【バス乗継旅】水俣駅前から鹿児島中央駅前まで 5 | バスと献血のたび

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大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
献血の記録も載せていきます。

大阪から路線バスを乗り継ぎ、2020年10月に旭町商店街(熊本県水俣市)に達しました。

今回はその続き。水俣駅前から鹿児島中央駅前までのバス乗継旅、第五話です。

・大阪をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]  

・前回のお話(鹿児島空港⇒帖佐駅)はこちら ⇒ [リンク]

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鹿児島県姶良市の帖佐駅まで来ました。次に乗るバスは駅前に乗り入れないので5分ほど歩きます。

駅前通りのカフェ(写真なし)には「お宝探しの店」という看板が見えます。雑貨屋さんも兼ねてるのかな?

信用金庫、タクシー営業所などを通り過ぎると県道との交差点です。この県道は昔の国道10号だと思います。現在の国道10号は帖佐の市街地中心部を避けるように西側を通っています。

 

交差点を右折して県道を少し歩くと帖佐バス停に到着。ここから鹿児島市内行きのバスに乗ります。それにしても暑い!何かおかしいと思ったら、ヒートテックのTシャツを着ておりました(笑)。水俣や大口ではこれでちょうど良かったんですけどね。

 

バス停そばには古美術品のお店(兼喫茶店)があります。姶良市は薩摩焼のまち。伝統的な焼き物を扱っているお店なのでしょう。さきほどのカフェも古美術品の店だったかもしれませんね。

 

バスが来ました。方向幕に新幹線の電車の絵があしらってあります。

 

2020年10月28日(水)

帖佐(県道) 13:14

↓ 鹿児島交通 

↓ [69-1]鹿児島中央駅行き 480円

金生町 13:51

 

先客は4人。帽子率やや高し。帖佐からは私ともう一人が乗車します。乗車扉が中央部ではなく後方にある車両は久しぶりかもしれません。

みなさん終点付近の鹿児島市内まで乗り通すのかと思ったら、意外に姶良市内区間の利用が多いです。

 

左は鹿児島湾(錦江湾)。波が無くて湖水のようです。

 

姶良市の重富を過ぎると右手に山が迫ってきました。ここから仙巖園までは急峻な山地と鹿児島湾に挟まれた道を行きます。海は波が無くて穏やかですが地形的には新潟県の親不知級です。この地形でよく片側2車線の道が引けたなと思います。

 

鹿児島市に入りました。左手に桜島が見えます。

 

このあたりは1993年の豪雨で大きな被害があったところです。約30か所で土石流が発生し、渋滞中の車列とJRの列車が流されました。その後も自動車(数百台!)と列車が長い間孤立状態になったんです。

そうそう、竜ヶ水という地名がニュースに出てきたのをおぼえています。

 

JR日豊本線の電車が追い抜いていきました。日豊本線のこの区間の開業は1901年。明治時代の土木技術でこの区間に線路を引くのは大変だったでしょうね。

 

竜ヶ水駅から約2キロ進んだあたりからは片側1車線になります。令和の時代らしくない道になり、速度を落として日豊本線との立体交差(速度を落とさないと越えられない!)を過ぎ、ようやく平地が少しだけ現れたと思ったら、その場所が仙巖園(磯庭園)でした。修学旅行らしき団体がいますよ。コロナ禍での修学旅行、行くかどうか慎重に判断して出発したんだと思います。お家の方もいろんな思いをもって送り出したことでしょう。

仙巖園の駐車場はわりと埋まっています。愛媛ナンバーや堺ナンバーのクルマも見えます。電車の利用を避けてクルマで来たのかも。

 

左に異人館が見え、バスはトンネルに入ります。トンネルと通り抜けると鹿児島の市街地です。小坂通りで左折して鹿児島駅へ。鹿児島駅は鹿児島本線と日豊本線の正式な終点ですが、事実上の終点は隣の鹿児島中央駅(昔の西鹿児島駅)となっており、鹿児島駅自体に終着駅らしさはありません。鹿児島駅前には市電の停留場があり、そちらの方が終点らしさを醸し出しています。

駅前におはら祭の花電車が停まっていますよ。おはら祭、やるんですね!


バス車内を見たら

「おはら祭 市電 市バス 民営バス 運行ルート一部変更のお知らせ」

チラシが設置されてました。新型コロナウイルスの感染予防対策で規模を縮小しての開催だそうです。


市電の走る道を進みます。

鹿児島市役所が見えました。昭和12年竣工の登録有形文化財です。鹿児島市は近代建築の宝庫なんですよ。

 

山形屋デパートが見え、金生町で下車します。今回のバス旅では熊本市内以来の繁華街です。

 

山形屋のビルも立派ですね。これは昔のビルのデザインを踏襲して1998年に外壁工事を竣工させたものです。十数年前に訪れたときには1階にバスターミナルがあり、そこから知覧へ行きました。現在、バスターミナルはもう無くなっています。一方、名物の大食堂は健在のようです。

 


バスを降りて山形屋の建物を見ていたら、さきほどの花電車がやって来ました。おはら祭の宣伝で一日二往復しています。花電車もデパート大食堂も令和の時代に生き残っているとは。鹿児島、すごいですね!

 

ちなみにこの花電車、明治時代の車両だそうで、お祭りのあと引退するそうです。貴重な走行を見ることができて幸運でした。

 

(訪問日2020/10/28)

 

 

【続く】

 

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