バッチフラワーレメディを生み出したエドワード・バッチは、ワイルドローズ(野生の一重のバラ、またはローズヒップ)のお花のエネルギーに、天上からやってきた魂が地上で眠りに落ちてしまい、それをまとっている肉体が地上で能動的に生きることを放棄したことで、自分の周りにあるものに関心がなくなり、運命論的で無関心に陥ってしまった人のレメディ(薬)になることを発見しました。波動について非常に敏感であったバッチは、ワイルドローズのお花の波動に、眠っている魂を呼び起こす力を感じたのです。
バラの花は、太陽の運行と完全に一致し、春にはみずみずしい緑色の葉をつけ、夏至に向かって美しい花を咲かせ、秋には小鳥が大好きな赤い実をつけ、冬は静かに休みます。このような宇宙的リズムをもつバラの花は、肉体の生命エネルギーであるエーテル体と惑星のエネルギーであるアストラル体とのあいだ、すなわち目に見えない世界の下位の層と上位の層の間を調和させる力を持っています。
太陽の周りをめぐる星々の軌道をみると、地球(公転周期1年)と金星(公転周期0.615年)は会合周期が583.9日で、太陽の周りをめぐる際、8年間に5回会合します。この地球と金星が会合する位置を公転軌道上で順番につないでいくとペンタグラム(五芒星)を描きます。
また、地球と金星をつなぐ線分の包絡線(曲線群のすべてに接して、しかもその接点の軌跡となる曲線)は、バラ科の特徴である美しい五弁の花を描きます。このように、天上で星々が描く形と地上で咲く花の形が響き合っていることから、バラの花は金星(ヴィーナス)の象徴となりました。
実際の絵図はこちらをご覧ください:
▶尽数関係にある公転軌道の天体が描く美しすぎる図形
また、地球と金星の公転周期の比(1:1.625…)は、ほぼ黄金比(1:1.618…)になっているのも興味深いです。
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ワイルドローズが秘めている魂は、天界との響き合いをもたらすことで、魂の呼び起こしに関連しています。
●ワイルドローズの性質がマイナスに現れたとき
ワイルドローズのフラワーレメディは、魂と関係しています。ワイルドローズのエネルギーがマイナスに現れている人は、幼少期から今日に至るまで何かの否定的な体験をしたり、あるいは転生の記憶として苦難に満ちた経験があったりする場合、それらの記憶が現実とつながることで、いまを生きることや今世を生きることについて努力に値しないものと考えます。自分の肉体との深いつながりや物質世界とのつながり、そしてそこから得られるものにまったく関心を持つことができず、淡白な気持ちで日々過ごしているのです。このように、自分の人生の主導権を放棄してしまうことで、内面的にも外面的にも無気力な態度が現れます。こうした空虚な感じが、自分の運命を諦めてしまっているようにも見えます。そのため、人生に対する興味が持てず、活気もなく、抜け殻のような存在になっています。ワイルドローズの状態は、精神的な貧血症とも呼ばれ、宇宙の生命エネルギーを自分自身に取り入れて内部に変換できなくなっているわけです。
●ワイルドローズの性質がプラスに現れたとき
ワイルドローズのフラワーレメディを飲むことにより、自分の内側に少しずつ活力が戻ってくるのを感じるでしょう。そして日が経つにつれ、内部に光のような明るいエネルギーを感じ、それまで閉じていたものが開くような、あるいはさまざまなものから解放されていくような感じを覚え、自分の外側にあるものに対して興味や好奇心を持てるようになります。そして、そこから人生の豊かさがもたらされてくるでしょう。
〈参考文献〉
メヒトヒルト・シェファー著「バッチの花療法」フレグランスジャーナル社
メヒトヒルト・シェファー著「魂の植物」フレグランスジャーナル社
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