地球という星はあらゆるものが二極性をもっています。そのため私たちは常に両極のどちらかを選択するように迫られ、決断するときに悩んだり迷ったりします。また、あることを決断した結果、それが良い方向に進んだり悪い方向に進んだりすることで、そこでもまた二極と向き合うことになります・・・。
物事をサクサクと決めることができず優柔不断な人は、波動が陰の極性(女性性)に傾いていることから、陽の極性(男性性)の波動を補うことで陰陽のバランスが取れた状態でこの物理次元の世界と関わることができるようになります。これにより、スケジュールを決めたり、新しい仕事に踏み出したりと、自分で何かを決めることに躊躇しなくなります。
そして興味深いことに、私たちひとりひとりの人生には、物事が進む時期や停滞する時期、積極的に動く時期や消極的になる時期など、天体の動きのような周期性があります。
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スクレランサスが秘めている魂は、天体のリズムと実行力です。
●スクレランサスの性質がマイナスに現れたとき
スクレランサスの性質がマイナスに現れているときは、振り子のようにふらふらと、両極端を揺れ動きます。たとえば、休みの日に車でドライブしようと思ったあと、やっぱり家でゴロゴロしたいなと思ったり、お店でいいなと思った服を買おうとしたあと、今日買うのはやめておこうと思って商品を棚に戻したりと、自分の気持ちがコロコロと揺れ動き、一つのことを決めることができません。あるいは、日によって行動的なときもあれば急に無気力になったり、あることに興味を持ったと思えばすぐに興味がなくなったりすることもあります。このように気分にムラがあったり考えがコロコロ変わったりすることが続くと、その言動から心が不安定な人や信用できない人と思われることもあります。
●スクレランサスの性質を持つ人
バッチフラワーレメディを生み出したエドワード・バッチは、スクレランサスの性質がマイナスに現れている人について、「優柔不断」というキーワードを指標として使いました。スクレランサスの性質を持つ人の特徴は、あることが決められずに困っていても、それを人に相談することはなく、ひとりで物静かに悩んだり迷ったりします。また、スクレランサスの性質を持つ人は、車や船に乗ると乗り物酔いをしたり、耳(内耳)に問題があったりと、波動的な不均衡が身体に現れることも多いです。スクレランサス特有の優柔不断さとコロコロと変わりやすい気分は、便秘と下痢、平熱より高めの体温と低めの体温、過食気味と拒食気味といった身体の極端な状態のあいだを行ったり来たりして苦しむこともあります。
スクレランサスの性質を持つ人は、高次の自己が自分自身を導いていることを受け入れてないことから、自分の魂の青写真(人生の予想図)に対して肉体側の意識(パーソナリティ)の自己がつながりを持つことができません。高次の自己と肉体側の意識(パーソナリティ)の自己とのつながりがあれば、自分の人生を歩む際におおまかな方向性と歩む尺度が決定され、日々の行動など一つ一つの細かい事柄についてサクサクと決断を下すことができるようになります。自分の魂の存在とその意識についてはっきりとした自覚や認識がない場合、生きている間は常に何かを選択しなければならないというこの物理次元の特性である二元性あるいは二極性に支配され、悩んだり迷ったりすることでエネルギーと時間を費やしてしまいます。このような時は肉体側の意識(パーソナリティ)の自己の成長も止まってしまい、自分は何をどうしたいのかわからない状態になります。
●スクレランサスの性質がプラスに現れたとき
スクレランサスのフラワーレメディを飲むことで、月の波動によるふわふわとした不決断の状態や、水星の波動によるあちこちに考えが飛ぶ状態を和らげ、太陽の波動である意志の強さや、土星の波動である現実的な決断力を持つことができます。何でもサクサクと決めることができるようになることで、うまく綱渡りをする人のように左右のバランスを取りながら、新しいことや未経験のことでも行動していく力を持つことができるようになります。
●スクレランサスで得られる目覚めた状態
スクレランサスという植物は、貧相な風貌をもつ雑草で、痩せた酸性の砂地に広がるように生息しています。小さな花はもつれた糸のように葉軸に引っ込み、色も形も明らかにせず、まるでこの世に存在していることをためらっているかのように見えます。スクレランサスの花は星座をつかさどるアストラル界の原理とその波動を受け入れることなく静かにこの世の大地に根を張って生きています。私たち人間も星の影響を受けずに生きている人は生きることに躊躇い(ためらい)を持ち、自分で物事を決めることなく受動的に生きています。このスクレランサスのお花のエネルギーによってこのような優柔不断な生き方は中和され、しっかりとした意志をもって決断することができるようになります。これまで振り子のように左右に揺れていたものが、飛躍と着地というリズムへと変わり、活き活きとした人生へとシフトするきっかけとなることでしょう。
〈参考文献〉
メヒトヒルト・シェファー著「バッチの花療法」フレグランスジャーナル社
メヒトヒルト・シェファー著「魂の植物」フレグランスジャーナル社
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