アカシックレコードの世界

アカシックレコードの世界

The Knowing Way Japan (旧Gary Bonnel Japan)認定インストラクター&プロフェッショナルアカシックリーダー中島志保のつれづれ日記です。音楽家としても活動中です♪

 

アマノ カミ アメノ ヨロヅ 

 

クナギ ノ タマ ワケ アヤ クメ シコネ
 

カム ツミ シヅ マリヌ イツノ タテ カム
 

アワ ナギ カサネ アハ ヂノ ホノサ ワケ シマ 

 

イヨノ  イヤ シロチ

 

山の風景(犬好き)

 

 

アマとタカアマハラ

宇宙は、音の響きによって生まれました。言霊(ことだま)で、という言葉は音が響き渡ること(周波数が存在すること)、という言葉はその範囲(音が響き渡る空間)を意味します。このことから、アマとは宇宙空間、あるいは天(あま)のことを示します。古事記では、私たち人間が住む地上の世界を豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)もしくは中津国(なかつくに)、死者の霊が行くとされる地下の世界を根の国または黄泉の国、神々が生まれ出る天上の世界を高天原(たかあまはら)といいますが、高天原(たかあまはら)にもアマという言葉が入っていることから、音の響き(周波数)が広がる無限の空間、そして宇宙の中心といった壮大な空間をイメージすることができます。


神々によって生み出された島々
この宇宙が誕生したあと、どのようにして、私たち人間が住むこの世界が創造されたのでしょうか。古事記では、天地開闢(てんちかいびゃく)の際、神世七代(かみよななよ)の神々である伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)の二柱の神が、別天津神(ことあまつかみ)の神々に混沌としている大地を完成させよと命じられ、天と地を繋ぐ天上の浮き橋である天の浮橋(あめのうきはし)に立ち、別天津神(ことあまつかみ)の神々から賜った天の沼矛(あめのぬぼこ)をその混沌とした大地の中に入れてかき混ぜ、引き上げたところ、その矛先(ほこさき)から滴り落ちた雫(しずく)が積もり、淤能碁呂島(おのころじま)が誕生しました。言霊によると淤能碁呂(おこのろじま)とはおのずから凝り固まるという意味があります。この後、伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)は淤能碁呂(おこのろじま)で結婚し、大八島国(おおやしまくに)という八つの国々と、たくさんの神々を生み出しました。大八島国(おおやしまくに)は次の順序で生まれました。
 

 1.淡道之穂之狭別島
 2.伊予之二名島
 3.隠伎之三子島

 4.筑紫島

 5.伊岐島
 6.津島
 7.佐渡島
 8.大倭豊秋津島

1番目の淡道之穂之狭別島(アワジノホノサワケノシマ)は淡路島、2番目の伊予之二名島 (イヨノフタナノシマ)は四国、3番目の隠伎之三子島(オキノミツゴノシマ)は隠岐の島、4番目の筑紫島(ツクシノシマ)は九州、5番目の伊岐島(イキノシマ)は壱岐島、6番目の津島(ツシマ)は対馬、7番目の佐渡島(サドノシマ)は佐渡島、8番目の大倭豊秋津島(オオヤマトトヨアキヅシマ)は本州です。

 

この伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)による国生みで、一番最初に生み出されたのは、淡道之穂之狭別島(アワヂノホノサワケノシマ)です。アハヂとは阿波道、つまり阿波国(徳島県)に通じる道をいいます。ホノサとは穂の早(初穂)を意味することから、淡路島は初穂を島に見立てて初めに生まれた聖なる島なのです。そして二番目に生み出されたのは、伊予之二名島(イヨノフタナノシマ)です。イヨ(伊予)は四国をあらわします。

 

 

天地が開き、地上世界が生まれた

カタカムナウタヒ第32首は、音の響き(周波数)から宇宙空間があらわれ、天の神々、そして天からこの世界に遣わされた神々が、私たちがいるこの大地を生み出していったようすがうたわれています。神々が生み出した島々、そして大地というのは、一体どのようなものでしょうか。それは、カム(宇宙に無限に広がっている潜在している根源的な力)から、(三つの要素=❶電気、❷磁気、❸エネルギー)が、その土地の空間に鎮座し、さらにそこに、(五つの要素=❶電気、❷磁気、❸エネルギー、❹時間、❺場所)が国を形成し、さまざまな生命が育まれ循環する自然環境が完全に整えられ、それは、畏れ多いほどの(人智を超えた)たいへん神々しい場所となったのです。神々が最初に生み出した場所は、まさに楽園だったことでしょう。

 

 

 

イヤシロチとケカレチ

カタカムナでは、イヤシロチ(弥盛地)とケカレチ(氣枯地)という言葉があります。


1936年(昭和12年)、支那事変(日中戦争)が勃発する頃、当時38歳だった楢崎皐月氏は、陸軍の東條英機に熱心に頼み込まれ、その年にノモンハン事件(満州国とモンゴル人民共和国の国境線をめぐる紛争)等で苦境に立たされた軍隊が必要としていた特殊な鉄の技術開発のため、満州吉林にある陸軍製鉄技術試験所の所長に就任しました。

赴任先で、楢崎皐月は、いくつかの異なる場所で小規模の実験用溶鉱炉を稼働させました。そこで、ある不可思議なことに気づきました。それは、同じような溶鉱炉で、同じ原材料を使い、同じ製法で作る鉄の仕上がりが、溶鉱炉を設置した場所によって、品質に著しい違いがあるというものでした。もともと直感の鋭い楢崎皐月は、高品質の鉄製品を生み出す溶鉱炉のまわりには樹木や植物が青々と茂っており、低品質の鉄製品を生み出す溶鉱炉のまわりには雑草すらも生えておらず荒れ地の中にあることを突き止めました。楢崎皐月は、鉄が結晶することと植物が生育するのは、その環境に目には見えない何かがあり、それが影響しているのではないかとひらめいたのです。

さらに楢崎皐月は、樹木や植物、農作物のよく育つ優勢地帯と、不毛な荒れ地となる劣勢地帯とが、ある特殊な規則性をもって並んでいることを発見しました。それは、網の目のようになっていて、一定のパターンで配列されているだけではなく、大地を流れる電流の分布が、その規則的な配列に対応していると見当をつけ、戦争が終わって日本に帰国後、全国各地の大地を流れる電流を測定して回りました。この実験中に、古神道の老師から授かった巻物に書かれていたものが現在カタカムナと呼ばれている八鏡の文字とその配列です。

弥栄(いやさか)という言葉があります。これは、弥(いよいよ)栄えるという意味です。カタカムナでは、生命力を弥(いよいよ)盛んにしてくれる土地をイヤシロチ、その反対に生命力を弱めるような氣の枯れた土地をケカレチといいます。イヤシロチとは、ヤシロ(神社を意味する言葉)とも関係があり、イヤシロチには古い時代から神社が多く建てられています。また、ケカレチには古い時代から墓地が多く残っています。このようなイヤシロチとケカレチは、風水や龍脈、磐座(いわくら)やレイラインとも関係があります。