アメノ サツチ クニ ノ サツチ
アメノ サギ リ クニ ノ サギ リ
アメノ クラト クニ ノ クラト
オホト マト ヒコ オホト マト ヒメ
トリノ イハ クス フネ
オホ ケツ ヒメ
カタカムナウタヒ第16首では、伊耶那岐神(イザナギ)と伊耶那美神(イザナミ)の神生みによって生まれた自然界を司る四柱の神々のうち、山を司る男性神オホヤマツミノカミ(大山津見神)と野や草を司る女性神カヤノヒメノカミ(鹿屋野比売神)の二柱が生み出した八柱の神々について語られています。
◎言霊(神名)神生みの神々
・アメノサツチノカミ:天之狭土神
山野の峠道、山道の上りと下りの道を司る男性神
・クニノサツチノカミ:国之狭土神
山野の峠道、山道の上りと下りの道を司る女性神
・アメノサギリノカミ:天之狭霧神
山野にかかる霧、峠の境目を司る男性神
・クニノサギリノカミ:国之狭霧神
山野にかかる霧、峠お境目を司る女性神
・アメノクラドノカミ:天之闇戸神
山野の渓谷、陽の光が差さない谷間を司る男性神
・クニノクラドノカミ:国之闇戸神
山野の渓谷、陽の光が差さない谷間を司る女性神
・オホトマトヒノコノカミ:大戸惑子神
霧がかかり陽の光が差さない峠の谷間の細道で迷う男性神
・オホトマトイメノカミ:大戸惑女神
霧がかかり陽の光が差さない峠の谷間の細道で迷う女性神
・トリノイハクスフネノカミ:鳥之石楠船神・天鳥船
神が世界を巡るために使用した空を飛ぶこともできた船の男性神
・オオケツヒメ:大宜都比売神
食物や穀物を司る女性神
このように、大自然からその状況に応じてひとつひとつ神が生み出され、その役割を果たすために存在し、それらの神々が完全なるバランスで循環し、それらの波動が融合し、かつ調和しながら、地上のすべての生命体を維持しています。