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STAY POSITIVE 車いすバリアフリー建築士のブログ

車椅子バリアフリー建築士。ミュージシャン(サックス、ウクレレ、ボーカル)
2011年4月、転落事故で脊髄損傷(th-11)。
福祉住環境コーディネーターでもあり、住まいや外出などの車椅子生活日記。

もう6年以上前の話ですが。

 

車の話は誰かの役に立ちそうな気がするので書いておきます。

 

 


 

僕が事故にあったのは、妻が一人目の子を妊娠中。出産予定日5ヶ月前でした。

 

なので、出産までに退院することを目標にリハビリをしました。

 

もし陣痛が来たら病院まで送らないとならないし、出産後も面会に行ったり迎えに行くのに車が必要になる、と言うことで入院中に車関係の手続きを済ませました。

 

 

最初免許証はどうするんだろう?と言う疑問があり、

ちょうど免許の更新もあったので、府中試験場に行きました。

 

更新に関しては本来なら2階だか3階の教室でビデオを見るのですが、府中試験場にはエレベーターがないため(なんで府中試験場ってずっと古いままなの?)1階の待合室の様な所にテレビが置いてありビデオを流してくれました。

 

職員は「見終わったら教えてください」と言ってましたが、誰もいないので早送りしてもバレないな。とか思いました。

 

 

更新の講習はこれで終わり。

 

 

次は手動運転装置のついたトレーチャーに乗りました。

 

が、コンピューターの調子が悪いらしく画面はウインドウズのマークのままフリーズしていました。

 

職員の方は

 

「それでは私が合図したら人が飛び出して来た事をイメージしてこのブレーキを押してください」

 

と言われ

 

 

「はい!」

 

ガシャ!

 

 

「はい!」

 

ガシャ!

 

 

「はい!」

 

ガシャ!

 

 

「はい、オッケーです!」

 

みたいな感じで終わりました。

 

 

ただ結局免許証の裏に「手動運転装置付きに限る」と書かれ、限定されただけなのでこの手続きが絶対に必要なのかどうかは定かではありません。

 

 

 

入院中に会社の社長が手動装置を付けて用意してくれた車が

ホンダ モビリオでした。

 

これ座席も低い上に天井が高いので非常に車椅子の車載やりやすいです。

 

古いモデルなのでなるべく安く済ませたい方にはオススメ。

 

ちなみに僕は今後継車のフリードに乗っています。

 

 

モビリオの時はフジオートの手動装置を使っていましたが、今はホンダのテックマチックというもの。

丸い部分が膝を支えてくれたりして使いやすいと思います。

 

 

 

もうこれで運転は出来るのですが、少し練習した方がいいだろうという事で社長が教習所を見つけてくれました。

 

 

埼玉の新座にある東園自動車教習所

 

ここは創始者が車椅子だったらしく、身障者の免許取得に力を入れていて手動装置付きの車も多く、身障者用の寮もあるそうです。

 

僕の場合は少し練習するだけの目的なので、ペーパードライバー講習と同じ扱い。

 

1時間所内で練習して1時間は路上で練習。

 

2時間で1万幾らとかだったと思います。

 

そのまま帰りはモビリオを運転して帰りました。

 

 

手動装置はだいたい2時間くらい運転すれば慣れるんだと思いますが、その2時間を安全に練習できるかどうかの差だと思います。

 

家の近所は車通りが多かったりして、いきなり手動装置で運転するのは怖いという人にはいいと思いました。

 

 

 

 

そんな感じで、入院中外出する時は車で出かけることができたり、出産時も無事妻を病院に送り、車で面会に通うことができました。

 

 

出産した直後、保育器の中の娘を眺めていたら色んな思いがこみあげて来て涙が出たのを覚えています。

 

 

結局出産と同時に退院することができました。

 

 

 

 

 

今は僕にとって車は必要不可欠です。

 

 

車椅子ユーザーにとって車はかなり行動範囲広がるので強くオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

入院中外出時に買ったビヨンセの「4」

モビリオのCDプレイヤーにずっと入れっぱなしで、車内は常にこのアルバムの曲が流れていました。

 

 

 

今でもこのアルバムを聴くと当時の絶望と希望が入り混じったなんとも言えない気持ちを思い出します。