衆議院選挙を終えて(横浜から) | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

衆議院選挙を終えて(横浜から)

7月30日の横浜市長選挙の結果は、自民党、公明党などが推薦した林文子市長が当選し、3期目を務めることとなった。

 

市長選挙の結果だが、林市長の得票数は598,115票で、林市長を望まない票数は527,562票あり、その差は70,553しかなかった。

 

また、投票率が29.05%から37.23%まで上昇したにも関わらず、林市長は、前回と比較し96,245票を減らした。

 

さらに、林市長を望まない票数は153,903票であったが、その望まない市民の数が4年で373,659票も増えた。今回の選挙は、カジノ誘致問題と学校給食問題などが争点となった。

http://www.sankei.com/politics/news/170717/plt1707170009-n1.html

 

林市長は以前より、カジノ誘致賛成の意向を示していた。しかし、神奈川新聞の調査では、カジノ反対は65%。横浜市長選挙後もカジノ問題はくすぶっていた。

http://www.kanaloco.jp/article/266351

 

我が党では、公明党神奈川県本部の代表である上田勇衆議院議員()を始め、神奈川県本部所属の国会議員が、IR整備推進法案に賛成した。

http://www.sankei.com/politics/news/161206/plt1612060038-n1.html

 

市長選挙を終えた後8月29日、北朝鮮の弾道ミサイルが北海道の上空を超え、9月3日には6回目の核実験、9月15日にも再度、弾道ミサイルが我が国の上空を超えた。

 

そして、この事態における林市政下の危機管理体制の劣化の深刻な状況は、このブログでも言及させて頂いている。

 

横浜市は国際局を設立したが、残念ながら国際情勢の変化にともない優先順位をどこに置くか、迅速に対応する柔軟性を持ちわせていないとの声を聞く。

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12313630680.html

https://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12108428988.html

 

国連安全保障理事会が9月12日に北朝鮮制裁を採択したものの、北朝鮮の情勢は特に大きく変わっていない。

http://www.asahi.com/articles/ASK9D20FTK9DUHBI003.html

 

さらに、北朝鮮は「日本は核爆弾で海中に沈めるべきだ」と、9月14日に威嚇する声明を出した。

http://www.sankei.com/world/news/170914/wor1709140051-n1.html

 

そんな背景の中、9月28日、衆議院は解散され、1022日に衆議院選挙が行われた。

http://www.sankei.com/politics/news/161206/plt1612060038-n1.html

 

短期間の選挙戦の中、希望の党が結成され、野党が分裂するなどの混乱が生じた。そんな中、10月3日に立憲民主党が結成された。特定秘密保護法廃止、原発再稼働反対、治安を悪化するカジノ反対などの公約がかかげられた。

 

上田勇議員()が立候補した小選挙区神奈川6区では立憲民主党との激戦となった。

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171008/ddm/008/010/096000c

 

選挙当日は台風という悪天候であったものの、投票率は前回より上昇。自民党が全員当選した神奈川県で、6区(保土ヶ谷区・旭区)だけが議席を獲得できなかった。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22562680T21C17A0000000/

http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/shuin2017/kan/CK2017102402000266.html

 

横浜市長選、衆議院選挙の結果から、どう検証し分析することができるか? 政治評論家の森田実氏は、今回の公明党の選挙結果を受け、以下のようなコメントを発表されていた。

 

“ 公明党が201212月の衆院選以後、国政選挙においても地方選挙においても、ほとんどパーフェクト勝利を実現してきました。それだけに、選挙戦略や広報活動全般に抜本的反省・改革の機会がなかったかもしれません

 

抜群の実績と自公連立政権における大きな役割を果たしているにもかかわらず、その実態を無党派層までの押し広げていけなかった点を抜本的に見直すチャンスが到来したのではないかと、私は思っています。

 

地道で真面目な公明党・支持母体の活動展開において、さらに新時代にふさわしい智慧を結集できる好機でしょう” と。

 

そして、森田氏は、公明党は謙虚な政治家集団という。果たして、その好機を逃さず抜本的反省・改革を成し遂げられるのか?  謙虚な政治家の集団であるかの評価は。大変な課題を頂いたことになる。