オークの木は、ヨーロッパでは古くから天と地を結びつける〈世界の柱〉を想起させるものとして崇拝されていました。オークは地下の水脈が交差する場所に生い茂ることが多く、そこにはよく雷が落ちることから、古代の人々はこの木を雷にまつわる神々に捧げました。たとえば北欧神話に登場するトール神は、神々の敵である巨人と対決した勇敢な雷神として、ゲルマン地域で広く信仰されています。この神々の敵である巨人と対決するというエネルギーこそ、オークという植物のエネルギーと関連しているように思えてなりません。
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オークが秘めている魂は、強さと不屈の精神です。
●オークの性質がマイナスに現れたとき
家庭や学校、職場において、大黒柱のような役目を持っている人は、自分の目標に向かってひたすら努力するだけでなく、自分のまわりの人たちも最大限に支え続けます。オークの性質がマイナスに現れている人の例として、ひたすら家族の世話に明け暮れるお母さん、どんなに仕事量が多くても自分に与えられた仕事をやり通す人、あるいは、全ての科目で最高点を取るために長時間勉強し続ける学生などが挙げられます。
●オークの性質を持つ人
オークの性質を持つ人は、人生を、高次の自己に導かれて生きるのではなく、自己のパーソナリティ（人格）のレベルで設定した目的を生きようとします。そのため、誤った目標を達成しようとすることで、余裕のない日々やストレスのある環境に身を置くことになります。ハードな人生には葛藤がつきものですが、オークのタイプの人は、心身の強さ、人間離れした忍耐力、不屈の精神、非常に強い意志力や勇気、まわりの人々に対する献身的な気持ち、揺るぎない義務感、決して希望を失わない態度や高い理想を持つため、どのようなときでも弱音を吐くことなく常に前進し続けます。オークのタイプの人は人生の勝者となるために必要な特性をすべて備えているといっても過言ではありません。
●オークの性質がプラスに現れたとき
オークのフラワーレメディを飲むことによって、心身の圧迫感が取れて、エネルギーが自分の内側を自由に流れるようになります。そして心と身体に新しい生命が吹きこまれることで、これまでとは性質の違う自然な活力が湧き起こり、人生を心と身体の両面から真に楽しむことができるようになります。そしてもっとも大切なことは、人生とは、それほど努力をしなくても、いまここに生きていることそのものから充実感が得られるということに感覚的に気づくことです。そうすると、大地から湧いてくる力を受け取って生きているオークの木と同じくらい強くなります。本当の強さとは、がむしゃらに頑張ることではなく、大自然のエネルギーとつながりながら、高次の自己の導きに従って生きることです。
●オークで得られる目覚めた状態
オークのフラワーレメディを飲むことによって、人生に生じる浮き沈みは、輪廻を繰り返すうちに固定化してしまった行動のパターンを打ち破り、魂を柔軟にして、再び成長できるようにするために用意されているものだということに気づけるようになります。人生に浮き沈みがあること、生活に陰と陽のリズムがあることは、この世界を真に生きるためにとても大事な要素です。このことに気づくことで、人生と格闘するのではなく、高次の導きに従って生きることで、人生の旅はこんなにも楽しいものなんだと気づくことでしょう。
〈参考文献〉
メヒトヒルト・シェファー著「バッチの花療法」フレグランスジャーナル社
メヒトヒルト・シェファー著「魂の植物」フレグランスジャーナル社
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