5年生存 | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

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39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

はじめて訪問してくれた方へ

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こんにちは、おはぎです。

 

ちょっと、というかかなりご報告が遅くなってしまいましたが…

 

 

実は2017年10月30日を迎えたことで

 

膵臓癌がわかり5年を迎えることができました!

 

 

がんのことをいろいろ調べる方ならわかると思いますが、よく「5年生存率」という言葉をよく聞かれると思います。

 

「がん」がわかり、治療(手術や抗がん剤治療など)を開始した日から、5年後にどれくらいの割合の人が生きているかというデータです。

 

私の場合は膵臓癌でステージⅣでしたので、5年生存率は1.4%というデータがあるようです。

 

 

これはあくまでも統計上の数字であって、今わかっている数字でも10年ほど前のものであり、日本全国の全患者さんのデータとは限らず、例えば30代でがんになった方もいれば、80代でなった方などもいるわけです。

 

また、勘違いしてはいけないのが5年後に生存しているということだけであって、完治しているわけではないということです。

 

膵臓癌は「がんの王様」なんて言われることがあるように、生存率は他のがんに比べて大変厳しい現状があります。

 

それには、自覚症状がすぐに出ないことや、通常の検査などでは早期発見が大変難しいことなどが言われています。

 

 

この膵臓癌の5年生存率、今はもう少し上がっていることが想定されているようです。

 

ここ数年でも膵臓癌の標準治療もやっと増え始めていますので、私もきっと生存率は上がっているものだと信じて疑いません。

 

 

 

 

思い起こせば5年前の9月下旬(当時39歳)

 

それまで半年近く、激しい腹痛と背部痛に七転八倒しながら耐え抜いた日々。

 

体重も20Kg近く減り、さすがにきなこをはじめ周りの人が心配し、かたくなに病院に行かなかった私は病院にいくことになりました。

 

そして膵臓癌だとわかり…

 

看護師であった私は、自分の病態を知り、悟りました。

 

もう自分は長くない。と。

 

当初は早くて3ヶ月か半年、もっても1年だろうと想定しました。

 

もう長くない命であれば、残りの人生は好きなものを食べ、好きなことをして最期を迎えようと決心しました。

 

つらい抗がん剤治療はしない、と。

 

それでも周りの人はその選択を受け入れられなかったようで…

 

きなこは「あきらめずに治療をしよう」と泣いて訴えました。

 

私は「私の人生なんだから口出さないでよ!」

 

きなこは「ふざけんな!一人で生きてきたと思わないでよ!!!」

 

と、お互い大泣きしながら言い合いました…。

 

 

私はもうあきらめ(?)がついていたのですが、両親や姉、きなこをはじめ周りの人たちの悲しそうな顔を見て、心が押しつぶされそうでした。

 

そこで少しだけ考えが変わり

 

とりあえず効くか効かないか(まぁ無理だろうと思っていたけど)わからないけど、一旦は治療をしてみようと。

 

効果がなかったり、つらすぎたらそこでやめればいいと。

 

そうしたら周りも少しは納得してくれるのではないかと…。

 

 

と、こんな感じではじまった長い長い抗がん剤治療。

 

 

今振り返ると、看護師の経験や統計上の数字だけを鵜呑みにして治療をしなかったら、私は今生きていなかった…。

 

きなこが必死で治療をしようと訴えてくれなければ生きていなかった…。

 

と、思っています。

 

 

ここまでくる道のりも決して平坦でなく

 

途中もうダメか?と頭をよぎった時期もありました。

 

1つは腹水がたまり、足の浮腫もでてきた時期。

(結果的には1度抜いただけでその後はたまらなくなりました 不思議)

 

もう1つは転移していた卵巣の腫瘍がどんどん大きくなり、お腹がパンパンになった時期。

(結果的には手術してみたら膵臓とは違うがんでダブルキャンサー)

 

 

こうして長くてつらい抗がん剤治療を続け、不思議な結果もいろいろありながら、今こうして生かされています。

 

 

これは今の主治医に出会えたこと、両親や姉、友人、きなこをはじめたくさんの人に囲まれいろんな意味でたくさん助けてもらっていること、などなど

 

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

そしてこうしてブログを書くことで、同じように闘病している方、大切な人が闘病している方、残念ながら旅立たれた方、そしてそのご家族などなど、たくさんの方とのめぐり合わせがありました。

 

読んでくださるだけでも嬉しいのですが、「いいね!」を押してくださったり、「コメント」を書いてくださったり…

 

どれだけ私のはげみになったかわかりません。

 

実際に会ったことがない方がほとんどですが、自分のことのように心配して下さったり、同じように悩んだり、家族や支える方の気持ち教えてくださったり、質問してくださったり、ときにはユーモアあふれるコメントのやりとりなんかもしてくださったり…

 

とにかくただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

 

私には表現能力がないのでうまく書けないのですが、感謝という言葉では伝えられないはがゆさも感じます。

 

 

 

これからも「がん」とともに歩んでいくわけですが、自分らしく、そして感謝の気持ちを忘れずに生きていたいと思います。

 

 

そしていろんな病気と向き合いながら生活されている方とその周りの方々へ

 

希望は捨てず、かつ、あまり無理はせず、ときには現状を冷静に分析しつつ

 

これからもともに頑張りましょう!

 

う〜ん…

 

頑張るっていっても、みなさん頑張っていることは充分わかっているので…

 

なんていう言葉がいいのかわかりませんが…

 

とにかく、病気でなくても命の長さなど誰にもわかるものではないので、自分らしく生きていきましょう!

 

 

 

病気がわかった当初は、最後に行っておきたかったハワイに行かせてもらったり(医療用麻薬を飲み、腹水もたまっている状態で)、沖縄にも行かせてもらったり…

 

症状が辛い時期は、明日は少しよくなってるかなぁ…

 

この痛みがなくなるといいなぁ…

 

などなど、小さな目標や大きな目標を持ちながら頑張ってきました。

 

今現在の長期目標は「オリンピックを観に行くこと!」です。

 

日本でオリンピックが開催されることが決まったニュースがたくさん流れている頃は、「あぁ、私は見ることができないんだな…。空の上から観ることができるんだろうか…。」と思っていたのですが、もしかしたら観ることができるんじゃないかと思える今に感謝の気持ちと、希望を持って生きていきたいと思います。

 

 

 

 

最後に

 

先日5年を記念して、きなこや旦那さん子どもたちがお金を出し合って、ケーキでお祝いをしてくれました。

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私を驚かせようとこっそり準備しているとき、きなこが5本ローソクを立てようとしていたら、下の娘(中3)が「いや10本でしょ!」「次は10年目指さなきゃ」と言いながら10本のローソクを立ててくれたそうです。

 

こんな私を家族のようように迎え入れてくれて一緒に生活して支えてくれてありがとう。


 

 

また、別の日にはきなこがご馳走してくれました。

 

ふたりで贅沢にひつまぶし(お持ち帰り)

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特盛りサイズを二人で半分こしたんですが、それでもお腹がいっぱいになりました。



ありがとう。

 

 

 

 

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