みなさま、こんばんは。
突然ですが、オーバーアマガウという村をご存知ですか?
ドイツ南部にある人口5000人ほどの小さな小さなこの村。
ちなみに日本で最も人口が少ない市は北海道にある歌志内市(http://www.city.utashinai.hokkaido.jp/ )
で5000人を下回っているみたい。
そんな小さな村で10年に1度、大きなイベントが行われます!
10年に1度!!!
しかも今年2010年はその年にあたるそう!!!やっほい。
何のイベントかというと、「キリスト受難劇(パッションプレイ)」。
そう、劇なのです。
その歴史は1633年。日本では徳川さんががんばっていたとき。
ヨーロッパでは、30年戦争の間、ペストが大流行し、たくさんの死者が出ました。
本当に絶滅するくらい、たくさん。
そして生き残った人々は「もし絶滅から免れたならば、私たちの主イエス・キリストの苦難・死・復活の劇を演じます」と誓いを立てました。
この誓い、キリスト教ならではですね。
当時、何か天災などの時にはこういった誓いをたてることが多かったようです。
そして1634年の聖霊降臨日に彼らは約束を果たし、ペスト被害もおさまりました。
それ以来、ずっと、この村ではこの劇が行われているのです。
今年は41回目。
17世紀から続くこの劇。
深い伝統と強い村人の想いで支えられているこの劇。
なんか、とてもいいなあ。