とりま、通信制高校にしたのは、正解だったと思う。


とにかく、全日制の高校に比べて、無駄な時間が圧倒的に少ない。


何を話しているのかさっぱり分からない集団授業を、毎日6時間もボーっと妄想に費やしていたかもしれない事を思うと、今の状況は本当に合理的だ。


通学時間も日数も、必要なだけでよくて、でも、お楽しみ系の行事(遠足とか文化祭とか)は、むしろ全日制の高校より沢山ある。


ーーお楽しみ系行事、毎月あるんだよね笑


マリンは優しい先輩に囲まれて、別に必須でもないのに、ほぼ全部の行事に参加している笑


ーー別料金だけど。


授業の履修の仕方はちょっと大学に似ているかもで、最低限の時間数をクリアすればあとは自由なので、バイトする時間も充分ある。


1年次は、英数の補習コースがあって、マリンみたいに、中学の勉強に遅れがあっても、フォローしてもらえる。


ーー別料金だけど!!笑


演技の勉強のために、毎月2日休んでも、その他の日に出席しておけば、スクーリングは全然クリアできる。


学校に行かなくて良い日もいっぱいあるから、通学時間も無駄が少なくて、その分、実のある勉強に時間を充てられる。


バイトも自由にやっていいので、社会力も育つ。


総合して、マリンにとっては本当に良かったと思う。



少なくとも、今のところ。


ーー授業料高いけど笑


あとは、テストを頑張るだけ。


こればっかりは、助けてあげられない。


ふぁーいと!!

 

 

そんなこんなで、わりと順調に始まった高校生活の中、5月も半ばになったころ、当初の予定通り、学習問題が持ち上がってきた。


レポートが……全然、進んでいない。


いや、決してさぼっていたワケではない。


むしろマリンは優等生と言ってもいいぐらい、それはそれは毎日せっせと、規定数を遥かに越えた数のスクーリングをこなしていた。


が……行けども行けども、提出レポート数が増えていく気配がない。


気配とか、曖昧に書いたけど、実際は何枚出してるか、保護者も明確に把握できるようになっている。


ーーやばい……すっごい出てない……


ママ「マリン、授業の後半て、レポートさせてくれるって言ってたよね?ちゃんとやってる?」


マリン「やってるよ!」


ママ「じゃあ、なんでこんなに提出できてないの?

   すんごい少ないんだけど」


マリン「だって……」


ママ「だって?」


マリン「難しくって全然進まないんだもん…」


ママ「分からなかったら先生に聞けばいいじゃん」


マリン「聞いてるよ!」


ママ「聞いてるのに、何でこんなに進んでないの??」


マリン「だって、難しいんだもん…」


要は、考えたり、教科書を調べたりするのに、異常に時間がかかっていて、授業を聞いた後の、残り時間ごときでは、全然1個もレポートを仕上げられないと。


とにかく、空き時間にも自習室でレポートするように言い含め、しばらく様子を見ていたものの……マジで全然、進んでいかない。


5月後半、ついに、作戦を変更することにした。


当初の作戦としては、とにかく規定数以上に授業に出まくって、授業後半のレポートタイムに全てを終わらせる、というつもりだったんだけど、それでは全然、時間が足りないことが分かった。


何せ、1つのレポートに、2~3時間かかるのだ。


中には10近いレポートを出さないといけない教科もあって、


とにかく余分なスクーリングや通学に時間を取られている場合じゃない!!


と分かった。

 

ここはもう、タイパを優先して、既定のスクーリングを終えた教科に関しては、学校行かずにひたすら家でレポートをやりまくろう。


ママは大変だけど…もうそれしかない。


ということで、まだ規定のスクーリングを終えていない教科をチェック。


……そこそこ、ある。


ま、まぁ、まだ5月なのだから、当たり前、だ。

 

 

ーー多分。


それでも、規定数に達していない教科だけ受けることにすれば、通学してくていい日が週に何日も、ある。


ただ、マリンは現在、演技スクールの授業料と交通費を自分のバイト代でまかなっているので、そのバイトを極端に減らすわけにはいかない。


バイトも、最低限の時間数は入りつつ、最低限の必要な通学はしつつ、省ける予定は全部カットすることにした。


1年次の履修教科は13教科。


うち、数Ⅰは半年でクリアするのはさすがに無理と判断して、後期に回すことにした。


もう一つ、英語コミュニケーション1については、他教科と授業時間が被っている都合上、前期でスクーリングを終えるのが無理と分かり、これも後期に持ち越し。


あと、体育については、そもそもスクーリング回数が15回とバカ多いので、これも通年で取るしかないと割り切ることにして。


上記3教科を除く、10教科について、できるだけ、前期でクリアする事を目標に……来る日も来る日も、自宅で限界までレポートにくぎ付けの日々が始まった。


最初は学校の自習室でやることも考えたのだけれど、何せマジで時間がかかるので、通学時間もカットした方がいいとなった。


ということで、先生の代わりに、ママがサポートすることに。


ただ、いざ始めてみると、国語は、9個のレポートのうち、サポートしたのは最初の2~3個で、問題のパターンに慣れてくると、どうにか一人でやれるようになってきた。

 

 

保健や教養系の科目も、一人で問題なくやれる。


よしよし。


数学と英語は後期に回したので、問題は理社である。


この2教科が……特に社会が、びっくりするほど、難しい。


社会なんて暗記科目でしょ?


一問一答でしょ?


教科書見ていいなら楽勝じゃん♪


なんて、なめてかかっていたら大間違いで、ほぼ全単元で、内容を深く理解したうえで、自分なりの意見を述べるという、20年前には全然無かった形式の問題が、山盛りてんこ盛り。


……これは……マジで難しいわ……


理科に至っては、教科書を一読しただけではまず、理解できない問題の、山、山、山!!!


