謝らない林文子市長 市政下の横浜市 | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

謝らない林文子市長 市政下の横浜市

謝らない林文子市長 市政下の横浜市

(横浜市林市政下の子どもたち その8)

 

12月9日、原発で市内に避難し、いじめを受けていた男子生徒が、横浜市教育委に手紙を出していたことが報道された。

 

学校の先生がどうしてあやまってくれないの」「新潟の先生はすぐ誤ってくれたのに」、「教育委員会が調べてくれるって聞いたけど、あれからものすごく時間がかかっているし・・・」

http://www.sankei.com/life/news/161209/lif1612090049-n1.html

 

林市長はこのいじめ問題に関して、「ありえない」、「甘い。感受性が足りない」、「役割を果たす決意」と会見でいろいろと言及してきたが、教育長以下教育委員会の対応はきわめて遅い。遅いどころか誠意が欠落している。

 

その市長を含めた対応の悪さが、問題を大きくさせ、日本中から横浜市は不信感をもたれてしまった。

 

12月6日、市会本会議で自民党 遊佐議員の質問に対して、市長が直轄する部局で速やかに対応する方針を示したにも関わらず12月8日、生徒側は上記のように発信した。

http://mainichi.jp/articles/20161207/ddl/k14/040/145000c

 

事件発覚から1か月以上経過した1212日の教育常任委員会の今回の審議前も、議員に事前に渡された資料は ほとんど黒塗り。まともな検証などできない状態で、最初から議会での検証は 不必要とされている様なものだった。

 

そうこうしているうちに、子どもさんからの手紙が公表された。本当に酷い大人の世界として、子ども達には映るであろう。被害者側に寄り添う姿勢など感じられない。すべてが後手に回っている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO09371160Q6A111C1000000/

http://start.jword.jp/topics/trends/116728/news

 

林市長は「寄り添う感性」や「受容力」、「包容力」は女性の強みだと常に発信してきた。

http://next.rikunabi.com/journal/entry/20141113

 

しかし、ここにきて、原発避難いじめ対応でその発信は非常に疑問視された。子ども達が一番嫌うのは、本音とたてまえの二重構造だ。また、いくら謝罪をしても行動が伴わなければ意味がないことなど、子どもでも容易にわかる。

 

1212日の教育常任委員会は、終了時間が午後9時20分という長丁場になった。読売新聞の報道にもあるように、教育委員会は報告書の一部を突然公表した。

 

しかし、学校側(副校長の対応)など多くの問題点が伏せられていた。一番確認したいのは、学校や教育委員会がこの深刻ないじめ事例をどの様に放置してきたのかという経緯である。しかし、横浜市にとって不都合なことは公表しないので根本的な議論などできなかった。

 

謝罪しながらも、生徒側の弁護士が指摘するような問題が浮き彫りにされる。生徒からの手紙にすら誠意をもって答えない林市政下の教育委員会である。

http://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20161212-OYTNT50208.html

 

さて、録画中継を見てもらえば、教育長をトップとする教育委員会の対応が、今最も日本中から不信を持たれているという現実を教育委員会が認識できていないことが良く分かる。

だから、各議員らの厳しい質問に対して教育長は適切に回答できなかった。

 

結局、1115日の会見で教育長自身が「一切公表しない、謝罪は未定」という見解を示し、先生が謝罪しないという発覚後の横浜市の大人たちの対応の酷さが、大きな問題を引き起こしていることを自覚できないらしい。すぐに人間として先生が謝ることができた新潟市とは大きく違う

 

ところが教育長はいつのまにか、我々の議論の対象ではない加害者側の子ども達の状況の話を突然持ち出して、常任委員会で説明し始めたのだから驚いた。

 

教育委員会の対応のまずさを 一番問題の本質としているのに、問題をすり替えながら、子ども達のことを一番に考えていると、言及し始めた。子どものことを一番に考えているなら、なぜ最初の会見の時に教育長は謝らなかったのかということは誰もが不信に思う。

 

そして、柏崎副市長をはじめ、あとは決まりフレーズの繰り返し。この壁の様な横浜市独自の対応が、ご両親やお子さんが死のうと思うまで追い詰めたのだ。良く分かった。

 

また、今回の検証委員会事務局だが、当事者の教育委員会が担当。検証委員には10名の教育委員が入り、さらにコンプライアンス室長など横浜市職員がそのほとんどを占める。

 

そのコンプライアンス室長だが、以前にもブログで言及してきた。1213日のこども青少年局委員会で再度指摘させて頂いた5年前の青葉区育児支援放置問題で、その隠ぺい体質を議会や報道で追及された当時の部長である。

 

これでは外部ではなく、内部・身内の検証委員会の様なものだ。そして、我々が何を言っても馬耳東風の様な答弁が延々と続いた。琉球新報にも期待されたが「生きる」決断に横浜市は応えているとは決していえない。

http://this.kiji.is/172452137061352952

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11931240208.html

 

