みなさま、こんばんは。
前回ご紹介したメルヘン切手のモチーフ「いばら姫」。
ドイツにはいくつか古城がありますが、その1つに「いばら姫のお城」も存在します。
その名は Schloss Sababurg(ザバブルク城)。
別名Dornroeschenschloss(いばらのお城)とも呼ばれます。
ザバブルク城は14世紀にマインツの大司教が巡礼地Gottsbuerenを庇護するために建てたお城。
時が経つにつれて巡礼者が減り、それとともにお城も荒廃します。
15世紀末には廃墟となり、16世紀からは狩りの城として使われるようになりました。
森の中、深い緑に埋もれたこのお城は、次第に存在すら忘れられるようになってしまいます。
そして第二次世界大戦後、観光ブームの到来。
個人所有になったこのお城は、レストラン兼古城ホテルとして生まれ変わります。
駅からは距離があり、少し不便なところですが、
蔦の絡まる塔や薔薇の花、
らせん階段や糸紡ぎなど、まさにここはメルヘンの世界。
100年の眠りから目覚めるお姫様、こんなロマンチックなお話の舞台がドイツにはちゃんと存在するのです。
素敵!