抗癌剤の副作用で起こる、眼の症状について | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

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39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。

みなさん、こんばんは。

今日はお昼ご飯を食べた後、薬を飲もうとしたら朝の薬を飲んでいないことにビックリしたおはぎです。(笑)


昨日少しふれましたが、抗癌剤の副作用によって、私の場合眼の症状が出たので少し詳しく書いてみますね。

また長くなってしまうかもしれませんので、興味がないかたは飛ばしてください。

抗癌剤の副作用というと、吐き気がでる、食欲がなくなる、体がだるい、抵抗力が落ちる、脱毛などが代表的なものだと思われますが、眼の症状に関してはあまり注目されないことが多いようです。

しかし、この目の症状は「涙が止まらない」「目がかすむ」「まぶしい」「角膜に傷ができる」「視力が落ちる」など、日常生活に影響を及ぼすような症状があるのです。

とは言っても、全ての抗癌剤に目の副作用が出るわけではありません。

そして、眼の副作用が出るといわれている抗癌剤を使っていても、全ての人に副作用が出るものでもありません。

統計学上では、眼の副作用が出る人は少ないようですが、実は結構いるんじゃないか?と勝手に想像しているのですが、みなさんどうですか?

眼の症状が出た、という方は是非コメントに一言書いていただけると嬉しいです。
(あくまでも、やっぱりこれだけいるんだと確認したいだけの自己満足なんですけどね)



ではまず、どんな抗癌剤が眼の副作用がでるといわれているかというと…。

(いつも膵臓癌中心ですみません。他の癌で治療されている方で質問があればコメントやメッセージをください)

膵臓癌の標準治療で使われている薬剤でいうと、「TS-1」とフォルフィリノックスで使われている「5-Fu」の二つです。

どんな症状がでるか。

・流涙(りゅうるい)

・視力低下

・眼痛

・羞明(しゅうめい)→異常にまぶしく感じる症状

・角膜炎、角膜潰瘍、角膜びらん



「流涙」(りゅうるい)について



まず、人の眼は少量の涙の液でうるおわせていることで、角膜が乾燥しないように保護されています。
上の図でいう、涙腺(るいせん)で作られた涙が眼の表面に流れ出てくることで、眼をうるおし、目頭(鼻筋側)にある涙点(るいてん)という2つの穴から流れて出ていき、鼻に流れていく構造になっています。
(だから泣くと涙がたくさん出て、鼻に流れるため鼻水が出るんですよね)

「流涙」はこの涙点から流れて涙小管(るいしょうかん)を通るのですが、この涙小管が1mmと細く、抗癌剤の作用によって、狭くなったり、ふさがってしまうことで、涙の流れの行き先がなくなり、眼からあふれ出るために、涙が止まらなくなるんです。

これを涙道障害(るいどうしょうがい)ともいうそうです。

視力低下や眼の痛み、羞明(まぶしい)は、角膜の炎症やびらん、潰瘍など、角膜に障害が起こることで発症するといわれています。


こういったいろいろな眼の症状が出るまでには、薬剤を使い始めて数週間から数ヶ月経つと出てくるといわれていますが、個人差があるようです。

なぜこのような副作用が起こるかということはまだ解明されていないようですが、涙の中に抗癌剤が排出されることが原因と考えられています。


では、このような症状が出たらどうしたらいいか。

眼科へ行くことです。

眼の治療は眼科医しかできませんので、眼科に行くしかないのです。

「流涙」に対しては、涙の流れ道(細い涙小管)にチューブを通す処置などをしてくれます。

角膜の障害に対しては点眼などを処方してくれると思います。



しかし、最初にも言いましたが、眼に関する副作用は軽視されがちで、がん治療をする医師でもあまり知らない場合もあります。

ましてや眼科医は抗癌剤の副作用でどんな眼の症状が出ているのか把握していない医師も多いそうです。(どんな抗癌剤がどんな眼の副作用がでるかなど)

でも、眼の症状が出てつらい場合は眼科に行くことをおすすめします。

眼科医には、「抗癌剤の副作用で、涙が…。」とか「抗癌剤の副作用で視力が…。」と訴えてみると良いでしょう。

懸命な医師であれば、きちんと勉強してくれるはずです。

ですが、眼の症状が抗癌剤の副作用であるにしても、そうでないにしても行われる治療に大差はないと思われます。

きちんと眼を診察したり、検査してくれる医師であれば問題ないでしょう。




私も、涙が止まらないという症状がで始めた頃、近所で評判の良い眼科に行きました。

きちんと眼の中も見てくださり、視力検査をしてくださるなどして診察してもらいました。

いろいろ説明をしてくださって、いきなりチューブを入れるのではなく、まずは点眼で様子をみましょう。と言われしばらく点眼治療をしていました。目頭の内側の鼻筋をマッサージするのも良いと言われました。

でも、よくならなかったので再度、眼科に行かなければいけないところですが、実はそれから行ってません。(おぃ!)

なんだかめんどくさくて…。(こらこら)←言ってる自分が軽視してる(反省)

行けば楽になると思うんですけどね。

みなさんは、私みたいなことをせず、きちんと眼科に行くことをおすすめしますよ。



眼の症状が出た頃はいろいろ調べましたが、眼の副作用に関して、積極的にとりくんでいるのは、静岡県立静岡がんセンターぐらいしかありませんでした。



流涙は痛いとかそういう症状はないのですが、涙が止まらないのでふくのが面倒です。(そこ?)

そとに出たりして、少しでも風が吹いていたりするともうポロポロと止まりません。

以前に久しぶりに友人に会ったときに、涙を流していたものですから、友人が感動して泣いているんじゃないかと勘違いさせてしましました。

「感動してるわけじゃないよ?副作用なの」って言ったら、「なんだぁー」とがっかりさせてしまいました。でも、会えて嬉しかったんだよ?


ということで、私はハンカチやタオルが手放せません。

でも、結構腕とかで拭いたりしちゃってます。細菌が入りますからみなさんはマネしないでくださいね。


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