お付き合いって大変…! | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

夏日夏日と父から脅され、薄着で出勤してちょっと肌寒い鹿吉です。

こんばんは!

 

本日は生地の仕込みばかりでございまして、オーブンは主に発酵関連で使用しておりますので、ラボ自体に熱が籠りません。そのため意外と肌寒く、

 

「夏日なんて嘘じゃん!」

 

と心の中で父へ文句を言っております(笑)

 

我が家の父はお天気おじさんでございます。

我が家の誰よりも天気に興味があるというか、よく知っているというか、とにかく

 

「明日は晴れそう?」

 

と一言でも聞けば

 

「明日は晴れる。気温は高め。もしかしたら夏日。夕方に雨が降る可能性もある」

 

とわりと詳細に予報してくれます。

 

そしてなぜか私はそのお天気おじさん父の予報に絶大な信頼を置いておりまして、その言葉を信じて動くこともままございます。

たまに外れて痛い思いをすることもなくはないのですが、それでも予報でございますので外れることもあるだろう、とまたまた次回の予報を信じてしまうのでございます(笑)

 

さて本日は昨日宣言しておりました話をひとつ。

 

先日、父とブロンコビリーに行きました。

ちょっと貧血気味でございまして、貧血のときはお肉を食べるに限る!とばかりに勢い込んで出掛けたのでございます。

 

ほぼほぼオープンと同時に入店し、待つことなく席へと案内されました。

ランチでございます。

普段ならチキンステーキ一択の私でございますが、貧血のためにお肉を食べに来たのですから狙うお肉は当然の如く牛にございます!

 

炭焼きやわらかランチステーキ!!!!!

 

こちらをミディアムで焼いてもらいました。

もっとも切ってみればほぼほぼレアでございまして、慌ててお肉をカットして鉄板の余熱でミディアムにまで持ち込みましたが、おかげさまで美味しく食べられました~

 

心なしか、貧血もよくなった気がいたします♪

(これをプラシーボ効果という)

 

父はこの160gのステーキとがんこハンバーグ200gがセットになったランチを注文しておりまして、合計360gのお肉を平らげて「食べ過ぎた…苦しい…」と唸っておりました(笑)

 

ブロンコビリーの「ブロンコおじさんのこだわり炭焼きかんごハンバーグ」は牛100%のひき肉を使用した非常にお肉感満載のハンバーグでございます。

 

ひき肉なだけでほとんどステーキと変わらないと言っても過言ではないではないか、と私は考えてしまうくらいでございますが、父はこちらのハンバーグとサラダバーに付いているコーヒーゼリーが大好物で、足繁く通いたくなるようにございます。

 

実際にそれほど通っているわけではないのですけども(笑)

 

退店時に渡されるスクラッチカードがあるのですが、削れば外れなしのクーポンになりまして、現在「ジェラート&ドリンクバー無料券」が3枚と「お会計300円OFF券」が1枚ございます。使用期限のあるものでございますから、父に月末までにもう一度行かないと!と言いましたら、父は慌てた様子で「そりゃ、大変だ!いつ行こうか!!!」と乗り気でございまして…

 

そのやりとりを聞いていた母から

 

「しっかりブロンコビリーの策略にハマってるじゃあないの…」

 

と呆れた様子で言われました(笑)

 

うぅ…確かに…ッ!!!!

 

話が逸れました。大幅に逸れました。

軌道修正いたします。

 

父とブロンコビリーに行ったときの話にございます。

 

注文を無事に終え、サラダバーのお皿がテーブルまで運ばれてきたとき、オープンと同時に入店したおかげか、あまりお客様の姿はありませんでした。

父がサラダを取りに行っている間に一組のお客様がいらっしゃいまして、私たちの席の隣へと案内されてきました。

 

40代後半から50代半ばの男性ばかり4人でございます。

 

近くの工事現場で働いているような、ラフな格好によく日焼けした肌をした男性ばかりのグループは如何にもたくさんのお肉を食べそうな雰囲気で席に座るなりメニューとにらめっこを始めました。

 

はじめは無言でメニューを眺めていた彼らでございましたが、そのうち何にするか、ぽつりぽつりと話し始めました。暫くすればランチだけでなくグランドメニューにまで話は波及して、それなりの盛り上がりをみせていたのでございますが、ただひとりだけは無言のまま、ずっとメニューを睨みつけておりました。

 

それほどまでに迷うのか、とその男性を見ていて思いました。

確かにしっかりとお腹いっぱい食べたいとなると金額的な意味でハードルは上がります。

ましてやいいお肉を、と思えばステーキをお手軽に美味しく頂けるブロンコビリーであれども4000円近くはいきますから、ランチには不向きとも言えましょう。

 

なにを頼むのかな、と興味津々で耳をダンボちゃんにしていた私。

 

意を決したように発言した彼の言葉に、その場でひっくり返って椅子から滑り落ちるかと思いました。

 

眉根をキュッと寄せた彼は僅かに間の開いた会話にねじ込むようにして宣言したのでございます。

 

「俺、肉、食えないんだけど」

 

お肉、食べられなくて、なぜにブロンコビリーに来たんだいッ!!!!!!!!

 

あれ?

ブロンコビリーってお肉以外にメニューってありましたっけ?????

 

「サラダバーは必須として、なに、頼めばいいんだ?」

 

いや、それはこっちのセリフ~ッ!!!!!!!!

 

雑然としていた雰囲気が一気に急速冷凍されていく様子に笑いを堪えるのが必死でございました(笑)

 

お肉が無理なら単品サラダバーにライスかパンを単品で頼むのかな?と思った私は今日も元気に焼いております。

ヴィクトリアサンドイッチケーキにございます。

ラズベリージャムを挟んだケーキでございますが、これがまたシンプルながら味わい深い焼菓子でございまして、最近人気でございます。

 

卵、バター、小麦粉、砂糖とシンプルな材料からこれほどまでに美味しい焼菓子が出来るのかと思うと、最愛の夫を亡くして意気消沈していたヴィクトリア女王をお慰めしようと必死にレシピを考案した王宮のパティシエの苦労が偲ばれるようにございます。

 

その甲斐あってティタイムには欠かせなくなったという、イギリス国民の伝統的な焼菓子のひとつとなったこちらの焼菓子。

 

是非一度ご賞味くださいませ~

ご興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします~

 

ちなみに「肉、食えない」宣言をした男性はがんこハンバーグを注文しておりました。

 

きっとお肉を食べない生活をしているなかでブロンコビリーに来ることなど通常ではあり得なかったはずでございます。ですからブロンコビリーのハンバーグが牛100%の肉肉しいものだとは想像もしてないのではないか、と注文する声を聞きながら思っておりました。

 

男性の衝撃発言のあと、暫くは場が硬直しておりましたが、次第に会話も弾むようになり、和気藹々とサラダバーを取りに行く男性たちの姿を横目に食べ終わった私たちは退店しましたので、彼がハンバーグを見て、どんな反応したのかは想像するしかございません。

 

私の妄想でははじめはショックを受けつつも、一口食べて

 

「旨いッ!」

 

とご機嫌で食べ進めていったのではないかと思っております。

 

というか、せっかく仲間と楽しいランチに来たのだから、美味しく食べてほしいという願いが過分に込められた妄想になるのは仕方ないことかと存じます。

 

なぜお肉が食べられないのかは存じませんが、これをきっかけにハンバーグくらいは美味しいと感じて食べられるようになるといいな、と思いつつ…

 

ブロンコビリーに誘われた時点で断るという選択肢がなかったのか?????

 

と男性に聞いてみたい私にございます。

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

またいらしてください~♪

お待ちしております!!!