ダブルキャンサー | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

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39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

こんばんは、お久しぶりのおはぎです。

やっと復活です。

いつも、「いいね!」やコメントをたくさん頂き、感謝しております。



さて、今回は卵巣摘出の手術があったため、約2ヶ月あいて、久しぶりの抗がん剤治療でした。

いい意味で休薬期間があった事で、副作用はいつもよりは少し軽かったように思いました。

吐き気がいつもよりは少し軽い感じで、水分がとれるようになったのがいつもより早かった印象です。

ただそこからいつもなら、ググッと調子が回復していくところがスローな感じで、時間がかかりました。

少し食べられるようになったかと思えば、やっぱりまだダメか…、といったりきたりする期間がありました。




やはり手術をしたことでの影響なのか、体力の低下なのか…。



ちょっと時間があいてしまったので、書きたい事もたくさんあるような…、でも何から書いたらいいのやら…、といった心境です。



今回も副作用と闘い、ただただ目を閉じ寝て耐え、何時なのか、何日なのか、何曜日かもわからない暗闇の中で、私の頭の中では「ダブルキャンサー」と言葉だけはずっとぐるぐるしていました…。


きなこも書いてくれましたが、手術で卵巣のがん細胞をとって調べてみて、出た結果がダブルキャンサーでした。

ダブルキャンサーとは、「2つのガン」です。

今まで3年闘病している間、卵巣に関しては転移であると判断されていました。

最初にガンが発覚した時点で、とても難しい判断だとは思うのですが、膵臓癌が原発で、卵巣は転移であるという判断で治療が開始され、その経過から(卵巣の腫瘍の大きくなるスピードが早くなかったから?)婦人科の医師の見解でも転移でしょう、と言われていました。

今回、根治的治療(治すための治療)ではなく、緩和的な目的で(症状をおさえるため)卵巣をとる手術をするという説明を受けた時も、医師からは「卵巣の腫瘍は転移であると考えられ、原発である可能性は10%以下でしょう」と説明を受けていました。


が、結果は転移ではなく、卵巣も原発であったという結果だったのです!


ということは、私の体には2種類のガンがあったということなんです。


どちらのガンがいつから発生したのか、はたまたほぼ同時に発生したのか…。

誰にも答えはわかりません。

ガン発覚当時からあったリンパ節転移や腹膜播種は、どちらのガンが広がってできたものなのかもわかりません。

腹膜播種に限っては、今回手術でお腹を開いて見た結果、痕跡は残っていたもののほぼ消えていたというのです。

これは医師も想像でしか言えないとのことですが、膵臓に対する抗がん剤が効いていたためでしょう、とのこと。

今までいろいろ使ってきた薬剤の中にも卵巣にも効くといわれているものもあったので、それが卵巣癌に対しても多少効果があったのか…。

医師にもわからないことだと。


どちらにしても、手術中に少しあった腹水の細胞の検査でもがん細胞が確認されず、卵巣も癒着がなく、肉眼的に見た限りでは卵巣周囲に転移はみられなかったらしいので、手術をしたのが今で良かったと思えました。

これがもし明らかに腹水がたくさんある時期であったり、腹膜播種がある状態で、手術をしていたら、ただでさえがん細胞が散らばっているところに刺激が加わり、爆発的にがん細胞が活発になっていたのではないか…、と想像してしまいます。


ただ、通常の卵巣癌の方がするような、同時に子宮をとったり、周りのリンパ節をとったりはしていないので、今後卵巣癌が再発する可能性は残っています。


ここでまた難しい問題が発生してきます。


今後、病状が悪化した際、例えば腹膜播種がまたでてきた場合、これが膵臓癌からできたものなのか、はたまた卵巣癌の再発なのかの判断がとても難しいのです。

膵臓癌からくるものであれば、ひき続き膵臓癌の治療をして対応するしかないのですが、卵巣癌の再発であったとしても、卵巣癌に対する抗がん剤治療を新たに追加して行うことは厳しいと思われます。

何よりもまずどちらかという判断さえできないのではないかと…。


今回の手術でわかった卵巣癌も原発であったという結果。通常であれば再発予防のための抗がん剤を行うことができれば理想的なことではあるのですが、現実問題として2種類の抗がん剤を同時に行うことは、不可能なのです。

体が耐えられないのです。


ということで、卵巣転移ではなく、卵巣癌であったことで単純に治療はできず、あとは運を天にまかせるのみ?という結果なんですよね…。


だったら、転移だったほうがよかったのか???

いや、それもまた違うような…。


という複雑な心境があるのも事実です。


でも、いろいろ言い出したらキリがありません!


今回は、苦痛をとってほしいという私の気持ちにこたえていただき、手術までしてもらえて、卵巣が5キロという巨大な大きさにまでなった状態でも、癒着がなく、腹膜播種が消えていたという事実を喜び、感謝する気持ちを忘れてはいけないと思っています。

こんな嬉しいことないですよね!

苦痛の原因を取り除けたうえに、結果もいいこともついてきたんですから!


これから先、どうなっていくかわかりませんが、今の幸せをかみしめ、これからも希望を捨てずに生きていきたいと思っています。


まぁとにかく今回は、うつろな思考回路の中でも、ダブルキャンサーという言葉だけはずっと頭に残っていましたねぇー。


なんだか、もし初めからダブルキャンサーとわかっていたら、もっともっと悩んでいただろうし、ある意味とれてから知ったのは良かったと思えます。


最後に、こちら
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あ、タバコじゃないですよー。

私達がことあるごとに焚いている、ホワイトセージです。

不思議な煙の出かたをします。

これ実はあまり人に話したことはないんですけど、言葉で説明するのが難しいのですが、浄化をする作用があるんです…。

私が闘っている時に、きなこが焚いてくれてたみたいです。




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