腹水を抜くための入院でしたがまだ目的がありました。
TS1の内服を続けてきましたが、腹水が溜まり、転移している卵巣が大きくなっていることから、耐性が出来てしまいこのまま続けても効果はない。ジェムザールの点滴はアレルギーのため投与が不可能になった。
この時点で治療法がなくなってしまうところでしたが、2013年の12月に治癒切除不能な膵癌に対して、FOLFIRINOX療法が認可されたのです。
今後の治療を受けるために必要になってくるCVポートを作る事になりました。
CVポートというのは皮下埋め込み型中心静脈ポートのことです。
がん化学療法は、腕などの細い血管で何回も続けるのが難しくなることがあります。
点滴がもれ、潰瘍になってしまったり、静脈炎を起こして痛みが強かったりすることがあるので、CVポートを造ることがあります。(長時間の点滴にも適しています)
CVポートは小さな手術で1時間ぐらいでできます。
主に前胸部か上腕部に造られます。
直径2-3cmの円板型タンクとカテーテル(チューブ)からなります。
円板型タンクの中心は、セプタムと呼ばれる圧縮されたシリコンゴムでできており、そこに専用の針を刺し点滴します。
チューブは心臓に近い太い血管(上大静脈)まで通っています。
2014年2月4日
CVポートの手術を受けました。
手術といっても手術室で行うのではなく、レントゲン室で行われました。
病室からストレッチャーに乗って行きました。
局所麻酔はちょっと痛かったのですが、麻酔が効いてくると痛みはありませんでした。
右の前胸部(鎖骨の下、脇に少し近いあたりです)にポート部があります。
途中なにかぐりぐりとかなり力を込めて回して埋め込んでいるとき痛みを感じて、1回だけ麻酔を追加してもらいました。体が沈むのがわかるぐらいの力のいれようでした。
ポートのすぐ上(鎖骨の少し下の辺りかな)に4-5針縫ってありました。
表面上は、ポートは2cmぐらいの円形状の膨らみがわかる感じです。
数日すれば触っても痛みも何も感じません。
2014年2月5日
医師から今後の治療に関する説明がありました。
まず、治療の説明の前に採血検査の結果の説明がありました。
医師が神妙な面持ちだったので、一瞬緊張が走りました。
が、「不思議なことが起こりました」と。
2013年の10月からどんどん上がっていた腫瘍マーカーの値が下がっていたんです。(転移していた卵巣の増大も明らかでした)
2014年1月28日から効果がみられなくなっていたTS-1の内服も中止していました。(ここから無治療だったんです)
にもかからず
1月7日に
CEA : 5.4(正常値5.0以下)
だったものが 2.9(-2.5)
CA19-9 : 226.1(正常値37.0以下)
だったものが 145(-81.1)
やったことといったら腹水を抜いたことぐらい…。
腹水を抜くことで癌が減るわけではないので、不思議な結果でした。
医師も首をかしげていました。
さて、次は治療の説明です。
残された治療はFOLFIRINOX療法(フォルヒィリノックス)です。
が、FOLFIRINOX療法は、オキサリプラチン、イリノテカン、フルオロウラシル、レボホリナートカルシウムという4剤をつかうのですが、この中のイリノテカンだけは腹水がある場合は使用できないということなんです。
この時点ではまた腹水がたまる可能性があったため、医師は考えたあげく、イリノテカンをぬいたmFOLFOX6(フォルフォックス)にしましょう、と。
効果はどれぐらいあるかはわからないけど、やってみる価値はあると。
そして明日から開始することとなりました。
↓にほんブログ村のランキングにも参加しています。
他の膵臓癌の方のブログなども見ることができます。
興味がある方は是非クリックしてみて下さい。

にほんブログ村
今後の治療を受けるために必要になってくるCVポートを作る事になりました。
CVポートというのは皮下埋め込み型中心静脈ポートのことです。
がん化学療法は、腕などの細い血管で何回も続けるのが難しくなることがあります。
点滴がもれ、潰瘍になってしまったり、静脈炎を起こして痛みが強かったりすることがあるので、CVポートを造ることがあります。(長時間の点滴にも適しています)
CVポートは小さな手術で1時間ぐらいでできます。
主に前胸部か上腕部に造られます。
直径2-3cmの円板型タンクとカテーテル(チューブ)からなります。
円板型タンクの中心は、セプタムと呼ばれる圧縮されたシリコンゴムでできており、そこに専用の針を刺し点滴します。
チューブは心臓に近い太い血管(上大静脈)まで通っています。
2014年2月4日
CVポートの手術を受けました。
手術といっても手術室で行うのではなく、レントゲン室で行われました。
病室からストレッチャーに乗って行きました。
局所麻酔はちょっと痛かったのですが、麻酔が効いてくると痛みはありませんでした。
右の前胸部(鎖骨の下、脇に少し近いあたりです)にポート部があります。
途中なにかぐりぐりとかなり力を込めて回して埋め込んでいるとき痛みを感じて、1回だけ麻酔を追加してもらいました。体が沈むのがわかるぐらいの力のいれようでした。
ポートのすぐ上(鎖骨の少し下の辺りかな)に4-5針縫ってありました。
表面上は、ポートは2cmぐらいの円形状の膨らみがわかる感じです。
数日すれば触っても痛みも何も感じません。
2014年2月5日
医師から今後の治療に関する説明がありました。
まず、治療の説明の前に採血検査の結果の説明がありました。
医師が神妙な面持ちだったので、一瞬緊張が走りました。
が、「不思議なことが起こりました」と。
2013年の10月からどんどん上がっていた腫瘍マーカーの値が下がっていたんです。(転移していた卵巣の増大も明らかでした)
2014年1月28日から効果がみられなくなっていたTS-1の内服も中止していました。(ここから無治療だったんです)
にもかからず
1月7日に
CEA : 5.4(正常値5.0以下)
だったものが 2.9(-2.5)
CA19-9 : 226.1(正常値37.0以下)
だったものが 145(-81.1)
やったことといったら腹水を抜いたことぐらい…。
腹水を抜くことで癌が減るわけではないので、不思議な結果でした。
医師も首をかしげていました。
さて、次は治療の説明です。
残された治療はFOLFIRINOX療法(フォルヒィリノックス)です。
が、FOLFIRINOX療法は、オキサリプラチン、イリノテカン、フルオロウラシル、レボホリナートカルシウムという4剤をつかうのですが、この中のイリノテカンだけは腹水がある場合は使用できないということなんです。
この時点ではまた腹水がたまる可能性があったため、医師は考えたあげく、イリノテカンをぬいたmFOLFOX6(フォルフォックス)にしましょう、と。
効果はどれぐらいあるかはわからないけど、やってみる価値はあると。
そして明日から開始することとなりました。
↓にほんブログ村のランキングにも参加しています。
他の膵臓癌の方のブログなども見ることができます。
興味がある方は是非クリックしてみて下さい。

にほんブログ村