★えっ!秒殺で!!漆黒の大鮎 矢部川の秋★ | FIELD又左衛門
 
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九州北部を流れる矢部川へ


  
町内の釣り具店にておとり券を買い、そこで目にした500グラム超の伝説アユの魚拓!

非公認だから世に知られていないが、まさしく日本記録物の大鮎。

「やっぱり伝説は確かだ!」 1尺5寸も夢じゃない☆

巨大アユとの格闘!一丁やってやろうじゃないですか!
 
 御存じの通り、去年九州北部豪雨により、すさまじい大水害となった地域。

その後、矢部川は一体どうなったのだろう、もう、アユ釣りは出来ないのか?

確かめるべく川見に回った

釣人がチラホラ見える。しかし誰もが首をかしげ竿は曲がらない。

矢部川の情報は今年は良くない。あれだけの豪雨の後だ。

1年たったとはいえ、そんなすぐには良くならず、状況が変わるのに数年はかかるでしょう。

良いポイントだったろう場所は当然の如く埋まった状態



良く見ると大鮎が泳いでいるが数は少ない。一瀬1匹のような状態

これは残り鮎をどうやって掛けるか?かなり厳しい釣りになることは覚悟の上、

一通り矢部川を見てみた。




地元の方々は、所々このような場所で竿を出していた。

ふと、大岩の絞りの淵が妙に気なって巨大アユの気配があるか目を凝らしてみていると、、、

後ろからすっ飛んできて荷物をおろし、猛スピードで着替える地元の人がいた。

又左「なに、ここから降りるの?釣りですか?」

地元民「「ソウタイ!ココバフトカアユガオット!コ~ンナオッキカアユガキノウモグッタラオッ

タ!$%3&%$hgo、、、」」

・・・方言がきつくて聞き取れなかったが、

潜ったら底の方にでっかいハミ跡と巨大なアユが居たらしい(笑)

興奮気味にこちらへ語ってきた。しかしこのタイミングでこういう人と出会うとは。

「「これから潜って捕まえる!」」

「潜って捕まんの?」

「「ワカラン!」」

「頑張ってね!!」

何だか笑っちゃう^^巨アユを見たので捕まえたくてしょうがないらしい。

自分もここだ!と思ったけど、

そこで釣っていたらオジサンを釣ってしまいそうなので 別の場所へ





大鮎が泳いでいるのが見えしばし観察。

・・・・これは釣れない状況、どうやって攻めようか?

初めての川でポイントを絞り出すには、それなりに難しさもあり、だからこそまたワクワクする。


よし!ここだ!ここでやってみよう!

 

 さあ!矢部川の大鮎!一本勝負だ!







一通り見てここしかないだろうという最高のポイントを発見!

終盤のアユ釣りは激流では掛からない。

しかし激流の側がまた、終盤の大アユが好むのです。

だから、パワートルクのある長竿が有利。

警戒心もものすごく強いのが大鮎・尺上アユの特徴。

陸から離れてアプローチする。




よし!準備OK!おとりもすこぶる元気だ!行って来い!


まさしくここだっ!という流れのヨレに入った途端!!


がががあががあがっぐぐぐぐッ!

なななっ!~もうかかった!

デケエぞこれ!


よっしゃ!大鮎バトルの始まりだ!


このヤロ~逃がさね~ぞ!絶対取ってやる!


竿をタメに入った瞬間


ズボーン 

ボヨヨ~ン~何だ!口ガカリだ!

あららら、ちょっと抜けてくるの早いでしょ~

タイミングより早く大鮎がすっ飛んできた!

しかも真っ黒い!オレンジラインが!

ハヤか?


反射的に
居合抜きで無事キャッチ

でっけえ!大鮎だ!尺あるかな?

オトリとの大きさの違い分るでしょうか。


釣り開始1分で尺鮎サイズの大鮎!


全く出来過ぎですよ!!!

 
もう釣れちゃったよ!!   まだこれからなんだけれど・・・でも嬉しい!



だだ、アユが黒い。 ちょっと時期が遅いようだ。

しかしよく見ると、まだ傷はなく、つやのある男アユ!ものすごい元気がいい!

婚姻色、アユが一年で一番自分に色を付け、終盤の一瞬に見せるこの色!!







漆黒の大鮎
 

 


もうこの一本で満足。









だけどまだ鮎釣り初めて数分しかたっていない。折角だからもうちょっとやってみる。

 
  

中々掛からない。場所を移動し、黒木の役場裏でアユの気配があるのでやってみた。

この辺りは黒木瞳さんの出身地らしい。美アユが釣れるかもしれない(なんのこっちゃ?)

 
もう秋だ・・・夕方の日差しにもギラギラした暑さが無くなった。




  
 

あれやこれやって、

岩盤なめ底の浮石でやっと大アユが釣れた。しかし渋い。
 
 
 
  
この日考えられる事をいろいろ試して見ましたが、時すでに遅し。


大鮎に出会えたから良しとしよう!  矢部川さん!楽しませてくれてありがとう☆
  
チャっプイチャっプイ、、ブルっ!風邪ひくぞ~早く上がろう!






大鮎は元気がいいのでオトリにと思ったのですが、死んでしまい、

後で球磨川に着いて測ったら、

引き延ばして、、ジャスト30cm!残念、尺はありませんでした。

しかし2013年のメモリアルな1匹です。ありがとう大鮎!!
 
 





そして八女と言えば「八女茶」

お茶屋さんで美味しいお茶をごちそうになり、お土産に買って帰りました。
 
とてもおいしいお茶、ごちそうさまでした!お元気で!





矢部川。この日もしかしたら最後の追いだったかもしれない。そんな秋最終盤の大鮎釣り。

釣りが出来ただけで幸せだ。大洪水の爪痕はひどく、

地域の安全を守る為に河川工事は絶対必要。

だが、その為にフィールドが無くなって行くことも確か。

環境問題のむずかしさを、今年は特に身に染みて感じます。

高度な技術で、共存できる方法を見出さなければ・・・川の未来が危うい。


矢部川!また記録的大鮎が棲む川へ復活する事を祈ります!



<この日のタックル>
竿:シマノドラゴンフォース荒瀬10m
天井糸:バリバスナイロントラウト6ポンド
空中糸・つまみ糸:サンラインフロロVハード1.5号
水中糸:北越RANスペシャル0.2号
鼻カン:マルトフック鼻カン10号
鼻カン結び糸:ヨツアミ投げPE0.8号
鼻カン廻り糸:GT-R12ポンド
チバリ:がまかつ大鮎専用
ハリス:シーガー黒ハリス2号
ハリ:がまかつ大鮎要8.5号3本イカリ




さあ!お次は天下の球磨川へ☆

伝説の巨大アユを打ち取れるか!


つづく




厳しいシーズンだけどどうなるか?新しい発見、面白い事がありました

←大アユ師まだガンバッテマス!