ゲーテ街道、メルヘン街道、古城街道、エリカ街道・・・。
ドイツには150を越える「観光街道」があります。
「街道」といってもそれは一本の道、ではなくて観光名所が道のように連なったもの。
ゲーテゆかりの地を連ねてゲーテ街道、
グリム童話ゆかりの地を連ねてメルヘン街道などなど。
その中でも、日本人に一番人気で、年間約20万人の日本人観光客が訪れる街道、
それがロマンチック街道です。
ドイツ南部、ヴュルツブルクからフュッセンまでを結ぶ366kmのロマンチック街道。
第二次世界大戦が終わって間もない1950年、「敗戦国」とか「ナチス」とか、
当時のドイツは暗ーい、重ーイメージでした。
そのイメージを払拭し、ドイツを明るいイメージにしようと
ヴュルツブルク、ローテンブルク、アウクスブルク、フュッセン市長の掛け声によって
「ロマンチック街道協会」が設立されたのです。
そしてそれから60年。
今年、ロマンチック街道は還暦を迎えます!
オメデトウ!
ちなみに、日本でロマンチック街道が紹介されたのは1976年。
なんと女性雑誌「nonno」が新春特大号に22ページの特集を組んだものがお初です!
nonno!ノンノ!のんの!
その特集をきっかけにNHKなどのテレビ番組も積極的にロマンチック街道を取り上げ、
日本において「ドイツ観光=ロマンチック街道」のような方程式ができあがってきたのです。
初めてドイツを訪れるとき、そこがベルリンなのかロマンチック街道なのかによって、
その人の「ドイツ観」は大きく変わると思います。
あなたのお好みは、どんな「ドイツ」?