【バス乗継旅】苫小牧駅前から帯広駅前まで 1 | バスと献血のたび

バスと献血のたび

大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
献血の記録も載せていきます。

札幌から路線バスを乗り継ぎ、2017年10月に苫小牧駅に達しました。

今回はその続き。苫小牧駅から帯広駅までのバス乗継旅、第一話です。

・札幌をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]  

・前回のお話(ウトナイ湖→出光カルチャーパーク)はこちら ⇒ [リンク]

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

札幌から電車で苫小牧へやってきました。

電車内に国立アイヌ民族博物館の中吊り広告がありました。

博物館ができたら白老だけでなく隣の苫小牧にも観光客が増えるかもしれませんね。

 

朝8時台の苫小牧の気温はマイナス2度。

今日はここからバス4本を乗り継いで帯広を目指します。

移動距離は300kmを越えることになるので、バス1便あたりの走行距離は70~80キロでしょうか。

 

スタート地点の苫小牧はホッキが名物の工業都市。アイスホッケーが盛んな町です。

ピョンチャン2018にも多くの選手が出場したようです。

 

駒大苫小牧のセンバツ高校野球出場の看板や新聞号外も目立っています。

 

余裕をもって早めに来たのでバスの発車まで駅周辺を散策します。

ここはルイルイ御一行が入った喫茶店ですね。

 

隣のバスターミナルは老朽化のため廃止されていました。

旧バスターミナルの東側に道南バスの駐車場があります。道南バスはかつて、回送車の方向幕に"非営業"と表示していましたが、最近はもうあまり見なくなりました。

 

これから乗るバスはココトマ前の一番のりばから発車します。

9時発札幌行きの高速バスが発車を待っています。

私が乗るバスは9時3分発の静内行き。走行距離約85キロ、所要時間約2時間半のロングランです。

 

2018年3月17日(土)

苫小牧駅前 9:03

↓ 道南バス 苫小牧/静内線 

↓ 静内駅前行き 1740円

御幸町 11:23

 

乗客は7名。

缶コーヒーと飴煎を買って乗り込みます。

飴煎というのは南部煎餅2枚で水あめを挟んだお菓子です。

 

王子総合病院前、苫小牧市役所前を経由して国道36号を西へ。

途中のバス停から乗ってくる人があり、乗客は10人を超えました。

職訓センター通というバス停で8名下車。イオンモールで働いている人でしょうか。

明野元町で国道は左へ曲がりますがバスは直進。沼ノ端駅の手前で右折してJRのアンダーパスをくぐり、国道234号(早来国道)を走ります。

片側4車線の広い道です。

国道234号と235号が交差する沼ノ端ランプは一般道なのに高速のジャンクションのようになっています。

 

ここからは国道235号(浦河国道)を走ります。

このあたりは苫東と呼ばれる開発地域で、広さは約1万ヘクタールと日本最大。しかし計画通りに工場誘致が進みませんでした。新千歳空港に南から着陸する飛行機に乗って右手を見ると広大な原野が広がっていますが、それが苫東です。

日高道と並走しながら原生林の中を10キロ走ります。

途中に「苫小牧寒地試験道路」という案内看板を見つけました。気になったので帰宅後に調べたら、2.7キロの周回道路を持つ自動車走行の試験場でした。

 

厚真町に入って国道が右へカーブするところでバスは左折して上厚真へ。

農地が広がっています。

 

上厚真の集落を通り抜けて日高道厚真インターの先で国道235号と再会。この近くには新日本海フェリーの乗り場があります。

 

再び国道235号を走ります。

約5キロの直線道路。右手は海で左手はJR日高線です。

 

むかわ町に入り鵡川駅に寄ります。

苫小牧からのJR日高線の列車はここが終点。日高線は2015年の高波による土砂流出で鵡川以遠が不通になっていて、代行バスが運行されています。

 

鵡川の名物はシシャモ。漁期は10月からの2か月間だそうです。

はじめて札幌に出張した日に歓迎会をしてもらったのですが、そのときにシシャモのお刺身が出て驚いたのを思い出しました。時期はちょうど11月上旬のシシャモ漁のころでした。

 

日胆国境という名前のバス停を過ぎると日高管内日高町に入ります。

日高は競走馬の産地。門別競馬場前、軽種馬トレーニングセンター前など競馬に関係のある名前のバス停が続きます。

 

沿線には数多くの牧場があります。

寒冷地であることから牧場には屋内トラック馬場が備わっていて、航空写真で見ると独特の景観が広がっています。

 

富川の市街地では各バス停で乗車があり、乗客は14名になりました。

沙流川を渡ります。

上流はアイヌの聖地である平取町二風谷です。アイヌの先住性を問うきっかけとなった二風谷ダムでも知られるところですね。

 

乗客の多くは町民センターと門別病院で下車しました。門別市街を過ぎ海沿いを走ります。

並行するJRの線路は一部が流されて残っていません。慶能舞川(けのまいがわ)を渡るとき、右手に壊れたままの鉄橋が見えます。これらの地点は地理院地図で見ると線路が描かれていません。

 

厚賀で国道から離れ、海に面した市街地を通り抜けます。

日高道は4月に厚賀まで延伸されます。ちょうどこの日、開通前のパレードがあったそうです。馬の産地らしいパレードですね。

 

新冠町に入ります。このあたりのJR日高線は海岸線を走り、その車窓が見どころだったそうですが、高波による土砂流出で路盤が流されてしまっています。

 

節婦(せっぷ)と新冠でも市街地を通り抜けます。静内へ行く人が乗ってきます。

 

新冠の道の駅です。展望塔を備えた立派な施設です。

新冠町は「レコード&音楽によるまちづくり」をすすめていて、道の駅に隣接するレ・コード館ではレコードを収集しています。

 

新ひだか町に入ります。町の中心である静内は日高一の都市です。

ロードサイド店舗が建ち並び、中心部には商店街もあります。

 

乗っているバスは静内駅前が終点で、次に乗るバスも静内駅発なのですが、終点2つ手前の御幸町で下車します。バスの到着は7分遅れでした。

苫小牧から静内までの乗客が自分以外にも2人いたのが意外でした。

 

市街地を散策してみます。暖かいバスの車内に2時間半もいたので、外に出ると寒いです。

 

商店街にはショッピングセンターもあります。中はかなり寂れていますが…

「あずましい」というのは北海道の言葉で「居心地がいい」という意味です。

 

商店街と駅の間には飲み屋街があり、そこに風来坊がありました。名古屋の手羽先専門チェーン店です。北海道の人は鶏料理が大好きだから流行ってそうですね。

 

駅前のコインランドリー駐車場になぜかジェイアールバス。日高線代行バスのようです。静内に既存の駐車スペースがなくてコインランドリーの駐車場を借りているのでしょう。

 

散策を終え静内駅に着きました。
駅に列車は来ませんが、駅の窓口や観光案内所は普通に開いています。

 

【続く】

 

--------------------

【各テーマの目次はこちら】

■バス乗り継ぎ旅

■献血

■西国巡礼

■食べ歩き

■ブログでハングル  

■大阪の名所  

■市章クイズ 

■雑記  

--------------------

 

広告:京都駅前 ウリ韓国語教室

     少人数、会話中心で上達を!