マンガ偏食日記。 -3ページ目

男は度胸!!

へうげもの 4 (4)/山田 芳裕

¥540
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ここ最近マンガを買わない(本を増やさない)努力をしているのですがそれでも買ってしまっているコミックスたち。
それが

ハロルド作石  「BECK」
高橋ヒロシ    「ワースト」

そして         山田芳裕  「へうげもの」         です。

「デカスロン」以来、山田芳裕ものは買いあさっております。ハイ。
なんてったってこの人のマンガ、「変な天才」が最高です!!
短編集の「木田」とかたまらんです!!
読むと毎回ブルブルでおしっこジャーです(((゜д゜;)))

さて、この「へうげもの」戦国ものでありながら戦闘シーンなんてほんのちょい。
そのほとんどが主人公「古田佐介」の名物(お宝)への偏愛で語られているところがスゴい。
信長の本能寺での最期もスゴい。
そして加藤清正が「ちょっちゅね」なのがめっちゃスゴい。
もちろん山田芳裕独特のパースも相変わらずスゴい。

「へうげもの」
スゴいです!
スゴいんだけど...。
実はボクのハートは中途半端に終わってしまった前作「度胸星」
からまだ完全に抜け出せていないのです。

「度胸星」
http://ja.wikipedia.org/wiki/度胸星

あんなにスゴいマンガがなぜあんなカタチで終わってしまったのか!?
やっと盛り上がってきたところで...
あれ打ち切りやったん!?
それともなんか問題あったん!?

四巻以降のエピソード、もっとじっくり読みたかったしょぼん
ミロのヴィーナスみてーに不完全ゆえに心のヒダにひっかかったまんまなんだろーか!?
いや、そんなことない!!
あれは続いてればスゴい名作になってたハズ!!
また描いてくんないかな~。

古本でしか出会えないかもしんないけど心あるマンガ好きな方々、見つけたら優しく保護してあげてください。
この無念を共有?したいものです...ガーン



ボクの本棚の衝撃の一冊。

墨攻

¥1,470
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最近映画にもなったこの作品。
ボクは10年くらいまえに森秀樹のマンガで知った。
城を守る「墨者 革離」を中心に描いた物語。
BECKの千葉クンじゃないけど、
「この作品と出会ってなかったらボクの20代はヒドいものだっただろう」
なんて言えちゃうくらいに影響を受けた。

二十歳になったばっかのボクは
「大人になんなきゃ!」
ってなカンジで妙にストイックぶってたよーに思う。
考えてみりゃ二十歳の頃のほうが今よりよっぽどしっかりしてたワケで...。
でも若い時分のストイックさって時に間違った方向にいくこともある。
今になるととバカだったなぁ~。
って思うけど、ちょっとした純粋さとかはある種の狂気も孕んでいるように思えてならない。

そんななか、なんとなく読んだ「墨攻」で本物に出会ってしまった。
「墨者 革離」
ヤラレタ。
自分に足りなかったピースが「カチンッ」ってハマった。
そのときの感覚はまだ自分の中にある。
たかがマンガに救われた自分がいた。

戦国ものとか好きな人には特におすすめです!

そして映画化。
興味はあるけどちょっと観るのがコワい。
最高のイメージを守りたい気もするし。
今のいちばんの悩みかもしれないな...。

6時25分の。

だいちゃん2

ないっ!
ないっ!
ないんだよぉぅっ!

「だいちゃん」の2巻が・・。

マンガ整理の最中、ようやくでてきたオレの大事なだいちゃん・・。

が、しかーーし!2巻がぁぁぁぁぁ・・・・!

ってそぉいやみんな「だいちゃん」知ってるかい!?
毎朝6時25分から5分間やってる大日本テレビの「今日のだいちゃん」だよ!

太陽 星太郎先生の名作「今日のだいちゃん」(全5)

「今日のだいちゃん」はほとんど動かないヘンな動物?「だいちゃん」を毎朝5分間だけ映すという番組。
その「だいちゃん」をとりまくスタッフ・視聴者のさまざまな人間模様を描いた怪作!
笑いあり、涙ありの素敵な名作!
星太郎先生自身のライナーノーツ、詩人・三代目魚武浜田成夫氏のイカした詩もたまらないロックスピリッツ溢れる作品です。

とにかくまぁキャラがよい!!
絵がPOPでよいよい!!
ストーリー?がよいよいよい!!

みんな!本屋へ急げ!(置いてるかわからんけど)

僕は2巻を探します・・。



んっ・・・!?



そういえば「がんばれよ西城くん」もないっっっっ!!!

