目黒区の5歳女児が死亡に至った虐待事件をめぐり、超党派「ママパパ議連」が緊急招集! | 『現場に飛び込み、声なき声を聴く!』 しげとく和彦のブログ

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S45年生れ。衆議院議員候補(愛知12区岡崎・西尾)。元総務省職員。H16年新潟県中越地震で崖崩れ現場からの2歳男児救出に従事。22年愛知県知事選(次点)。H24年に初当選。H26年、H29年無所属で3選。

目黒区の5歳女児が「おねがいゆるしてください」などと書き残した上、死亡に至った虐待事件をめぐり、超党派「ママパパ議連」が緊急招集され、厚労省・警察庁・法務省の説明を受け、対応策を議論しました。
 
今回の事件では、香川県の児童相談所(児相)が2度にわたり一時保護を解除していたり、香川から東京に転居した事実が警視庁に伝わっていなかったり、東京の児相職員が自宅訪問して面会拒絶されるなど、SOSが出されていたにも関わらず、死に至ってしまったのです。
 
議連では、今回の事案について、
・関係機関の間の情報共有、対応体制はどうなっていたのか。
・親権を停止すべき事案だったのではないか。
(→出席した法務省担当官個人としては停止可能な案件だったとの意見)
 
といった議論が交わされた上で、
 
・そもそも児相の職員体制は十分なのか。
(→人口4万人当たり職員1名という基準しかなく、これで十分かどうか、、、)
 
・児相と警察が相互に全件共有しているのは、高知・愛知・茨城の3県のみ。他県の状況はどうなのか。
(→110番通報に基づく警察から児相・市町村への連絡は半数以上で行われているが、児相から警察への通報はあまり行われていないそうです。児相が得た情報をすべて警察に連絡することに現場が躊躇している状況もあり、と。)
 
・警察と児相で共有した情報に基づく対応には、きめ細かいルールが必要だし、特に警察官への教育研修が必要ではないか。
(→両機関での人事交流や、家宅への踏み込み捜索・虐待判断の研修は行われているが、、、という状況)
 
というやりとりが交わされました。
 
「各機関がきちんと連携して対応していれば、救えた命だったのではないか?」
こんな想いが募ります。二度と同じような事件が起きてはなりません。
 
議連として、政府に対する「緊急提言」を行うこととなりました。