人は皆、自分以外の人も自分と同じように生きていると思いがちだ。しかし、実は違うのだ。
今、自分が見ている世界は、他の人もみんな、同じように見ていると思いがち。
でも本当は、誰もが自分だけの「眼鏡」を通して、物を見ています。
物を見る目=物に対する価値観は、とても主観的で、人によってさまざま。
眼鏡の違いに気づくことで、一緒に暮らすパートナーや家族の価値観を尊重できるようにもなります。
日本中を探してみても、「平均的な日本人」とか、「普通の日本人」という人は見当たらない時代です。 1人ひとりに個性があり、隠れた秘密があり、ユニークな点があるわけですから、「標準」に該当する人なんて、どこにもいないんですね。
ところが、実際に毎日生活している中では、ついつい私達は、「自分こそが日本の標準だ」という感覚を持ってしまいがちです。
なぜ、自分は頑張っているのに、それを認めてもらえないのか? なぜ、自分のやり方が、他の人たちから受け容れられないのか? なぜ、自分が、職場で「浮いた存在」になってしまうのか?
その原因が、すべて「自分のやり方・考え方が普通でしょ?」という錯覚にあるのです。