EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)のためG病院に入院しました。
4人部屋です。窓側ではなく、廊下側でちょっと暗い。
このベッドの位置って、患者さんにとっては結構重要なポイントですよね。
やっぱり明るくて、広くて、かつプライバシーも守られて、っていうのが理想的ですよね。
でも、今回は検査のための数日入院なので我慢です。
病棟内の説明やら、看護師からの基本情報の聞き取り、採血、明日の検査の説明。
看護師をしていた私には全て予測通りの流れ。
あとは何もやることがありません。
でも、初めて入院する人とか、初めてする検査とか手術とか、患者さんは不安でいっぱいですよね。
改めて患者さんの立場になると、ここの病院はこういう構造なんだぁ、とか。
あの看護師さんはいい感じの印象だね、とか。
あの説明じゃ普通の人はわからないよね?とか。
もっとさぁ、あーしてこーして、こうしたほうがいいよね?とか。
きなこと二人で言いたい放題。(ひまつぶし?)
でも、いろんな意味で勉強になります。
人の振り見て我が振り直せですね。
2012年10月17日 検査当日
検査は午後でした。
検査室に入ると、すぐに薬(静脈注射)で意識がなくなり何も覚えていません。
気がついたときには病室のベッドの上でした。
母ときなこがそばにいてくれました。
二人の話では、私はベッドに戻ってきてからもずっと眠っていて、たまに目を覚ましたかと思うと「今何時?」って聞いて、またすぐに眠る。これを何度か繰り返していたそうです。
きなこが「もう帰っていい?」って聞いたけど首を横に振ったそうです。(わがまま)
2012年10月18日 退院
検査を無事に終え、予定通り退院です。
この日から、腹痛に対して(病院に通院するようになったからといって痛みが治まっていたわけではないので)医療用麻薬のオキシコンチンが処方されました。
医師は、オキシコンチンを内服するにあたり痛みの変化を評価するため、もう数日入院することをすすめてきましたが、お断りしました。
医療用麻薬は、1回飲んで痛みを消し、また痛くなったら飲むというものではありません。
12時間ごとに飲み続けることで(1回飲むことで12時間の効果があるので)血液中の薬の濃度を一定に保ち、痛みをコントロールするのです。
基本的に癌性の痛みは、ある程度の強さの波はあるものの消えることはないのです。(癌がある限り)
最初は少量から開始し、徐々に薬の量を増量し、痛みがある程度消えたところで安定する量が決まり、その量を飲み続けるのです。
あくまでも私の経験上の印象ですが、副作用はほとんどありません。便秘ぐらいかな。
何か副作用のような症状を感じる場合は、大抵癌からくる症状かと思われます。それを勘違いしてしまう人もいるように感じます。
それはやはり「麻薬」という言葉の印象が強いからでしょうか…。
痛みで苦しんでいる方には、正しい知識を持って、怖がらずに医療用麻薬を飲んで欲しいのです。
私の場合は、知識があるので何の抵抗もなくオキシコンチンを飲んで、痛みのコントロールができました。(もちろん便秘対策のための薬なども一緒に飲んでいます)
今現在、痛みは全くありません。
薬の量を減らすことだってできます。(私は実際に減量したこともあります)
いつでもできます。
この原理がなかなか理解できずに、あるいは薬を飲むこと自体に抵抗がある人がおり、痛みのコントロールができず苦しんでいる方がいるのをブログなどでも時々目にします。
この痛みをかかえたままでの生活と、痛みのない生活、当たり前のことですが全く違います。
苦しんでいる方がいたら、どうか1つでも苦しみがなくなりますよう願っています。
追伸
退院する前に薬剤師の方が、オキシコンチンについての説明にきたのですが…。(本当ならそんな説明お断りしたかったけど、まぁこれも経験だなぁと思って聞くことにしました)
小さなパンフレットを持って、パンフレットの内容を少しずつ読む程度。
え???
何この説明。こんなんじゃ大切なポイント何も伝わりませんけど?
はい、これで薬剤指導料とられます…。(怒)
もちろん、「はい」「はい」って聞いて、「わかりました」って言っておきました。
その薬剤師さんのためにも、一言言うべきだったのかな?でもすみません、早く帰りたかったんです。
帰りの道のりは、きなことこの話題で盛り上がる。
大変、勉強になりました。
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