さて、市の現場がなかなか謝らないのは教育委員会だけではない。今まさに横浜市役所の組織の本質的な姿勢を多くの市民、国民が理解する時かもしれない。

 

しかし、議会も責任がないとはいえない?小さな芽がでた時に時間をかけ審議し、改善してきたかを振り返る時代となった。 「条例だけ作って 一体議会は何をしている」と、続く不祥事報道に市民から大変なお叱りを受けている。

 

横浜市は、2003年に起こった横浜市立脳血管医療センターの医療事故で、2004年に一旦は謝罪し関係者を25人も処分したが、患者家族が訴えると一転して「ミスはなかった」と、主張して裁判で争っている。

 

裁判費用は市税。有態にいえば、役所側の担当職員らは金銭上痛くもかゆくもない。結局、2010年3月に和解して横浜市は4700万円を支払ったが、患者家族には謝罪しなかった。7年の歳月を要した酷い事実の一つだ。

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12004916871.html

 

東日本大震災直後、父兄が「福島産の肉を給食に出さないでください」と訴えても、横浜市は給食に福島産の牛肉を使用。多くの子ども達に汚染した牛肉を食べさせた。この時も林市長は謝罪をしなかった。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108240619.html

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11003995908.html

 

東日本大震災後の総務局審査で、市内のストロンチウム検出問題を指摘。市民から高いセシウムとストロンチウムが検出との指摘にも、保健所長を中心とした放射能対策部メンバーが一蹴した。しかし、当時の副市長の謝罪はない。

http://giji.city.yokohama.lg.jp/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=kanyoks&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac23%94%4e&B=-1&T=0&T0=70&O=1&P1=&P2=%89%c1%94%5b%8f%64%97%59+&P3=&P=1&K=415&N=3423&W1=&W2=&W3=&W4=&DU=1&WDT=1

 

相模原障害者施設の殺人では、犯人が事前に衆院議長宛てに殺人予告をしていた。また津久井署員にも同内容のこと話していた事実があったが、事件は妨げなかった。

http://www.kanaloco.jp/article/188416

 

今年2月、数か所の自治体に爆破予告が届いた。各自治体がそれぞれの対応をとっている中、横浜市は特段の対応をしなかった。

 

今回の爆破予告は、悪戯で事なきを得ただけである。相模原障害者施設の事件が起きた以上、担保はない。当時、犯人が特定されていないにも関わらず 具体的な対応をしなかった横浜市危機管理室のずさんさを、今年3月9日の総務局審査で指摘したことがある。

 

私と危機管理監とのやりとりの議事録を読んで頂ければ良く分かると思うが、謝罪などない。それでも、渡辺副市長だけからは、前向きな回答を頂けた。

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-12133885906.html

http://giji.city.yokohama.lg.jp/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=kanyoks&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac28%94%4e&B=-1&T=0&T0=70&O=1&P1=&P2=%89%c1%94%5b%8f%64%97%59+&P3=&P=1&K=554&N=4589&W1=&W2=&W3=&W4=&DU=1&WDT=1

 

横浜市にメールを送って、大口病院の異変を伝えていた男性に対して、横浜市健康福祉局 医療安全課は、事件後どう対応しているのだろうか? 少なくとも、告発時に二人の方は殺されていなかった。

http://mainichi.jp/articles/20161130/k00/00m/040/103000c

 

さて、「どうしてあやまってくれないの」というメッセージは、横浜市教育委員会や学校だけへのメッセージでないことを、どれだけの横浜市職員が認識するだろうか?

 

1215日のカジノ解禁で、林市長は会見で笑顔を見せたという。カジノ推進に意欲を示す林市長のもとで、山下ふ頭に賭博場ができれば、子ども達にとって、さらに教育環境が良いとはとてもいえない自治体になるだろう。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161216-OYT1T50040.html

 

パチンコと違って、入場規制があるから安易に良いというものではなく、賭博客の負けが収益の柱と考える市政が、青少年の教育上よくない。まして、未来の子どもに関することで都合の悪いことが起これば、林市政下では伏せられてしまうのでは。と、危惧する声を多く聞く。

 

今回の福島避難いじめ問題も、ご両親や生徒さん、そして、報道が勇気を持って発信していなかったら誰もこのずさんな横浜市の実態を知ることはできなかったはずである。

 

自ら決して謝らないのが林市政下の横浜市である。」との声が事実であれば、これからの横浜市の子ども達の教育環境は、どうなっていくのだろう? 学生や子ども達の目は冷静なものだ。

 

現在、市内の高校生に平成21年と同様にアンケートを行ったとしても、「政治に期待しない」という結果は大きく変わっていない様に思う。

 

横浜市会議員として、子ども達に期待されるような政治活動を行っているか否かを自問するこの頃である。

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11274439427.html