みなさま、おはようございます。
先日ご紹介したニュルンベルク。
ニュルンベルクと聞いて、音楽好きの人なら思い浮かべるのがワーグナー作曲の楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。
マイスタージンガー(Meister Singer)とは、職人の親方(マイスター)+歌い手(ジンガー)。
16世紀頃から、ニュルンベルクを初めとする南ドイツの町では、職人の親方たちが組合に集まって
詩や歌の技術を競い合い、磨き合う文化が栄えました。
1835年、初めてニュルンベルクを訪れたワーグナーは、一人の親方が歌自慢の場で笑いものにされている場面に遭遇します。
あわや大乱闘になるかと思いきや・・・
その場面が強く印象に残ったワーグナーは、喜劇として『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を生み出したのです。
ちなみに、この時代の有名なマイスタージンガーはハンス・ザックスという靴屋の親方です。
靴屋でありながら、詩人、劇作家として活躍したマイスタージンガーで、ドイツ文学史にもその名を残しています。
ワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の中にも、ザックスの詩から影響を受けているものがいくつかあります。
“宝箱をひっくり返したような”と形容されるニュルンベルクの町。
レンガ色の可愛らしい町並みや石畳の階段など、まるで童話の世界のようですが、
くるみ割り人形とワーグナー。
奥が深いね、ニュルンベルク。
今日から3連休。
素敵な休日をお過ごし下さい。