ってゆーか、J(ジュール)って何!?


K(ケルビン)って何!?!?



………ママは文系だったのだ。


高校物理なんか!!


一回も!!!


お目にかかったこともないのだ!!!!!


……そこはしかし、現代たるもの、ありがたいもので。


ママに分からなければ、Google先生が大体の事は教えてくれる。


Google先生に聞いて分からない事は、YouTube先生に聞けば大体分かる。






…………ママ、は。






ということで……



マリン「お母さん、ここ分かんない」


ママ「どれどれ」


ママも分かんない

 ↓

マリンには、他の教科(保健とか、比較的取り組みやすい教科を)をやるように指示して、
その間にママが、Google先生に聞いてみる

 ↓

それでも分からないときはYouTube先生に聞く

 ↓

高校物理の入門を、3時間がかりで(ママが)勉強

 ↓

(ママが)ノートにまとめる

 ↓

マリンに説明する

 ↓

ママのまとめノートを見ながら、別紙で一緒に問題を解く

 ↓

一度解いた問題を、今度はマリン一人で解いてみる

 ↓

レポート画面(デジタル)に解答を記入



というプロセスを、何度か…いやむしろ、何度も!!通りつつ、進めていった……


いや、ママ仕事できひんやん!?!?


という日も、何日もありつつ。


それでも、マリンなりに、自分で教科書と向き合うやり方(索引を使ったりとか)を、ちょっとずつでも身につけていき。


時には泣く泣く、ダンスやお楽しみの予定をキャンセルしたりもしつつ。


何と。

 

 

〆切を1週間残して、10教科全てのレポートを提出しきった!!



えらいぞマリン!



頑張ったね!!!



あとは、テストさえ受かれば、単位取得だよ!!


……いやもちろん、ここが最大の難関と思われる。


が……マリンの通う学校は、本当に親切で、わざわざレポート復習用プリントなるものを用意してくれてあった。

 

 

多分、テスト勉強はこれを頑張ればいいんだろう。


ただ、解答は配布されなくって、イチイチ職員室に行って、解答ファイルを貸し出し手続きをして、プリントアウトしたレポート復習用プリントに書き写す必要があった。


多分あれだ。


不正対策だな笑


マリンはこの、レポート復習用プリントが配布(データ)された翌日から、学校で2日間缶詰、前期に試験を受ける教科について、全ての解答を書きとった。

 

 

マジ頑張った。

 

 

その日から、時間のある時に着々と、レポート復習用プリントに取り組んでいるマリン。

 

 

やると決めたら案外頑張り屋なのだ。

 

 

中学2年まで、今一つ勉強を頑張れなかったのは、ただ、分からなかったからというだけなのだ。

 

 

決して、なまけていたわけではない。

 

 

むしろ、最初から要領よくやれてしまうランドなんかより、マリンの方がよほど努力の人だと思う。

 

 

正しい方法で、正しい場所で、充分な量続けた努力は、裏切らない。

 

 

by林先生?

 

 

いつ、どこでかは分からないけど、ちゃんと実を結ぶ日が、必ず来ることを、

 

 

ママは知っている。

 

 

頑張れマリン。

 

 

ーー前期テストまであと、2週間ーー

 

 

 

 

通信制高校といっても、今は大体は通学するものらしく…しかも愛知県には、山ほど通学サポート校がある。


その一つに、この春から通い始めたマリン。


花の女子高生である✨

(古いゆーな!)


とは言え、大体の人がそうであろうが、ママも通信制高校にそもそも詳しくない。


どんな高校生活が待っているのか、説明だけではイマイチイメージしきれない部分もありつつ…全日制の高校よりも、少し遅れて、マリン達の授業はスタートした。


授業、といっても、いわゆる全日制の高校によくあるような、集団で受ける一斉授業ではない。


週2時間ずつある数英の補習クラスをのぞいては、基本的に少人数授業だ。


マリンの入った高校では、これが、いわゆるスクーリングとしてカウントしてもらえる。


スクーリングは、教科によって最低何コマとか決まっていて、例えば数学はたったの2時間だった。


………2時間で数Ⅰ全部なんか理解できるかぁ!!!!!


と……思わんでもないけど、ぶっちゃけ数学は、教科書見ればやれちゃう子はやれちゃうと思うので、スクーリング回数が少なく設定されてるんだろう。


もちろん、マリンはそんなんじゃ全っっっ然!!足りないので、せっせといっぱい通っていた。


何せ、数学はレポート数が多い。


ここでちょっと、通信制高校の説明をしておくと。


通信制高校の場合、全日制と全然違って、

① 各教科のスクーリングを規定回数受講する
➁ 各教科の「レポート」と呼ばれる問題集みたいなプリントを、規定枚数解いて提出する
  ※レポートは、教科書を見て解いていい。定められた合格点に満たないと再提出となる
③ ①と②を満たした教科について、テストを受ける


テストにはもちろん合格点があって、これは高校によって違う。
その合格点をクリアすると、単位が取得できる。


マリンの学校は、テストが前期と後期の二回あって、一年次に履修する科目の中で、①②を前期の〆切までにクリアすると、前期のテストが受けられる。


①②が前期の〆切に間に合わなかった教科は、後期に①②を頑張って、後期のテストを受けることになる。


つまり、年に2回、単位を取るチャンスがある。


前期でも後期でも単位を取れなかったら、2年次に持ち越すことになる。


こういうシステムなので、留年は無い。


3年間、これを繰り返して、卒業までに、必修科目を全部含んだ74単位以上を取得すると、卒業が認められる。


細かくは、学校の行事に参加するとか、追加の条件があるにはあるけど、まぁそれは置いておいて、とにかく主な課題はこの74単位のクリアとなる。


マリンの学校は、2年次にはわりと自由に単位を選べるけど、1年次は取れる単位が決まっていた。


ただし、単位数は26単位と28単位の2択。


当然、1年次に沢山とった方が2年3年が楽になるわけで、とりま、28単位を履修登録した。


4月頭に入学式があって、それから1週間程、謎のお休み期間があった後、4月の半ばに授業(スクーリング)が始まった。

マリンは中学時代、大体毎日学校に行けていたので、大丈夫だろうとは思っていたけど、自由度の高い学校で、朝型の生活をどれだけ維持できるか、ちょっと心配しないでもなかった。


