すべての検査の結果がそろい治療を開始するために入院となりました。
医師から結果の説明と、今後の治療についての説明がありました。
診断名:膵体部癌(腺癌)、卵巣転移(ちなみに子宮癌の検査結果は陰性でした)、腹膜播種、リンパ節転移
治療:手術→適応外
放射線治療→適応外
化学療法→可能
「治癒は望めない」
治療目標→「癌との共存」
これ、簡単に言えば、もう癌を治すことはできません。延命のための治療だけをします。ということです。
あまり知識のない人がこういう説明を受けるとかなりショックですよね…。
私の場合は、知識も経験もあるため、全て想定範囲内。
正直ショックではなかったです。
やっぱりな…。といった感じです。
きなこはどんな気持ちだったのでしょう。
私はいたって冷静でした。
医療者だからショックを受けない。ということではありあせん。
きっと、予測できることだから受け止められたのでしょう。
この受容というのは、人それぞれだと思います。なかなか受け入れられず、時間がかかる人のほうが多いと思います。きっと先が見えない不安があるんですよね。
治療の選択肢
化学療法だけが治療となり、そのなかでも当時できた治療は3択でした。
1.ジェムザール(3週投与1週休みが1クール)
2.ジェムザール+タルセバ
3.TS-1(1日2回内服、28日内服14日休みが1クール)
私の場合、喫煙歴があり(おぃ)2のジェムザール+タルセバは間質性肺炎のリスクが高く不適応と判断され、実質2択となりました。
1と3 医師はどちらから始めてもいいですよ、と言ってくれました。
私もどちらでもよかったので医師と相談した結果、まず1のジェムザール(点滴)を選択しました。
そして説明の最後に、いずれ病状は悪化し化学療法を中止することもあると説明されました。
緩和治療は、何も治療ができなることで開始することではないということも。
緩和治療は、医療用麻薬オキシコンチンによって痛みのコントロールがされることから始まっていました。
そしてM医師は、こんなことも言ってくれました。
あなたたちは医療者であるから、いろんなことがわかりすぎるかもしれません。
でも、もう患者になりきって私に身を任せて下さい。と。
そして私達はM医師に身を任せることになったのです。
心に響く言葉でした。
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