名古屋市の子宮頸がんワクチン副反応調査の結果から | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

名古屋市の子宮頸がんワクチン副反応調査の結果から

名古屋市の子宮頸がんワクチン副反応調査の結果から


12月14日、全国初の子宮頸がんワクチン接種者と未接種者との名古屋市の副反応調査の結果が報じられた。年齢を調整すると「症状には違いはなかった」という結果であった。


この3年近く、調査を要求しても調査を全くしない横浜市とは大きく違う政令都市の第一歩である。

http://mainichi.jp/articles/20151215/ddl/k23/040/118000c

http://www.asahi.com/articles/SDI201512155133.html



調査結果は誰もが名古屋市のホームページから検索できる。24項目のそれぞれの症状を訴える人が何人いるかが分かるが、一人の人がいくつの症状を訴えているかは分からない。


今まで、被害の状況を伺ってきたが、一人の方が、様々な症状を訴えられていて、たった一つの症状だけではない。けいれん、不随意運動、視力障害、計算障害、記憶障害、歩行障害など。

http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000073419.html



さて、その名古屋市の調査結果を受け、12月17日、薬害オンブズパースン会議より名古屋市に対して意見書が提出された。

http://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=906



最も注目すべきは、民間の研究者が名古屋市の調査結果が検証できるように、生データを公表すべきという点だろう。横浜市は全国初、横浜市の脳血管救急医療体制の事業評価として、病院ごとのtPAの治療実績を公表した。

http://www.city.yokohama.lg.jp/iryo/teikyotaisei/nou05-jisseki.html



個々の年齢や副作用は公表しないが、誰もがアプローチして検証できる個々の生データをきちんと公表している。これは、本市が行政機関として果たすべき責務を示してきたという点で大いに評価すべきことだったということを、この名古屋市の調査結果公表を見て はたと気づいた。


名古屋市にはぜひ、今後も要望に応えて頑張って欲しいと思っている。また、同日、WEDGE Infinityに以下のような記事が掲載された。


「因果関係確認できず」名古屋市の子宮頸がんワクチン調査とメデイアの曲解

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5756



英国ロンドン大学のラーソン教授が来日して、記者の取材に対し、「日本で最も驚くのは、政府も学会も薬害を否定する中、大手新聞やテレビ局などの主流メディアがこぞって子宮頸がんワクチンの危険性を吹聴するような立場をとること。このようなメディアのあり方はグローバルには例外中の例外だ。・・・」と応えたと記載されていた。



ロンドン大学のある英国だが、今年の5月31日、英国大手のインデイペンデンド紙に数千人の10代の少女たちがHPVワクチン後に深刻な病状と報道されていたことを思い出したので、ずいぶん極端な物言いだなあと思った。(取材が正確であるとしてだが・・・)

失礼だが、ここまで日本のメデイアを批判するなら、このラーソン教授は日本のメデイアの報道内容を正確に理解できるほど、日本語ができるのであろうか?と思った。
Thousands of teenage girls report feeling seriously ill after routine school cancer vaccination
http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/thousands-of-teenage-girls-report-feeling-seriously-ill-after-routine-school-cancer-vaccination-10286876.html

また、英国、アイルランド、ニュージーランドなど日本の子宮頸がんワクチン被害者の連絡会と同じような団体も検索でき、各国のテレビ報道の様子なども見れると教えてもらった。まず自国とヨーロッパなど周辺国の状況をすっかり解決されてから、ラーソン教授には我が国のことを言及してほしいものだ。
Association for HPV Vaccine Injured Daughters (AHVID) , UK
R.E.G.R.E.T (Reaction and Effects of Gardasil Resulting in Extreme Trauma) , landGardasil Awareness New Zealand (GANZ) , NZ
http://anhinternational.org/2015/11/04/swedish-cover-hpv-vaccine-side-effects/

さらに、筆者は最後にこうまとめている。「今回の報告書は行政の出す報告書としては例外的と言えるほどコンパクトにまとめられている。疫学用語の簡単な解説もついていて、一般の人が見ても十分に理解できる内容だ。今日は是非、メディアの流す二次情報ではなく、調査報告書のリンクを直接クリックして自分の目でデータを確認してみてほしい。」

ー上記にも書いたように、私は一般人あり、自分の目でデータを確認したが理解できない。また、実際、筆者が英国あるいは欧米に住まわれていて、英国、欧米の報道あるいは上記団体の行動、主張などすべて正確に確認した上で、日本のメデイアを批判されるならまだ良いかと思う。


この筆者は「エボラ出血熱」に関してもシリーズで執筆している。実際、ギニアに赴いて取材しているかどうかも不明である。やはり、一国民としては、実際、ギニアに赴き、現場状況を確認した専門家にエボラ出血熱に関しては言及してもらいたいものだ。

http://wedge.ismedia.jp/category/ebora


そして、高質な情報を提供するという理念を掲げているWedge社だけに、今回の記事は非常に残念に思った。

http://www.wedge.co.jp/category/corporate


実際に日本にいて、地に着いた取材をしている日本のメデイアの方々には、今後もぜひ頑張ってもらいたいと私は思っている。そして、公明党が子宮頸がんワクチンを推進してきただけに、これからは、常に慎重であろうと思っている。


さて、公明党神奈川県本部で自治医科大学付属さいたま医療センターの今野良教授をお招きして子宮頸がんワクチンの勉強会を開催してから約1年になるが、結局、スライド資料の請求に対し、是非も含めて一度もお返事を頂けなかった。

https://www.komei.or.jp/news/detail/20130413_10872

http://ameblo.jp/shigeo-kanou/entry-11976087596.html


厚労省が、子宮頸がんワクチン接種勧奨中止を発信してから2年以上経過した。実際、被害を訴える方々に対して、全国で多くの地方議員が相談を受けてきた現実がある。


そして、その一方で、子宮頸がんワクチン推進を肯定する数名の医師や看護師、ジャーナリストによるtwitterという手段で、政治家あるいは医師、患者さん家族、ジャーナリストへの批判も増えたように思える。


あほ、醜悪、反知性主義、食い物にする・・・という表現を平気で使っている。彼らの主張をとり入れて推進してきただけに、この現状に非常にがっかりしているのは、私だけではないであろう。