私は健康運動指導士、栄養士の資格をもつ
運動と食事の専門家です。
『トータルヘルスインストラクター』として主に運動指導と食生活アドバイスから、
個人・企業の健康サポートを行っています。
現在第二子妊娠中。
こんなに不満を言う人がいるなんて…
基本的に誰かや何かの批判はしたくないし
愚痴はこぼしたくない。
今回の記事は、
あくまでも私の”食における価値観”なので
これが正しいと言いたいわけではないんです。
ただ、
これほどまでに食事に対しての不満を
耳にするとは思ってもみなかったので
これがリアルな声なんだ。。。
と
貴重な体験として忘れないように
備忘録を兼ねて書きたいと思います。
私がいる病棟は、
産科、婦人科が混在して
同じお部屋で入院しています。
さすがにベビー同室の産婦さんは
まとまった部屋になるよう配慮されていますが
婦人科の手術で入院する人と
私のような切迫早産だったり、
子宮頸管無力症の手術等で入院する妊婦は
相部屋になります。
入院してから約1ヶ月。
その間、同室の人は9人入れ替わりました。
20代〜(おそらく)50代くらいまで
年齢にも幅があります。
入院した翌日、助産師さんに
さりげなく(笑)聞かれることがあります。
それは
「お食事食べられていますか?」
私は二つ返事で
「はい!美味しくいただいています」
でした。
気を遣っているわけじゃなくて
本当にそう感じたから。
だって見てくださいよ!!
これはある日のお昼ごはんですが、
主食(ごはん)
主菜(メイン料理)
副菜二品(小鉢)
果物&鉄分&カルシウム配合ジョア
という感じで
栄養がバランスよく摂れる食事が
3食自動的にやってくるんですよ!
肝心の味は
たまーに「薄っ!」と思うときもあるけれど
ほんとにたまに。
基本的に”おいしい”
と感じられる濃さの味がついています。
(と私は感じる)
こちらのブログでも書きましたが
タンパク質の量は足りない感が否めないので
それは院内のコンビニで調達すればOKな話
(看護助手さんに押してもらって車椅子移動
なので、買っているものを全部見られるのが
ちょっと恥ずかしいけれど)
もちろん食べたいものを自由に食べられない
というモヤモヤはゼロではないですが
ひとまず1ヶ月はストレスを感じずに
全然いける!!!と思いました。
が、しかし…
そう思っているのは本当にごくごく
少数の人間なんだ。。。ということを
知ることになりました
同室になった人が看護師さんと話しているのが
嫌が応でも聞こえてきます。
👩⚕️「食事食べられましたか?」
👱♀️「あんまり…」
👩⚕️「おいしくないですか?」
👱♀️「おいしくない…食べられない」
こんな会話を何度耳にしたことか
たった一人
「今日も完食しました!」
と元気に伝えていた方もいて
そのときは心の中で“あ、仲間だ!”
と思っていました笑
とても配慮の行き届いている病院なので
「何なら食べやすいですか?
麺やパンに変えることもできますよ!」
と患者の要望になるべく応えるべく
柔軟に対応してもらえます。
それでもなかなか食べられずに
差し入れで買ってきてもらうおやつや
インスタント麺、菓子パンで
足りないカロリーを補っている人もいます。
いや、それでもいいと思うんです。
入院中の楽しみといえば食事くらいだし
食べたくないものを無理して食べることは
苦痛でしかないですもの。
私だって、無性にパンが食べたくなって
ごはん(主食)を残して
差し入れでもってきてもらった
パンを食べた日もありました
私は栄養士でありながら
日々栄養をバランスよく食べること
が必ずしも第一ではないと思っていて。
むしろ、
”おいしい”と感じながら食べることが
幸福度の高い人生を送るためには
重要なんじゃないかなと思っています。
とは言え、この度の長期入院で
”美味しいの感覚”は
個人差がものすごく大きい
ということに衝撃を受けたのは事実でした。
様子を見るに、
病院食全部に対してというよりは
味の『濃さ』や『和食というジャンル』?
に不満が大きいのかなという印象を受けました。
まずいと言っている人でも
「今日のは美味しかった」
と言って食べている日もあったので。笑
(↑聞こえてくる会話から)
こういう日は好評らしいです
その気持ちもわかる!
だって味ははっきりしているし
確かに美味しいの
味の多様性に慣れておくことって大事かも
今回の入院で感じたのは
私の場合、”おいしい” の
幅が広いんじゃないかということ。
ありがたいことに、子どもの頃から
これまでさまざまな場所で
多様な食を経験してきました。
実家はかなり薄味でしたが
アスリート時代の合宿や遠征では
味の濃いものがでることが多かったし
学生時代はさまざまな国籍の飲食店が
学校の周りにあったので
いろんな国のハーブやスパイスや味付けを
体験しました。
学生向けのお店はガツン系の味つけでも
自分で作る食事は実家に近い薄味でした。
食べることが好きなので
ありとあらゆる味や食材を経験したくて
社会人になってからも
様々食べ歩きました。
料理の種類、味付けにはいろんな幅があって
それぞれに”おいしい”と思っていたので
今回の病院食も
”おいしい”
の範囲に入る料理だと思いました。
きっと、いま”おいしくない”と感じている人も
2週間も経てばこの病院の味になれるのか…
はわかりませんが
少なくとも、
毎日一人一人の体に合わせて
ものすごくたくさん融通を利かせてくれている
栄養士さんがいること。
そして早朝に出勤し夕飯を出し終えるまで
毎日3食を作ってくださる
調理員さんがいること。
は頭の中によぎっていればうれしいな〜
と思うのでした
切迫早産入院記録⑦につづく…