が、結論から言うと、全っ然!杞憂だった笑


マリンは自閉っ子にあるまじき(!?)朝に強い子なのである。


夜寝る時間も早い。


21:00を過ぎたあたりでトロンとし始め、大体22:00にはご就寝の毎日。


んで、6:00過ぎには起きてくる。


そこからがまぁ、ごゆっくりではあるのだけれど、なんせ6時に起きてる訳だから、さすがに8時過ぎの出発時間には間に合っている。


ちなみに我が家では、高校生は自分で弁当を用意するシステム(!?)を、スカイの頃から採用している。


なので、マリンも朝からせっせとお弁当作りに勤しむ毎日がはじまった。


ママが弁当用に仕込んだ小分け野菜を含む、各種弁当用の冷凍食品をほぼそのまま詰めていたスカイと違い、マリンはなんだかんだ、ほぼ毎日弁当を手作りしていっている。


ゆうても、玉子焼き焼いたり、ウィンナー焼いたり、きゅうりをハムで巻いたりぐらいなんだけど、マジで冷凍庫の在庫をinしていただけのスカイに比べれば、遥かに手の込んだ弁当を、毎日ご機嫌で仕込んでいるマリン。


楽しそうで何より。


去年の秋に書いた通り、マリンの学校選びは、それはそれは大変だった。


マジで。


物理的に。

くわしくはこちら。


 

ただその甲斐あって、思っていたよりずっと良い学校だった。


思ったより、というのも失礼な気がするので一応書いておくと、別にそんなにアレな想像をしていたわけではない。

 

 

ただ何せ、通信制高校自体をよく知らないので、とにかく3年間無事に通って、単位を修めて、卒業資格を取れればそれでいい、という位の期待値でしかなかったわけで。


でも入ってみたら、思っていたよりずっとずっと良い学校だった。


いやまじで。


まず、説明会で聞いていた通り、まじで先輩たちがめっちゃ優しくってしかも親切だった。


全日制高校だと、部活や生徒会以外で先輩と関わる機会ってそうそうないと思うんだけど、マリンの高校では、授業の空き時間に、空き教室で先輩がいっぱい、色んな事を教えてくれる。


マリンは、前期のレポートで1個だけ再提出になった教科があったのだけど、先輩に教えてもらって、無事にその日のうちに再提出できたらしい。


先生たちも、基本的にみんな優しくて親切。


入学前からの友達が、偶然同高校だったりしたのもあって、マリンの高校生活は、まずまず順調な滑り出しと言えた。


まずは一安心……と言いたいところだけれど、もちろん、当初の心配はちゃんと心配な感じで噴出した。


当初の心配……勉強である!!


いや、そりゃ勉強するよね、高校だもんね。


分かってる、分かってる。


高校の勉強がそんな簡単じゃないってことぐらいはちゃんと分かってた。


何せママは独身時代に10年程、プロの家庭教師をやっていたワケで、教え子の中には高校生もいた。


中学の時点で、普通クラスの授業についていけなかった子にとって、高校の…普通科の学習内容が簡単なワケないってことぐらいは、ちゃんと分かっていた。

 

 

分かってはいたのだけれど…何せ、勝手の分からない通信制高校、何がどう、具体邸に “大変” になってくるのか、全然、想像できていなかった。


ーーー長くなったので続きは次回。

 

高速バスなう。


石川県にある、旦那の実家に、私一人で向かっている。


旦那と子どもたち…マリンとランドは、昨日、ひと足先に出発した。


私だけ、カッタ(柴犬)のお世話があるので、昨日は家に居残りして、昨夜と今朝、散歩とエサと水を済ませてからの、今、日帰り旅。


北陸行きのバス旅は、景色が良くってなかなか楽しい。




今年のお正月は、スカイと旦那が、それぞれ一日ずつ、カッタのお世話のために、時間差で帰省した。


今年…2024年の元旦。




そう。




ーーあの日である。




大晦日、スカイを残して、旦那と私と、マリンとランドの4人が、先に石川県に向かった。


スカイは、地元で過ごす最後の大晦日を満喫すべく、お友達との予定確認に忙しそうな様子で…翌日の一人旅も、それは楽しみにしていた。


そんなこんなで、旦那の実家で大晦日を例年通り…美味しい海鮮に囲まれてすごし、年越しそばを早めに食べて、実家近くのホテルで4人で一泊。


翌日の元旦は、朝ものんびり、ホテルのバイキングを食べたあと、旦那らは初詣へ。


マリンもランドも、従兄弟のお兄ちゃんズに遊んでもらって、大満足。


遅めのお昼はお雑煮で、やっぱりのんびり。


スカイは、当時、名古屋ー金沢間が直通だった特急しらさぎで、ルンルンの一人旅模様を、Instagramで上げまくりながら、石川県へ。


お昼過ぎに無事到着して、やっと家族5人が揃ったところで、ご近所へお土産の買出し。


午後二時過ぎ、カッタのお世話のために、旦那だけ、愛知県の自宅へ出発。


私と子どもら3人と従兄弟のお兄ちゃんズは、おじいちゃんおばあちゃん、それから叔母さんにご挨拶して、ニ日目の宿泊先へ出発。


チェックインを済ませて、和室の畳でのんびりすること一時間ほど…


全員のスマホとガラケーから、ほぼ同時に、けたたましい音が鳴り響いた。









ーー南海トラフ⁉︎







なんて言うか、とりあえず地震が来たら、南海トラフと思ってしまうのはまぁ、仕方ない、仕方ない。


(仕方ないよね⁉︎)