ハムサラダくん

さてさてここらへんで、いったんH君の愛してやまない藤子・F・不二雄作品。

ウチの在庫的にゎ
「パーマン」「21エモン」「ウメ星デンカ」「みきおとミキオ」「SF短編集」「異色短編集」「エスパー魔美(未コンプ)」「バケルくん」「ポコニャン」「タイムパトロールぼん」
そしてH君がなんとなく口走った「マネーハンター」こと「フータくん」(こりゃAか!?)てトコでしょうか。
まだ整理されてないものもたくさんあるので未発見のまんがもあるかもしれまへん。

ちなみにドラえもんについては「大長編」はそこそこ揃っていますが、通常版ゎ一冊もなし!いつかゎ揃えたいものです。例の一冊ゎなかなか出てこなそうですが・・。
未収録作品を集めた「ドラえもん+」もちょっとまえに刊行されたのは喜ばしい限りです!

さて、この「ドラえもん」、「小学校○年生」シリーズに掲載されていたドラゎ学年によって内容(とゆーかその学年向けに)もかえられていて、いかに子供たちのためにマンガを描いていらっしゃったかがわかります。
あと、豆知識的にゎ僕らのバイブル、コロコロコミック創刊号(めちゃ高っ!)は「コロコロ」のロゴより「ドラえもん」のロゴのほうが4~5倍でかくてビックリ!中身も「ドラえもん」が200Pもあってビックリ!です。(ほ、欲しいっ!)

さぁご覧のラインナップ!うーん!爽やかっ!心なしか私のキーボード打つ手も軽やかです!
しかしF先生、最後まで「少年まんが」に拘りぬいた感がありますネ。


F先生といえば私の妹の友人Kちゃん(男の子)を思い出します。
彼曰く
「自分の中のドラの存在があまりにもデカすぎて、ある時期自己否定していた」
「(エスパー)魔美が自分の能力を制御できない葛藤こそがすばらしい!」
うーん、深い・・。
ものごとの視点の多角さを再認識できた十年ほど前のある一日でした。

そういや、私の家に居候していたH君の部屋からはいつも心地よいロックな騒音が流れ、その内部はドラグッズでドラブルー?に染まり、朝までロック&まんが談義が定番だったあの頃がみょうに懐かしい今日この頃。
年とっちまったなぁ・・。いや、こんなときこそきっと僕らにはF先生が必要なのだ。
今日あたりタイムマシーンに乗って、やたらと勇敢なのびたと頼れるジャイアン(大長編ネ!)に会いにいこう!

それとこんなアホブログ読んでくれてるみなさん!
リラックス66号のF先生特集、娘さんのインタビュー等素晴らしい内容です!見つけたら即GETしちゃって下さい!

今日の締めに・・てんとう虫コミックスの「少年SF短編集」に「SFの二文字はSUKOSHI FUSHIGIな物語の意味です」との名言!素敵です。

デモーニッシュ九州支部からのお知らせ。

でゎ、今日もよろしくん!
まづゎ私一押しの「怪物くん」(とゆーかA?)の魅力とわ・・
「怪物くん」とは怪物ランド(パスポート不要)ってとこから人間界に修行?にきた怪物の王子さまと三人の家来(オオカミ男、ドラキュラ、フランケン)が人間の子供(ヒロシ)と友達になり、人間界で繰り広げるA先生お得意?のスラップスティックコミックである。

まあ、シチュエーション的には「オバQ」「ドラ」に共通する突然日常に得体の知れないものがやってきた系(団体様であることと、居候しない点では新種といえよう)ではあるが、Aならではの心に引っかかる「味」が大盛りつゆだくになっている。ここでA先生のおいしいトッピングをご紹介。

その1
「ヒロシ」はなぜかおねえさんとの二人暮しである。
これについて作中では最後まで明かされてはいない。
が、2003年に発行された週間少年「」(かぎかっこ)vol.1で、船越英一郎氏(ご存知二時間ドラマの帝王!!)がなんとA先生に
「お父さん、お母さんはいるんでしょうか?」
という質問を!!
これに対してのA先生の回答は・・
「もう、亡くなっていらっしゃるんじゃないかと思う。多分ね。」
である。
いやぁ!これで長年の疑問の便秘もスッキリ・・しませーん!!
やはりそこらへんは想像力のカプセルをひとつ飲み込んで過ごすしかないようです・・。
おそるべし藤子Aワールド!!どうやらこのいやーな残尿感がポイントのようですな。

その2
痺れる擬音。
やっぱ次なるポイントは擬音ではないでしょうか!?
ここではF先生との比較でお楽しみください!(極端な例ですが・・)
 殴り系
F先生・・・「ボカ!」「ドス!」「ズド!」「ゴツ!」
A先生・・・「ボキ!」「ボクッ!」「ギャン!」「バイン!」「ボカチン!」
 驚き系
F先生・・・「ワッ!」「ワーッ!」「ゲエッ!」
A先生・・・「ギャッ!」「ギャギャギャ!」「ヒョーン!」「ウギャーン!」「ギニヤ!!」
 その他(何の音かご想像ください)
F先生・・・「バリッ!」「ガリッ!」「キキーッ!」「カチッ!」
A先生・・・「ドチャン!」「ドヒー!」「チャガ!」「ボイン!」「グギャーン!」
いかがでしょうか?
驚き・激痛系の名擬音「ギニヤ!!」に匹敵する擬音は荒木飛呂彦先生のキャラ登場時の「ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!」か水木しげる先生のビンタ時の「ビビビビビビビビッ!!」しか私には思いつくことができません・・・。

