殺し屋ですのよ(難易度:☆☆) | 意味がわかると怖い話

意味がわかると怖い話

2chなどで見かけた意味がわかると怖い話を紹介します。基本僕がみつけたところを原典としていますが、それイコール発信源ではないです。まず考えてみて、それから解説をご覧ください。そのほうが100倍楽しめると思います。あ、難易度は私がつけた適当なものです。

N氏は、とある事業の大会社の社長である。
その会社は同業のG社と市場を2分しており、激化する生存競争に頭をなやませていた。
ある朝、N氏が散歩していると、前から来た若い女が話しかけてきた。
彼女は「私は殺し屋です、私にG社の社長の暗殺を依頼しませんか?」と言った。
N氏は、どう見ても殺し屋に見えないその女を怪しんだが、別段用事があるわけではなかったため、世間話程度には話を聞いてやろうと女の話に乗っかることにした。
「確かにG社の社長がいなくなれば、G社との競争で相当有利になるだろうが、その分不自然な死に方では私が警察に疑われる。それに、君が捕まってバラさないとも限らない」
「ご心配には及びませんわ、暗殺は事故などではなく、病死によって行ないます。そのため警察に疑われることも一切ありません」
「そんなことができるのか?」
「報酬も、前金無しの成功報酬のみで構いません。3ヶ月・・余裕を見て6ヶ月以内には成果を上げてご覧に入れましょう」
N氏は、成功しても失敗しても自分に不利になることが一切ないという理由から、女と契約した。

4ヵ月後、N氏は新聞でG社の社長の死を知った。
その数日後、社長室にあの女から電話がかかってきた。
「御覧いただけましたか?報酬は指定の口座にお願いします。」
「わかった、しかしどうやったんだ?」
「企業秘密です、お答えできません」
そう答えると、女は病院のロビーにある公衆電話の受話器をおいた。
「Kさん、巡回の時間です」
遠くから聞こえてきた同僚の声に返事をすると女はロビーをあとにした。


解説(反転表示)
元ネタは星新一の同名のショートショートです。あらすじだけ拝借して、文章は自分で書きました。
オチを簡単に書くと、女は殺し屋ではなく看護師で、末期患者の素性を調べ、
恨みがありそうな相手に接触し、さも自分が殺したように言い、お金を貰っていたという話です。
世にも奇妙とかでも見た気がしますし、結構有名な話ではないでしょうか?
話がよくできている分オチが読みやすいので、難易度は☆2つです。



出典
なし


参考
星新一ショートショート
「殺し屋ですのよ」