当日、私たちの居た部屋は、七階建ての建物の五階。


P波と思しき、小刻みな…でもそれなりの震度の横揺れがおさまった後、同じくけたたましい警報音に続いて、S波らしき激震がやってきた。


ーー地震アラートは、案外使える。


とかなんとか、動揺を通り越した現実感の無さで、あさってな方向に余計な頭を使いつつも…


ーー咄嗟に、上を見る。


ーー部屋中を見回す。


落ちてきそうなものはない。


危ないのは、窓ぐらいだろうか?


「窓から離れて!柱につかまって!」


ーー揺れが大きい。


ーー長い。


ーーー長いっっってっっ!!!!!



ーーーマジでめちゃくちゃ揺れてるしっっっ!!!!!



ーーーこれ……これ、本当に、
   ヤバいやつなんじゃあ………。



♾️形の揺れが何分も続いて、ランドとスカイは乗り物酔いの様相を呈していた。


「母ちゃん、おいら気持ち悪い…」

「吐く?」

「吐くかも…」


とりあえず、ビニール袋をランドに渡した。


「吐くなら、そこに吐きな。
 我慢しなくていいから」



言ってる間にまた、警報音と次の揺れが来る。


マリンは言葉を失ったように、蒼白な顔で、薄っすらと開いた口で息をしていた。


ろくな対処も出来ない私とは対照的に、従兄弟のお兄ちゃんズの一人が、入り口のドアを開けた状態で、スリッパをかませてくれた。


スーツケースを横に倒すように指示してくれたのも、彼だった。


さすが教職員…学校の避難訓練は、伊達じゃない。


年齢だけダブルスコア越えのおばちゃん(私だよぅ…)より、よっぽど使える。


震度五とは思えない大激震の中で、子どもの頃、避難訓練をちょっと馬鹿にしていたことを、猛省した。


ニ度目の揺れがおさまって、とにかく水を確保した。


今のうちにと、スマホを充電。


旦那と実家に、LINEで取り急ぎ、今のところ無事と伝える。


テレビをつけると、当たり前だけど地震速報の最中だった。


三度目の揺れ、四度目の揺れ…


ーーこれ、この建物、いつまでもつのかな…


一度目は耐えられても、何度も度重なると、持ち堪えられなくなることがあるとか、聞いた事がある…。


でも多分、♾️の形に、大袈裟に揺れるということは、免震がしっかりしているからなんだろう。


ーーそうだと思いたい。

ーー誰かそうだと言ってくれ!!


てゆうかこれ、もしここで、私たちに万一の事があったら、残された旦那が可哀想すぎるだろ………


従兄弟のお兄ちゃんだって、まだ二十代前半だ…


ーーどうにか、この子らだけでも助からんものか。


こうゆう時、人間は案外と、自分のいのちよりも、その他の人たちの事を考えられるものなのだと、この時初めて実感した。


まぁでもそりゃそうか。


危機に直面した時に、自分の事しか考えないように出来ていたら、人類なんてとっくに滅びているに違いない。


とは言え、ここまできたらもう、この建物の耐震性頼みである。


ここは五階。津波の心配は、まず大丈夫だろう。


ここまで持ち堪えているんだから、どこに逃げるより、このままここにいるのが最善策のはず。


どちらかと言えば、津波が心配なのは、実家の義父母の方だ。


この地震の数十分前、従兄弟のお兄ちゃんズのうち、兄の方が、マリンの忘れ物(携帯電話💧)を取りに、旦那の実家に戻ってくれていた。



携帯を忘れてきたとマリンが言った時は、正直、


馬鹿者ーーー!!


と思ったが、こうなったらむしろ超ファインプレーである。


従兄弟のお兄ちゃんが、義父母を無事に誘導して、避難させてくれると信じよう。


と、祈る思いで、旦那の実家の様子をLINEで尋ねたところ…


ーーまさかの義父、避難拒否が発覚!!




大馬鹿者ーーーーーー!!!



いや、お義父さんごめんなさい🙏



でも……でも、あのですね?



四の五の言ってないで、とっとと避難してもらえませんかね⁉︎⁉︎⁉︎


ーーいつも温厚なお義母さんが、流石にまじギレしているらしい。


当たり前だよ!!!


てゆーか、Mくん(従兄弟のお兄ちゃん)!!


今すぐおじいちゃんを何とかしてあげて!!


