちとともにいられて
幸せです。
雪が降るお天気にあって
本当にあたたかくて
貴重で大切な体験をした出雲での年越しとなりました。
すべての人が
今、どこで
どのような立場や環境であろうとも
どのような状態にあろうとも
あたたかさを感じて幸せであってほしいと思います。
バトンに参加している
想いで人に関わっているみんなの投稿。
そんな文章では、
それぞれの人生に関われることが
人として本当に豊かなことだと表現をし続けてくれているけど
なかなか伝わるものではありませんね。
２０２０年、最後の日まで
本当に最後の最後の瞬間まで
余すところなく人生に関わるってこういうことなんだなぁと
あらためておもいながら、
あらためておもいながら、
今年最後の陽が降りてゆく時間を過ごしていました。
雪をかぶった植物たちに触れながら
ローズという歌を思い出していました。
愛は河だという人がいる
若くて柔らかい芽をのみこんでしまう河だと
愛は鋭い刃物だという人がいる
魂から血を奪い取る刃物だと
愛は餓えだという人がいる
みたされることのない渇望だと
私は愛は花だと思う
その大切な種があなたなのです
傷つくことを恐れている心
それでは楽しく踊ることはできない
目覚めることを怖れている夢
そんな夢ではチャンスはつかめない
誰も受け入れられない人
それでは与える喜びを知ることもない
夜が寂しく切なくなったとき
道があまりにも長すぎると感じたとき
愛は
幸運で強い人にしかやってこないと思ったとき
どうか思い出してほしい
厳しい冬の深い雪の下には
あたたかい太陽の陽をあびるための種があり
春には花を咲かせるということを
あなたが
幸せでありますように
shiho
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