カタカムナウタヒ第39首「神が教えた逆手という呪術」 | アカシックレコードの世界

アカシックレコードの世界

The Knowing Way Japan (旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のつれづれ日記です。音楽家としても活動中です♪

カム ナガラ 

 

ヒノ カガ ヒコ ヒノ カグ ツチ 

イヤ ミソギ ムス 

カタ カムナ

 

カナ ヤマ ヒコ カナ ヤマ ヒメ
 

イヤ ミソギ 

ハニ ヤス ヒコ ヒメ ミツハ ワク ムス 

イヤ ミソギ

 

縄文時代の家族(円相)

 

かんながらの道

惟神(かんながら)とは、古神道の精神をいいます。それは、神とともにあり、神のこころで生き、神人一体となることです。惟神の道とは、自分の内なる神と、大自然を創造した神とが、相似であると気づくことでもあります。私たちは直霊(なほひ)である神から生命の光を受け継いだ分霊(わけひ)であり、古神道ではカミと人間は親子のような関係になります。そして、その人の本体である直霊と人間は、目に見えないエーテルコードでつながれています。

 

 

イザナミが産んだ火の神

カタカムナウタヒ第39首では、最初に、伊耶那岐神(イザナギ)と伊耶那美神(イザナミ)の最後の神生み(17番目の神生み)であらわれた火之炫毘古神(ヒノカガヒコ)について語られています。

◎言霊(神名)神生みの神々 

 ・ヒノカガヒコ:火之炫毘古神

 ・ヒノカグツチ:火迦具土神

  火を司る男性神

 

火之炫毘古神(ヒノカガヒコ)と火迦具土神(ヒノカグツチ)は同じ神であり、その名の通り火の神であったため、母であるイザナミの産道を通る際に火傷を負わせ、これが原因でイザナミは病に臥して死んでしまいます。イザナミを死に至らしめたことに怒りをおぼえたイザナギは、天之尾羽張(アメノオハバリ)という十束剣(とつかのつるぎ)でヒノカガヒコの首を落として殺してしまいます。そして、ヒノカガヒコの首から流れ出た血液から八柱の神々(石析神、根析神、石箇之男神、甕速日神、樋速日神、建御雷之男神、闇淤加美神、闇御津羽神)が、死体の各部位からは八柱の神々である正鹿山津見神(頭部)、淤騰山津見神(胸部)、奥山津見神(腹部)、闇山津見神(陰部)、志芸山津見神(左手)、羽山津見神(右手)、原山津見神(左足)、戸山津見神(右足)が生まれました。

 

また、イザナミが産道に火傷を負い、死に至る苦しみのなか、嘔吐や脱糞、失禁をし、それらから化生した神々について語られています。その神々とは、イザナミの吐瀉物(たぐり)から化生した男性神と女性神である金山毘古神、金山毘売神(カナヤマビコ、カナヤマビメ)、イザナミの大便から化生した男性神と女性神である波邇夜須毘古神、波邇夜須毘売神(ハニヤスビコ、ハニヤスビメ)、イザナミの尿から化生した彌都波能売神(ミツハノメ)です。

 

◎言霊(神名)イザナミの死によって生まれた神々
 ・カナヤマビコ、カナヤマビメ:金山毘古神、金山毘売神

  吐瀉物から生まれた男性神と女性神

 

 ・ハニヤスビコ、ハニヤスビメ:波邇夜須毘古神、波邇夜須毘古神

  大便から生まれた男性神と女性神

 

 ・ミツハノメ:彌都波能売神

  尿から生まれた神

 

20230225

 

 

呪術に使われた天の香具山の土

日本書記には、神武天皇が八十梟帥(やそたける)をどう打ち破ればよいか思い悩んでいたところ、夢に天神が現れて「天の香具山のお社(やしろ)のなかの土を焼き、平瓦八十枚とお神酒(みき)を入れる瓶子(へいし)を作り、天神地祇(てんじんちぎ=あらゆる神々)を祀り、身を清めて呪詛をしなさい。そうすれば敵は自然に降伏する」と告げたと書かれています。カタカムナウタヒ39首に出てくる火迦具土神(ヒノカグツチ)は、香具土(カグツチ)を意味します。母親に火傷を負わして殺してしまうのは天の逆手を使うことであり、占いではなく呪術(呪い)のために香具山の土を使ったことになります。

 

香具土と呼ばれるものには、白香具土と赤香具土の二種類あります。赤香具土には鉄分が多く含まれていて、備前焼の土に近いものです。白香具土にはケイ素分が多く含まれており、伊万里焼の土に近いものです。白香具土と赤香具土はどちらも非常に硬く、カチカチになります。

 

このように、古代人はどこの土をどのように使うとどのような効果があるかを、霊的にも物理的にも熟知していたようです。

20221119