札幌から路線バスを乗り継ぎ、2019年9月に新函館北斗駅(北海道北斗市)に達しました。
今回はその続き。新函館北斗駅前から木古内駅前までのバス乗継旅、第三話です。
・札幌をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]
・前回のお話(柳崎⇒新地町)はこちら ⇒ [リンク]
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江差で一泊しました。
朝、外はあいにくの雨。午後は強く降るそうです。
昨夜はホテル向かいの居酒屋さんで飲みました。
しげたか「アスパラ肉巻き揚げがデカかったねー」
妻「うに玉もおいしかった!」
あと、メニューに「納豆揚げ」と「揚げ納豆」があるのが気になったのですが、注文しませんでした(笑)。
ホテルの部屋でゆっくり過ごしてからチェックアウト。江差追分会館まで歩きます。
妻「和菓子屋さんが多いね」
しげたか「北前船の時代から砂糖があったのかもね」
10分ほど歩いて江差追分会館に到着。
江差追分は江差発祥の民謡。信州の馬子唄が越後を経由し、北前船の船頭によって伝わったといわれています(諸説あり)。
この施設では江差追分の展示、体験、実演が行われています。
また、ここには江差山車会館も併設されています。山車は「やま」と読みます。山車は姥神大神宮渡御祭で御神輿に供奉する曳山のことで、本物が展示されています。迫力ありますねぇ。
▲こちらは昨夜泊まったホテルのロビー。ここにも山車人形が展示されていました。
お祭りは毎年8月9日~11日に開催されるのですが、コロナ禍ということ山車の巡行は三年連続中止となっているそうです。
江差追分会館では11時から江差追分の実演があり、演者の方が10時半ごろに来られました。ぜひ聞いてみたいところですが、10時49分発のバスに乗りたいのでパス(涙)!本当に残念です。
江差追分会館前の中歌町バス停から木古内駅前行きに乗ります。
このバス路線はJR江差線の廃止に伴う代替バスです。江差線は函館の五稜郭から江差までを結んでいた鉄道路線で、木古内~江差間は2014年に廃止されました。
上の写真はバス停そばの喫茶店。
しげたか「喫茶店にイカ刺しか!?」
妻「ホテルの朝ごはんにもイカ刺しが付いてたから、珍しくないのかも」
しげたか「そういえばホテルの人がチェックインの時に『江差では朝からイカ刺しです』って言ってたね」
江差病院発のバスが来ました。この路線専用の車両ですね。側面には沿線自治体のキャラクターが描かれています。
先客は2人。姥神町フェリー前を出ると道道215号江差停車場線を走ります。海岸段丘の上にある新市街地まで上ったあと、道道を離れて振興局裏、南が丘団地を経由します。旧江差駅前には寄りません。
振興局とは北海道の檜山振興局(昔の檜山支庁)のことですね。檜山振興局管内の人口はおよそ3万4千人。道内に14ある総合振興局・振興局の中で最も人口が少ない地域となっています。
煙突が付いている集合住宅。北海道に来たなと実感します。
JR江差線跡の築堤と立体交差した先に五勝手というバス停があります。ここで下車する人がいまして、これから先は我々2人だけとなります。江差名物に五勝手屋羊羹がありますが、その屋号はこの地名に由来するそうです。バスが国道228号手前の交差点を左折。五勝手川を渡ります。
この道は国道228号と並行して上ノ国町に至る道路で、旧国道なのかも。
しばらく南下して江差ターミナルに乗り入れます。ターミナルと聞くと交通機関のインターチェンジ的なものを想像しますけれども、江差ターミナルは江差の町はずれにあるバス営業所です。乗降する人はいません。
江差バスターミナルから先の道は細く、しかもクネクネ曲がっています。バスはかなりスピードを落として運行しています。椴川を渡るとき、右手に鉄橋の跡が見えました。
内郷からは上ノ国町です。上ノ国町は北海道で最も早い時期に和人が定住した地だそうで、「北海道和人文化発祥の地」といわれています。
上ノ国町の中心部に入りました。大留バス停のあたりにJR江差線の上ノ国駅があったようです。
ここで数分停車。トイレに行きたいときは運転士さんに伝えたらいいのかな。
定刻ぴったりに到着。ここで降ります。
我々と入れ替わりに一人が乗車。これで乗客ゼロにはならなかったですね。
ここは日帰り温泉施設。次のバスが来るまでお風呂と昼食をいただきます。
町外の人は大人500円。
お風呂は三種類の浴槽と打たせ湯があり、私は一番奥の気泡浴槽に長い時間浸かっていました。浴室内の床や打たせ湯の壁には温泉成分が析出して鍾乳石のようになったものが貼り付いています。
妻はタオルを買ってからお風呂に入って行きました。このタオルは帰宅後もよく使っています。
(訪問日2022/8/18)
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