ーーと…その場の全員が、離れた場所で祈る思いでいたのを知ってか知らずか。


義父は最後まで避難拒否のまま通したらしい…


ーーあの家の辺りには津波、来なかったからよかったものの……😱😱😱



さて、そんなこんなで、当然、宿泊先の宿も、一時チェックインをストップ。


スタッフ総出で館内点検中と、館内放送が流れてきた。


夕飯も遅れるもよう。


ーーいや、夕飯遅れるとか全然大丈夫だけどね。


さっきからアドレナリン出っ放しで、全っ然!!空腹感ゼロだから😂


ともあれ、二時間ほど遅れただけで、バイキングは普通にスタートした。


ーーマジ、プロだわ。


他の部屋のお客さんたちも、誰一人パニックする事なく、誰一人文句も言わず、粛々と、自分たちの順番がくるのを待ち…


なんていうか、こんな時になんだけど、いい国だなって思った。


スタッフさんも、お客さん達も、皆んな皆んな素晴らしい。


などと…続く余震の中、一周回って感動の域に達した頃。


館内放送よりも、なんなら地震アラートよりも頻繁に鳴り始めたのは、スカイのLINEだった。



ーー石川来る途中、Instagram上げまくってたって言ってたもんねぇ…


鳴るよねぇ、そりゃあ…


ママの方は、流石に相手も大人たちなので、こんな非常時にLINEでスタ連してくるようなおバカはいない。


が、そこはそれ、スカイの友達は相手も高校生なワケで…


『大丈夫か⁉️」


のスタンプの嵐、嵐、嵐…いやもう、地震だけでお腹いっぱいだから‼️


とは言え、ママの友達たちだって、何も言ってこないだけで、心配はさせているに違いない。


お正月は石川だって、皆んな知ってるし。


とりま、LINEのステイタスと、タイムライン、それからFacebookのタイムライブにも、



「とりあえず家族全員無事です」


と、上げておいた。


その夜は一晩中、余震の度に、うたた寝を中断され……温泉宿でゆったりまったりの予定が、非常事態中の非常事態という、まさかの正月となった。


一夜明けて、一月二日。


どのテレビ局も、地震、地震、地震…📺


新幹線も、特急も、一旦全線ストップ。


払戻しに行った駅では、駅前の建物の渡りの屋根が崩落していた…


前日、愛知の自宅に帰っていた旦那が、カッタのお世話をした後で、迎えに来てくれることになった。


しかも、当時の北陸は高速も止まってる所があって。


加賀インターから下道を走って、宿泊先まできてくれた。


わずか3日の間に、愛知ー北陸を2往復。


大変かたじけない…でも、運転は代われません。


ごめんなさい🙏


(被災云々の前に、ママの運転は単に危ない)


ーー私たちは、これで被災地を離れて、それで多分、今回は助かる。


ーー私たち、は。


どうすることもできない後味の悪さに後ろ髪を引かれて……かと言って、その時は何一つ…本当に何一つとして、出来ることはなく。


無事に、ちゃんと帰宅して、ちゃんと日々の生活を回して。


復興支援をすることぐらい、しか、無いって分かってる。


ーー分かっては……いる……。





そうして。


家族全員が無事だったものの、それから数ヶ月間、何となくみんな……おかしかった。


特にマリンは、いつにも増して、ストップしている時間が増えていて。


ママは、人生イチ、というか、生まれて初めて、こんなにもやる気の無い自分というものに、出会った。


ランドは、いつにも増してママにべったりになり、スカイは…受験が終わったのをいいことに、糸の切れた凧みたいになっていた。


多分それぞれが、口では無事を喜びながら、助かった実感が持てずにいた。





ーーそうは言っても、時間は待ってくれない。


中高大一斉進学の春はすぐそこで。


3人分の入学関係手続き、購入品の山、制服準備、◯◯金、△△金と、湯水のように消えていく学資金……次々と押し寄せる、書類の〆切……


今書いているこの書類は、誰の、何なのか!?


3月には卒業式が3つ🏫


しかも、なぜか3回とも、雨上がりのやたらに寒い日だったり。


それでも、ちゃんと(?)全部が涙の卒業式で。


お世話になった先生方にお礼をして、いっぱい写真撮って。


写真撮って。


写真撮って。


写真撮って。


写真……まだ、撮るの……?


長くない……?




そんな卒業式三連発の後は、当然、入学式三連発。


からの、入学後書類関係の嵐……っっっ!!!


スカイも。


どんなに遠くたって、容赦なく、書類は飛んでくる!!


リモート時代、恐るべし……!!


そんなわけで。


ママが通常モードに戻れたのは、5月も下旬に差し掛かった頃だったのは…


だから、まぁ、仕方ないと思うんだ。
 

そんなこんなで、日本のはじっこに行っちゃったスカイだけど。


このスマホ📱時代、レスポンスは分単位、なんなら秒単位で来る。


ぶっちゃけ、自宅にいた高校生の頃より、コミュニケーション取れてるかもしれん件。


しかも、






どんなネタにも、ちゃんと付き合ってくれる笑



思いのほか、孝行息子である。

(親孝行とは)



夏休みも近くなった今頃になって、受験記録も無いだろうよと、思わなくもなかったんだけど。


スカイの受験があんまりにも!!大変!!!だったので…


末代まで(笑)語り継ぐために、やっぱり書き残す事にした。


ママは昔…まだスカイもマリンももっとずっと小さかった頃。


先輩ママさんたちが口をそろえて言う、


『うちは今年、受験生がいるから大変で…💦』


の意味が正直、全然、分からなかった。


いやだって、受験するのは本人やん⁉︎


何で親が大変なん⁉︎


親が何する言いますのん⁉︎


とか、思って……ぶっちゃけちょっと……小馬鹿にしていた……



……まじでごめんなさい。



受験生の親、マジで大変でした!!!



いやでもあの、言い訳させてもらうとね⁉︎


私は親にそこまで手間暇かけさせてない訳よ。


私の受験の頃、父は単身赴任で、いつも通りお金稼ぐ以外に、私が受験生だからといって、特別何かしたって事は無いし、


受験校は全部自分で調べて、出願ももちろん自分でやった。


志望校はずっとA判定で、滑り止めも全部、A判定。

(要はあんま高いとこ受けてない)


つまり、親にかかった負担は、金銭面のみのはず。


ちなみに私は、合格発表と、入学金支払い〆切を、うまいこと組み合わせて、全部受かれば、本命校しか入学金を支払わなくていいように、受験日程を組んだ。


こうやって書くってことは、本命校しか支払わせなかったってことでもある。


出来た娘である。(自画自賛)


……いやごめんなさい。

 

 

周囲も皆、似たようなものだったと記憶している。

 

