伊根町マイスター
京都丹後・奥伊根温泉 油屋別館和亭 の濱野茂樹 です。
少し前になりましたが9月30日付けの京都新聞に
ＮＰＯ法人いー伊根っとの記事が掲載されました。以下掲載文です。
伊根版「青の洞窟」人気
～カヤックの隠れた名所に～
京都府伊根町の海岸で、波の浸食でできた洞窟巡りが、カヤック愛好家の人気を集めている。
イタリアの名所「青の洞窟」を思わせる神秘的な光景が見られたり、不思議な逸話を残すユニークな洞窟が点在し、地元では観光振興に活用しようとする動きも出始めた。
外海に面した伊根町北部一帯の岸壁には、波に削られてできた大小数十カ所の海食洞があるとされる。
小型船が入るほどの大きな洞窟もあり、奇岩や絶壁の景色と合わせてシーカヤックの隠れた名所となっている。
伊根町泊の通称「巌門（がんもん）」では、ついたて状の岩に開いた直径約30メートルの吹き抜けの空間が広がっている。
波の静かな日には約2メートルの横穴にも入ることができ、薄暗い洞窟の中で海面が青く光る光景を楽しめるという。
別の「雷神洞（はたがみぐろ）」には、近くにある蝙蝠岳山頂の洞窟に入った犬がここから出てきたという伝説があるほか、奥行き約10メートルの「一ツ穴」には、突き当たりにある幅50センチほどの亀裂を進むと、小石の浜があるという伝承も残っている。
地域振興に取り組む地元のNPO法人「いー伊根っと」は、海食洞などを「伊根の舟屋」に次ぐ観光資源として着目。
泊地区一帯は、平安時代に鹿狩りの名所とも知られ、藤原保昌や和泉式部の逸話も残る。これらを観光資源として地元の漁師が漁船で案内するツアーの実施や、シーカヤックの拠点化などを検討している。
ただ、天候や潮の干満が難点だが、「いー伊根っと」は「まさに伊根版の『青の洞窟』といった趣。一度見ればきっと感動してもらえる。あえて自然の景観には手を加えず、ありのままの伊根を楽しんでもらいたい」と話している。
「伊根町にはほかにも眠った財産があります。少しずつ掘り起こし、まず地元の人たちにその価値を知ってもらうことが大切だと思っています。」
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