その3
敵対勢力
怪物ランドへの抵抗勢力その名も「悪魔組織デモーニッシュ」!!
シビれます・・。このネーミング。
あらためて活字におこすとまたまたカッコいいっ!!
少年時代には知る由もなかった夢野久作、丸尾末広、または河鍋暁斉いやいや、やはり曽我蕭白か。そうそうたる私のカリスマたちが頭に浮かびます。

悪魔組織デモーニッシュにはなかなかメルヒェンチックなキャラも多く、私のお気に入りは、てんとうむしコミックス8巻に登場の
「デモーニッシュ幹部シャボン玉のアワール」
見た目ただのおっさんなのがまたGOO!
シャボン玉に閉じ込めてやる気をなくさせるというダウナー教祖系のキャラだ。
シャボン玉に閉じ込められたヒロシのうつろなトリップぶりも必見です。

なかなか入手すら難しくなってきているレトロA先生作品。
ゼヒ、古本屋さんやオークション等活用して目を通していただきたいものです。

んだばまた!!

まんが道。

なんやかんやでアメブロ参戦です!
よろしく!

いつのころからでしょうか・・大量のまんがに囲まれて生活するようになったのは・・。
一時は5000冊近いコミックスとの共同?生活をしていた時期もありましたが、度重なる引越しにより余分な贅肉は剥ぎ取られ現在の在庫はまさにダイアモンド!(ジャック・ハンマー風)
二年前に約1500冊ほどの仲間を引きつれ実家に凱旋!(大迷惑!)
マンガともども肩身の狭い生活を日々送っております。

さて、誰にも忘れえぬ思い出(もしくはトラウマ)があるように忘れえぬマンガ(これまたトラウマ)があるという・・(私見)
そこで私なりに愛すべき仲間たちの紹介もかねた記憶の整理とマンガの整理を行いたいと思います。
記念すべき第一回目はシンプルにしてディープな藤子不二雄についての思い出を呼び覚ましてみたいと思います。記憶違い・データ間違い・そして勘違い等、多々ありますので笑って見逃してくださいね!では、時間を見つけてのんびりぼちぼち行きますんでよろしくん。



「藤子不二雄のなかでどのマンガが一番好きッスか?」
平成生まれにはちんぷんかんぷん(死語か!?)であろう古き良き時代のコロコロ~ボンボン話を肴にサシで呑んでた後輩H君からこう聞かれ合法ドラッグ摂取中(激弱)のボーっとした私の口からは咄嗟に
「怪物くん」
と言う答えが転がり落ちた。
私の年代(昭和40年代後半生まれ)でいう「怪物くん」とはアニメ的には
「おれは♪かいぶつくんだ~♪」
ではなく
「カーイカイカイ♪カーイカイカイ♪」
の方である。なんとなく。
コミックスでいえば少年画報社ではなく、てんとうむしコミックス、もしくはF・Fランド(セル画つき)である。

「やっぱ怪物くんっスか!シブいっすねぇ!」
と熱烈な「ドラ」信奉者のH君は長い付き合いから想定内だったのか私の答えを聞き、
「二番目はなんですかっ!?」
と次なるクエスチョン。
「うーん・・」
次に私の頭に浮かんだキャラは・・
「...魔太郎。」
そう、「魔太郎がくる!!(チャンピオンC)」のあの「浦見 魔太郎」である。
答えを聞いたH君すかさずひとこと
「コテコテのAっスねぇ!!」

そうなのだ!気づけば幼き日々より私の藤子とはダークサイド藤子(?)こと藤子不二雄Aなのであった。
物心ついた頃からうっすら感じていた少年向けとしてはグロすぎるテイストを持つもう一人の藤子。
たとえるなら太陽と月、光と影、白と黒、陽と陰、菊地と山田、ジキルとハイド、みきおとミキオ(これちがうyo!)。そう、まさにFとAなのだ!
「怪物くん」、「忍者ハットリくん」まではPOPでよい。
しかし、「魔太郎」「黒べえ」「黒ィ(のちの笑ウ)せぇるすまん」とかどうすりゃいいんだょ!
「少年時代」とかもブルーだょ!
とかいいつつもデモーニッシュ&スラップスティックなA先生の作品が大好きさ!もちろん変奇郎もね。ドーーーーン!!

てなカンジで次回へ続きますょ。ホーッホッホッホッホッ!