 

私だけ特別しっかりしていたとかでは、全然ない。

 

 

皆、当たり前のように自分で受験スケジュールを調べ、願書を取り寄せて、自分で書いて、自分で発送していた。


だからそうゆうもんだと、思っていた。


……いやぁ…甘かったよね……。



アレはそう、忘れもしない、スカイの志望校の、総合選抜出願〆切3日前の22:00のこと。


ママ『てゆーか、必着やろ?とっくに出願したよな??』


スカイ『え、いや、まだ…』


ママ『……まだ???』


スカイ『うん…』


ママ『まだって、いつすんの?間に合うの?てゆーか、出願方法知ってんの?』


スカイ『知らない』


ママ『………知らんて……どやって出願するつもりなん⁉︎』


スカイ『明日、先生に聞こうと…』


ママ『間に合えへんやろ!!必着て、必着やねんで⁉︎絶対着いてなあかんねんで⁉︎』


スカイ『あ……うん……』


ママ『え、受けへんのん?働くんやったら働いてもええけど、』


スカイ『いや、受ける…』


ママ『ほんで、何でまだ出願してへんのん⁉︎』


スカイ『あ〜うん…明日、』


ママ『間に合うかぁ!!!今すぐ調べえ!!!!!』






いや、出願〆切3日前に、出願方法知らないとかありえないから!!!




で、結局、本人が調べきらんかったので、ママが(ネットで)調べた。


てゆーか、願書取り寄せの時代だったら、この時点でアウトじゃん!!!


30分以上調べた結果、ネット出願だと判明。

 

 

即効制服に着替えさせ、写真撮影して、それをアップして、受験料(クレカで)支払って……なんだかんだ、夜中の3時までかかって出願手続きをした。






主に、ママが。


 

 

 

 

次の日も、仕事いっぱいあんのに!!!!!


さすがに悪いと思ったらしく、

 

 

『ありがとうございました……!!!』

 

 

スライディング土下座するスカイ…


これで反省したかと思いきや。


総合選抜で落ちて、一般推薦に出願するときも、ネット手続きこそ5日前だったものの、書類の発送が2日前という、正に崖っぷち出願…

 

 

郵便局の本局まで走ったのは、ママである…。


あの土下座は何だったんだ!?





あんにゃろう……

 

 




郵便事故で落ちてしまえ!!!!!



とかなんとか、呪いの言葉が効いたのか何なのか、一般推薦当日。



スカイの受験先で、雹が降った💦



そのせいで電車が運休、からの遅延……受験時間の一時間前に着く予定が、全力疾走の末に5分前に到着して、息も絶え絶えで記憶も定かで無かったという学科試験。


過去問と全然違う難問、しかも想定より問題が多くて、手ごたえゼロ!!

 

その後の面接でも、想定していた質問は一個も出ず、想定外の質問にテンパって、これまた何を答えたか、覚えていない第二弾。



真っ白に燃え尽きた燃えカスのような表情で帰ってきたスカイを見て、



あ〜…これ、オワッタやつやん…受験生のまま、年越しかぁ…


また一から出願かぁ…


一般受験の後でも寮って入れるんかなぁ…


てゆーか、また宿と新幹線、予約せなあかんやん…


 

 

 

 

……いや、今の受験、親のやる事多すぎんか⁉︎

 

 

 

スカイが受験するに当たって初めて知ったのだけれど、今の受験はほとんどが、ネット出願かつ、受験料はクレジットカード払い。

 

 

当然、クレジットカードなど、本人が持っているはずもなく、もれなく親の出番という訳である。

 

 

 

しかも、スカイの場合、県外受験なので、宿の手配も、電車の予約も、クレジットカードを使う都合上、全て親がやる必要がある。

 

 

さらには、入学金の支払いも、寮の申込も、全てがオンラインにつき、やはりある程度親がやらざるを得ない……。

 

 

キャッシュレス時代の落とし穴よ……。

 

 

 

……いや……うん。受験生の親、大変やわ。

 

 

ともあれ、てんやわんやの末に、実は一般推薦で受かっていたスカイ。

 

 

合格発表の翌々日には学校の寮に申込み、無事入寮が決まった。

 

 

年内に決まったのは、親孝行と言えなくもない…

 

 

引越し後の部屋が、あんなに散らかったままじゃなかったらな!!

 

 

空にしていけって言ったろーーーがぁーーー!!

 

 

3ヶ月も何やっとったん⁉︎

 

 

さすがに、今度こそ肩代わりはごめんなので、ゴールデンウィークに帰省した時、本人に片付けさせた。

 

 

こんなんで、寮生活はやっていけるのか⁉︎

 

 

有難くも新築の寮に入寮できたというのに、1ヶ月でカビだらけとか、勘弁してね??

 

 

まぁ、どうなってても、もう、分からないんだけどね…なんせ。

 

 

すんごい遠くの大学に行っちゃったもんだから💦

 

 

4年間のうちには、一回ぐらいは遊びに行こうと思っているけど。

 

 

退寮日まで、綺麗に住むとか、期待するだけ無駄、かなぁ……?

