父のくれるもの | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

母の日のプレゼントに花束をあげて泣いて喜んでもらった鹿吉です。

こんばんは!

 

毎年母の日のプレゼントには花束を用意いたします。

今年はそれプラスで母の好きなチョコレートも差し上げました。ずっと探していたのですが、なかなか手に入らず、結局直輸入してくださるショップでの購入になりました。

 

あまりの喜びようにもう一袋買えばよかった、と思いつつ、探していたものとは違っていたら困るな、という考えからふたつ買うのは控えたんだよな~と反省している私にございます。

 

「また買ってね!」

 

と母から頼まれましたので、今食べているものがなくなったらリピしようと思っております。

 

さて本日は「それ、要らない」と心底から思った話をひとつ。

 

やはりプレゼントは喜ばれるものに限ります。

なにを喜ぶのか、真剣に考えて選んだものが満面の笑みで受け取ってもらえたときほど幸福感に包まれるときはないかもしれません。

 

逆に「それ、要らないよ」というものもございます。

 

我が家の愛犬チワプーちゃんはとにかく父が大好きでございます。

一日のほとんどをおっさん臭著しい父のベッドで過ごしておりますし、なにかというと父にべったりと張り付いております。ふたりの蜜月を邪魔しに行きますと、それはもうウーウーと唸って怒ります(笑)

 

だからといって私の傍に来ないわけでもなく、私より先に私のベッドで尻尾を振ってお出迎えしてくれることもございます。

 

一日の大半を父と過ごしているチワプーちゃん。

きっとそれが当たり前の日常で、落ち着く場所なのでございましょう。

 

そんなチワプーちゃんが執着するのは父の臭い満載の枕とヘコヘコしたあとのぬいぐるみにございます。

 

どちらも頼まれても要らないものなのですが、その傍を通っただけで奪われまいとしてガウガウと牽制するのでございます。

 

その度に

 

「チワプーちゃん、お姉ちゃんは絶対に要らないよ?そんなもの、頼まれても要らないよ?」

 

と諭すのですが、その言葉を聞くと

 

「要らないの?」と言わんばかりの驚愕の表情を浮かべます。

 

犬って言葉をちゃんと理解しているものなのですね~

 

さて先日、食事も終えて片付けをしておりました。

食器を洗い、お風呂を入れ、ガスコンロも磨き上げ、残すはテーブルとイスだけでございました。まだ父が座ってテレビを観ておりましたのでイスは後回しにしてテーブルだけでも拭いてしまおうとテレビの前を行ったり来たり、やや強引に拭き上げておりました。

 

本当はイスからもどかせて拭いてしまいたかったのですが、楽しそうにテレビを観ておりましたのでさすがにそれは酷すぎるかと自重していたのでございます。

 

アルコールで最後拭き上げた私は満足して曲げていた腰を立たせました。

テーブルを眺めて目立った汚れがないことを確認してからその場を去ろうとしたとき、父が「ん」と一言、親指と人差し指で何かを摘まんでいるらしい形の手を私の前に差し出してきたのでございます。

 

けれどもそこには何もございませんでした。

 

小首を傾げながら「これ、なに?」と聞いた私に父はにこやかに答えました。

 

「はなくそ」

 

要らんわッ!!!!!!!!!

 

なんでそんなもん、寄越そうとしてんね~んッ!!!!!!!!

人が一生懸命にテーブル拭いてる間、鼻をほじっとったんかいッ!!!!!!

 

ティッシュで受け取り、捨てましたけども……

 

父がなにを考えてそんなものを私に寄越してみせたのか、理解できません。

そしてなにより

 

思わず受け取って捨ててしまった自分が

 

一番理解できないでおります……

 

今度からは「自分ではなくそは捨ててきてくださいね」と言おうと決意している私は今日も元気に焼いております。

試作品でキャラメルタルトを焼いてみました。

鹿吉のサブレで包み焼きしたキャラメルソースには香ばしくローストしたクルミとアーモンドを加えております。

 

これが美味しければもちろん販売を考えております。

匂いは抜群でございまして、今から試食が楽しみでございます。

 

無添加焼菓子にご興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします~

 

ちなみに父はあまりプレゼントをしてくれません。

どうやら考えても相手の欲しいものがまったくわからないそうにございます。

 

だからといってはなくそをあげようとするのはいかがなものか?と思いますが、その代わり一緒に買い物に行って欲しいものを伝えれば買ってくれるので、こだわりの強い私としては有難いことなのかもしれません。

 

はなくそは要りませんけど、はなくそは。

 

おっさんというのは鼻をほじる生き物なのでしょうか?

先日も信号待ちのとき、対向車線の運転手が鼻をほじっておりました。

ちょうど父と似た年代の男性で、真剣に鼻の穴が広がるのも厭わない様子でほじっていたのですが、しっかりと収穫があったようでして、やはり親指と人差し指で摘まんだ収穫物をしげしげと眺めておりました。

 

私個人としてはその収穫物の行き先が非常に気になりまして、窓の外へと放るのか、車内へと放るのか、ちゃんとゴミ箱へと入れるのか、はたまた……

 

と考えていたときにございます。

 

男性はちらりと信号に視線をやりながら徐に収穫物を

 

口の中へと放り込んだのでございます!!!!!

 

喰うんか~いッ!!!!!!!

 

まだ娘に与えるほうが健全か?と勘違いしそうになった私にございます(笑)

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

またいらしてください~♪

お待ちしております!!!