巨人がリーグ優勝を決めた。
原は監督11期にして、7度目のリーグ優勝である。もはや、名将と呼ぶことに異論はないだろう。
今年の巨人には、打率、打点、ホームランとも突出した選手はいない。投手も菅野の活躍が目立つくらいである。
巨大な戦力を背景に勝ったわけではなく、そこにはかつての落合中日に通じるものがある。
なぜ原は名将になり得たのか。
私はそれが原の晩年の選手生活が関係しているとしか思えない。
晩年、控えに回ることが多く、一塁のレギュラーを広澤克己に譲ったとき、試合前のノックを広澤の後に受けることを拒み、別のポジションでノックを受けたこともある。
そんなプライド高き若大将は、晩年にパリーグからオファーを受けていた。
しかし、それを拒否しただけでなく、取得したFAを宣言して巨人に残留した。
控え選手に甘んじながら巨人のユニフォームを着るのは、相当プライドが傷つくことだったろう。
原はそこで、我慢と忍耐、補欠の気持を学んだのである。監督として、それは不可欠であり、スターに欠けがちなものを補ったところに、今の成功があると思っている。