 

 

スカイとランドとママの3人でお引越しした入寮日。

 

初めての一人暮らし、頑張るんだよ。

 

 

【マリンの学力向上委員会4~プロテイン迷走記~】

 

 

発達障害の食事療法と言えば、

 

①腸内環境の改善

②添加物フリー・グルテンフリー・カゼインフリー

③高たんぱく

④鉄補給

⑤ビタミン補給(マルチビタミンは意味がないので個別に摂る事)

⑥油(オメガ3・オメガ6)

⑦生の塩

⑧砂糖レス(ラカンカエキスに置換え)

 

とりあえず、こんな感じだろうか。

 

ということで、今回は③の高たんぱく、特にプロテインについて。

 

4年前、スカイにプロテインを飲ませてみたところ、国語の成績が爆上がりしたので、マリンとランドにも、プロテインを飲ませようと思って、ザバスのジュニアプロテインを購入してみた。

 

ところが。

 

……あんまり飲んでくれなかったんだよね、これがね……

 

甘ったるくて嫌なんだとかなんとか。

 

まぁ、玉子と豆腐と鶏むね肉をしこたま食べてりゃそこそこ高たんぱくでしょって話で、一旦放置していたんだけど。

 

毎日必ず高たんぱく食を作れるかっていうと、その限りでもなく。

 

マリンの

 

『賢くなりたい!!』

 

を機に、再びチャレンジ。

 

とりあえず、美味しそうなプロテインを探してみた。

 

最初に見つけたのはこれ↓

Cycle.meの果汁プロテイン

 

こちら、味はなかなか美味しいんだけど、のど越しがなんかちょっと微妙…

 

だけどマリンは、このシリーズのレモネードを気に入って飲んでくれた。

 

しかしランドの反応はイマイチ。

 

そして……お値段が……お高い!!!

 

ということで、遠征とかお泊りの時だけこれでいくことに。

 

 

2つ目に飲ませてみたプロテインは、ママがいつも飲んでいる、こちら↓

ビーレジェンドのベリベリベリー5kg

 

   てゆーか 5キロて笑

 

 

 

ーー米か!!

 

 

 

ママは大好きなんだけど、マリンもランドもNG…やっぱり甘ったるいらしい…

 

 

う~ん……甘ったるいのが、ダメってか……。

 

 

そこで。

 

 

今まで飲んでたザバスのマスカット味に、レモン汁をプラスしてみてちょっとさっぱりしないかな、と試してみたところ……

 

 

これも、ダメ!!!

 

 

一体何なら良いんだよ!?

 

 

『チョコ系で、もう少しあっさりしてたら飲める』

 

 

ーー何だか知らんけど、通っぽい事言ってんじゃねーよ!!!

 

 

……んん??

 

 

チョコ系……?

 

 

そういえば、マリンもランドも、牛乳で薄めに解いたミロが好きだった。

 

 

ミロかぁ…

 

 

ーープレーン(ノンフレーバー)に、ミロを足してはどうだろう?

 

 

ということで。

 

 

マイプロテインのプレーンを、ランドは牛乳に、

マリンはアーモンド飲料に溶かして、ミロを投入。

 

 

 

『『美味しい💕』』

 

 

ぃよーーーーーーーし!!!

 

 

ーー長かった。

 

 

ここまで実に長かった!!

 

 

ということで、マリンは今日も、マイプロのプレーンにミロ(オトナの甘さ)を混ぜて飲んでいる。

 

 

遠征にはCycle.meのレモネード。

 

 

賢くなれるかなー?

 

 

 

【マリンの学力向上委員会3~国語力~】

 

 

とにもかくにも、まずは国語力。

 

 

ということで、学校では着々と、ふくしま式の問題集を進めているマリン。

 

 

が、演技のレッスンが進んでいく中で、自分の国語力がいかに足りていないかに、本人が気づき始め…

 

 

家でも取り組むことになった。

 

 

ちなみに、学校でやってるのはこちら

 

 

 

 

この2冊は学校でやってるので、家では系統の違うものを取り入れることにした。

 

 

 

 

 

 

3冊目は、演技の先生がおススメくださったもの。

 

 

いや本当におススメくださったのは、これよりもう少し難しいこちら

 

 

なのだけれども…ママがマリンの勉強を指導してきた経験上、テキストや問題集は、

 

 

シリーズ中、一番簡単なものに繰り返し取り組む

 

 

これが、結果的に一番続くし身になると思うので、おすすめくださったものを検索した際にみつけた【ちょっとやさしめ】の方から取り組むことにした。

 

 

ちなみに、今は【ちょっとやさしめ】を卒業して、先生おススメの普通の難易度の方に進んでいる。

 

 

お絵かき作文ドリルも、無事に基礎編を卒業し、今はこちら

 

 

【チャレンジ編】

 

 

 

ところが、これらを進めていくうちに、一つの問題にぶち当たった。

 

 

始めた当初は、

 

 

“間違えた、または分からなかった問題は、解答の文章を3回、ノートに書き写して、読み上げする”

 

 

というやり方を徹底していたマリンだったが、

 

 

続けていくうちに、早く問題集を進める事に気を取られてしまい、いわゆる

 

 

“解きっぱなし”

 

 

になってしまっていたことが…最近、判明した。

 

 

ということで、お小言を少々。

 

 

「問題集解くだけで、国語力が上がるって思ってた?」

 

「………うん💦」

 

「残念ながら上がりません。一ミリも。」

 

「( ;∀;)」

 

「こういうのはさ、“やったつもり”って言ってね、一番だめなパターンよ」

 

「がーん😨」

 

   ーーリアルにガーンって言う子っているんだな…

 

「たとえばね、マリンが実は、本気で夢をかなえたいわけじゃなくってさ、“やったつもり”を続ける事で、ただ、夢をかなえるっていう妄想の中で生きているだけで満足なんだったら、まぁ、今のままでいいと思うけど」

 

 

「………( ̄ロ ̄lll)」

 

 

「そうじゃなくて、本当に本気で夢を叶え隊って思ってるならさ?

 ちゃんと身に着くやり方しないと、夢には一歩も近づけないよ。」

 

 

「……………」

 

 

「マリンの人生だから、やれ、とはママは言わないけど…

 

 何か月、この“解きっぱなし”をしてたか知らないけどさ?

 

 その期間全部、あなたが“努力してる”って思ってたのはさ?

