11月最初の日曜日にアートテラー とに~さんが主催する丸の内を巡るアートツアーで、三菱1号美術館で開催されている「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」に行ってきましたので、報告します。

 


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とに~さんは、ほぼ毎週末に何らかのアートツアーを企画されていますが、参加して解説してもらうにはたくさんの芸術家の作品が集まっているコレクション展のほうがいいだろうということで今回、久しぶりに参加を決めました。

 

 

 

さて、コレクション展ですが、期待通り、さまざまなアーティストのレベルの高い作品を多く鑑賞できて、大満足でした。

 


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印象に残った作品をいくつか紹介しますね。

 

 

 

まず、ジョルジュ・ブラックの「驟雨」(1952年)です。

 

フィリップス・コレクションの創始者であるダンカン・フィリップスのお気に入りの画家で熱心に集めたとのこと。この作品はブラックの晩年の作品です。彼はピカソとともにキュビスムの発展に貢献しただけにピカソと類似した作品が多いといわれていますが、この作品はちょっと異質な感があり、気に入りました。ポストカードでは感じられない素晴らしさが実物にあった気がします。

 


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次に、アルフレッド・シスレーの「ルーヴェンヌの雪」(1874年)です。ダンカン・フィリップスはこの作品について、「その雰囲気と色使いの両面で観る者を魅了する冬の抒情詩である」と述べていますが、その通りに感じました。

 


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そして、オスカー・ココシュカの「クールマイヨールとダン・デュ・ジェアン」(1927年)です。雰囲気と色合いがとても私のフイーリングにマッチしました。

 


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その他、次のようなカードシートが配布されましたが、ご覧の通り、素敵な作品ばかりでした。

 


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左側、上から順に

 

 オノレ・ドーミエ「蜂起」

 

 パウル・クレー「養樹園」

 

 カミーユ・コロー「ローマのファルネーゼ庭園からの眺め」

 

 ジョルジュ・ブラック「驟雨」

 

 

 

右側、上から順に

 

 エドゥアール・マネ「スペイン舞踊」

 

 ジョルジュ・スーラ「石割り人夫」

 

 ポール・ゴーガン「ハム」

 

 ハインリヒ・カンペンドンク「村の大通り」

 

 

 

上記の作品群の中では、③のコロー、⑤のドーミエ、⑧のカンペンドンク あたりがよかったですね。

 

このフィリップス・コレクション展は、120日までですので、ぜひ、出かけて観てきてほしいと思います。