ロックローズ（Helianthemum nummularium）の属名である Helianthemum という言葉は、ギリシャ語で太陽を意味する helios と、花を意味する anthos から成り、合わせることで太陽の花または太陽神の花という意味になります。太陽は惑星システムにおいて被造物のポジティブな側面、現象界における神の権限をあらわします。そしてその光は私たちひとりひとりの内なる精神の光と同じです。私たちはその光から生み出され、地上での生活を終えたあと、ふたたびその光の中に戻っていきます。ロックローズのお花のエネルギーは、私たちの高次の自己を包んでいる神聖なる光を、自分の肉体が緊急事態に陥っているときに、ふたたび呼び覚ますことができるとエドワード・バッチは考えました。
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ロックローズが秘めている魂は、自己を超越した勇気です。
●ロックローズの性質がマイナスに現れたとき
事故や自然災害、突然の病気など、自分やまわりの人が危機的な状況に直面しているときは、エネルギーのほとばしりに対処できなくなり、すべてがマイナスの方向にものすごい速さで進んでいくため、魂の導きを信頼することができず、高次の自己から遠ざかってしまい、有限の世界で恐怖に怯えながら心身が委縮した状態で過ごすことになります。また、悪夢にうなされて目が覚めたときも同じです。
人は、極度に恐怖なことが起きてパニック状態になったとき、自分が完全に無力になったように感じます。身体全体を襲う恐ろしさで冷や汗をかき、恐怖の感情が拡大し、それがオーラ全体に広がります。このような状態は、太陽神経叢（第３チャクラ）のエネルギーを極端に乱します。
●ロックローズの性質がプラスに現れたとき
ロックローズのレメディを飲むと、呆然自失した人に対し、魂と肉体をつなぐ銀の紐をつなぎ、強化します。そして太陽の光のような生命を再生するエネルギーを得て、魂の導きを信頼できるようになります。その結果、目の前にある大きな試練に対し、自己を超越する強さを持って向かうのを助けてくれます。
ロックローズの鮮やかな黄色は、太陽の放射する光を最大限に蓄積することができる色です。それまでいっぱいだった恐怖心は勇気に変わり、思いもかけなかった力が自分に流れ込んでくることを感じることでしょう。
〈参考文献〉
メヒトヒルト・シェファー著「バッチの花療法」フレグランスジャーナル社
メヒトヒルト・シェファー著「魂の植物」フレグランスジャーナル社
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