 

 水の泡ってか、時間と労力の無駄遣いをし続けてきたわけさ」

 

 

 

「Σ(゚д゚lll)」

 

 

「間違え直しからが、勉強です。以上。」

 

 

 

 

ーーこの日から、少なくとも家では、間違え直しをし始めたマリン。

 

 

境界知能というのは、思うよりもずっと、“当たり前”と思われる事を理解するのに、時間と労力を要する。

 

 

“勉強のやり方”だって、一歩ずつ、つまずきながら、失敗しながら、手に入れていくんだね。

 

 

【マリンの学力向上委員会2~辞書を引く~】

 

 

かねてから、国語を最も苦手とするマリン。

 

 

折しも、今、通っている演技スクールの先生から、こんな課題が出された。

 

 

『分からない言葉があったら、辞書を弾いて、ノートに書き出すこと』

 

 

この場合の“分かる”の基準は、

 

 

10歳の子に説明できるレベル。

 

 

ということで、辞書引きをする事になった。

 

 

が、これが、一筋縄ではいかなかった。

 

 

アクセント辞典が入っていて、発音が聞けるからという理由で、我が家の辞書は基本的に電子辞書。

 

 

これが、マリンには合わなかったらしく……

 

 

全く増えない単語メモ。

 

 

ママが、なんで?と聞くと、

 

 

「電子辞書の使い方がよく分からないの💦」

 

 

「え、説明したじゃん」

 

 

「その時は分かったと思ったんだけど、使う時には忘れちゃうの💦」

 

 

がーーーーーん………そんなことある!?!?

 

 

と、ショックを受けていても仕方ないので、紙の辞書を買いに行くことになった。

 

 

演技の先生曰く、1単語につき、毎回二種類の辞書を引くといいとのことで、

 

 

近所の書店で、国語辞典を2冊選び、さらに学校用と家用の2冊で……合計4冊……。

 

 

イチユキチ様が……ひらっと……。

 

 

ま、まぁ、仕方ない。

 

 

塾代と思えば、一度ですむだけマシと思おう。

 

 

さらに、ママの用意した単語メモグッズも、マリンには使いづらかったらしく、

 

 

新たに単語メモグッズを買いそろえる事に。

 

 

マリン曰く、

 

 

「付箋は使いづらいんだよね」

 

 

とのことで、こんなかんじのバインダー(A5)↓に、

 

 

 

ミニルーズリーフ↓

 

 

をセットし、「 あか さた 」と、インデックスを付けて、出来上がり。

(疲弊はともかく…眺めるを知らなかったのか…)

 

 

セットアップが出来て以来、せっせと辞書引きにいそしむマリン。

 

 

「これ、楽しい~♪」

 

 

それは、何より。

 

 

この、紙の辞書で引いて、自分でセットアップしたMy辞書ファイルに単語を増やしていく方法は、なんだかんだマリンのツボにヒットしたらしく、始めてからかれこれ…5か月ほどになる今も、着々とその単語数を増やしている。

 

 

……マリンの脳内にもちゃんと、残っているといいのだけれど^^;

 

 

 

【マリンの学力向上委員会1~食事改善~】

 

 

そんなこんなで、マリンの学力向上を目指して、色々取り組みを始めた。

 

まずは、食事改善。

 

具体的には、

 

 

①ジャンクフード(ジュース含む)フリー

 

②添加物を極力摂らない

 

③砂糖を減らす

 

④グルテンフリー

 

⑤カゼインフリー

 

⑥高たんぱく

 

 

いや……大変だよねこれ……。

 

 

とりあえず、カゼインフリーは、元々そんなに牛乳好きではないので、そこそこイケそう。

 

 

ジャンクフードは、ママが買わなければOK。

 

 

添加物は、全部摂らないのは不可能なので、できるだけ、無添加のものを選ぶことに。

 

 

あと、食品宅配のらでぃっしゅぼーやをとりはじめてみた。

 

 

以前にも、らでぃっしゅぼーやは検討したんだけど、ぶっちゃけお高いので二の足踏んでたんだよね。

 

 

でも、よく考えたら、スーパーで買い物すると、必ずと言って良いほど、買わなくていいものをついつい、あれもこれもと買ってしまいがちなママ……

 

 

宅配だと、1週間分一気に注文するので、余計なものを注文することがほぼ、ない。

 

 

店に行く頻度が圧倒的に減って、結果的に、食費はさほど上がらなかった。

 

 

高たんぱくは、玉子と鶏ムネ肉を中心に、プロテインとか、オートミールとかでまかなう事に。

 

 

で……

 

 

なんだかんだ一番大変なのが。

 

 

グルテンフリー!!!

 

 

小麦って、ホント何にでも入ってるんだよね!!

 

 

とりあえず、手始めにパンをやめてみる事にしたはいいんだけど、ちょっと前の記事に書いた通り、おばあちゃんがパン屋さんでバイトをはじめたので…

 

 

ちょいちょい、

 

 

めっちゃ美味しいパンの差し入れが来る笑

 

 

差し入れのパンは、スカイとランドとパパが食べることにして、マリンと、ついでにママも基本は我慢しているんだけど……

 

 

目の前で、めっちゃ美味しそうに食べられるのは、まぁまぁ、辛い(TT)

 

 

ので、時々、米粉パンとか、米粉バームクーヘンとかを買うことにした。

 

 

ただこれも、まずまずお高いので…

 

 

時々ってことで。

 

 

あとは、うどんも、米粉うどんに、ラーメンも、米粉ラーメンを買い置き。

 

 

ーー結局。

 

 

一周回ってやっぱり、お菓子を我慢するのが一番大変だった😂

 

 

まぁ、完璧を目指すと続かないからね。

 


出来る範囲で。

 

 

ぼちぼち。